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目の前に山

 灰色の 山肌みせる そこの山


―――――――――――――――――――――――――


 新幹線は窓側の席でした。流れる街並みをぼーっと眺めていたら、突然山が目の前に現れて、思わずおおと声が出た記憶があります。

 緑豊かな山というより、一部緑が枯れ、岩肌が見えている荒涼とした山でした。山の景色といえば、緑や黄色に埋め尽くされたああいう景色の記憶しかなかったので、大変印象的です。

 「みせる」をあえてひらがなにしたようですね。

「見せる」と書いたところが横線で雑に消されていました。当時の私は、どういう意図でひらがな表記にしたのでしょうか。こういう、作者の意図を考えるのってすごくわくわくしますよね。その人の記憶や経験に触れているみたいで。


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