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第70話 はじめての四ギルド会議。中編

 トレーラーに機体を乗せて運びたい……と言う気持ちはやはり出てしまったが、ないものはしょうがないので、ハイ・ゴーレムの受け取りは草原のワープポイントの柱近くまでそれぞれのギルドに取りに来てもらうことになった。


 千花繚乱からは俺と桜子。ロボマツからはクロマツさんと副ギルマスのリンドさん。女子会からはララナさんと副ギルマスの天音さん。鉄塊からは龍角さんとランプさん。

 リンドさんは軽そうなクロマツさんと違って真面目そうなメガネ君。天音さんは料理と農業スキルを上げているロボオンと言う名前に真っ向から反抗している背丈の小さな女の人。ランプさんはムスッとしている龍角さんとは対照的にニコニコがデフォルトの優しそうな人だ。


 色の指定もあったので、クロマツさんのがザ――緑色。ララナさんのが百――金色。龍角さんのが黒い三――黒色。大雑把に決めて塗って、後はそれぞれのハンガーでやってもらうことにした。


「おお……! 俺にもようやくロボが……!」


 泣いて喜ぶクロマツさん。マジ泣きっすね。


「うん、色が趣味悪いわよねーあっはっはっは!」


 あなたの指定ですよララナさん。そしてなぜバカ受け?


「うむ、渋いな……」


 龍角さんも渋い外見ですけど、目がキラキラしてますね。よかったよかった。

 それぞれの機体の前にウインドウが現れ、そこには各種ステータスと受取ボタンが表示されていた。


 三人とも満足したように受取ボタンをクリックした。


「マスター。それぞれのギルドからの入金四十万ラムスを確認しました」

「おう、ありがとうアイリス」


 俺の頭の上に乗ってついてきたアイリスに礼を言って、


「みなさん、毎度ありがとうございました。またの御ひいきを……ところで、Dランクゴーレムも造ったんですけど、それぞれのギルドで三十万程度で一体ずつ買ってもらえません?」

「「「買う(わ)」」」


 うお。即断即決だった。まあ、今回のはDランクとはいえ、素材を提供してもらって無いしな。

 さらに機体が現れ、D+項目が多かったことに三人とも喜び、三十万と言う値段を快く払ってくれて取引は成立した。


 そして、クズ鉄の頑張って作った方を売って空いた所に造った機体――


 第0世代型ハイ・ゴーレム『デュラハン・千花繚乱カスタム』


『筋力。ランクB』


『耐久。ランクB』


『瞬発力。ランクC+』


『俊敏。ランクC+』


『反応。ランクB』


『器用さ。ランクB』


『居住性。ランクB』


『魔力。ランクC』


『消費魔力。ランクC+』




 そう。これは鉄蜘蛛の素材をふんだんに使った機体。それを――


「桜子に」

「え!? 私に……ですか?」


 そう、桜子に造った機体だ。

 鉄蜘蛛の鉄鉱石系の素材はギリギリで、武器と盾を造るにはまた狩りに行かなくちゃいけなくなったが、今回の実験ではどうしても『専用機化』していない高ランクの機体が必要だったのだ。


 さすがに三ギルドに渡すにしても三体も造れないし。オークション形式にしても、まだ仲良くなったか、なれかかっているギルド間に亀裂の入る真似はしたくない。

 なら桜子の機体にしようと思ったのだ。まだ専用機化はしていないのはこれからの実験のためだ。


「――と言うわけだ。それにこれからは素材集めとかにパイロットの桜子に協力してもらうことが多くなるわけだから、先行投資と言うことで」


 うちは歌姫の香坂がいるため、人数を増やした人海戦術は出来ない。ならば、一騎当千で行くしかない。


「わかりました。それなら、この機体を造った時に使っていただいた素材を自分の手で取ってきてみたいと思います!」


 桜子の決意の表情。うーん、自立精神旺盛な奴だからなー……貰ってばっかりじゃ悪いと思ったのだろう。


「じゃあ今日の夜十時から、空いてるか? 桜子さえ良ければ一緒に狩りに行こう」

「はい! 必ずお役に立って見せます!」


 嬉しそうに手をたたいて喜びを表現する桜子。うーん……あの怖い鉄蜘蛛に合わせるために連れて行くのが申し訳なくなる笑顔だ。

 クロマツさんが血の涙を流しながらこっちを睨んでくるがなんだろうか? ララナさんと龍角さんは「若いわね」とでも言いたげな視線でこっちを見てくるし。


 まあともかく。それぞれのギルマスがCランクの機体に。副ギルマスがDランクの機体に乗り込み。

 俺は一号機。桜子は自分の機体に乗り込み、他のギルドメンバーが残っている場所に戻ろうとして……


『あらららららー!?』

『にゃごー!?』


 ドシャアアアアアンンッ!! と草原に盛大にずっこける桜子のデュラハンの姿があった。

 ……ああ……奇しくも今日やろうと思っていた実験の一つが、終わってしまった瞬間であった。


 ――すなわち。武器や防具には装備にスキルlv制限があるのに、ハイ・ゴーレムにはそれに変わる搭乗制限みたいのは無いのか? と言う実験が……





 これが無いと、初期lvのプレイヤーでも第四世代型に乗れたりしちゃいますからね。


 お気に入り登録、感想、評価ありがとうございます。またお待ちしております。


 夏休み企画と言うほどでもないんですが、そろそろ出ると思われる第四世代型について。


 一。ロボアナ2にて。何が原因で第一世代型の製作者の頭がおかしいと思われた?


 二。ハイ・ゴーレムの設定にて。『基本~~』と言うのはミスリードの可能性が高いです。


 三。世代が変わるごとに様々な能力が付与されていきますが、それなら第四世代型は?


 このようなヒントでどうでしょうか? もしかしたらここを読まずともすでに予想している方はいらっしゃるかもしれませんね。正解はその時までお待ちいただきたいと思います。


 それでは次回で。

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