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ゲームに侵食された世界で、今日も俺は空を飛ぶ(設定&執筆裏話)  作者: KOBA
第二章:夢幻戦闘領域に出現する敵の紹介
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2-2.エリアボス「クレイフィッシュ」

この作品は、タイトルに執筆裏話とあるように、全37話で完結しているアクション小説「ゲームに侵食された世界で、今日も俺は空を飛ぶ」の設定集になります。本編を読まれていない方は、先ずはそちらへ。単行本一冊程度なのでサクサク読めると思います。

【クレイフィッシュ】

形状:パワーショベル風の二対の腕を持つ装甲を纏った巨大ザリガニ

大きさ:胴体部分の全長はバスくらい。アームは一般的なパワーショベルと同程度。

武器:二対の腕による物理打撃か、口から放つ拡散エネルギー弾。

脚部:胴体下面に小さな機械脚がわらわらと付いている。

備考:垂直のビル壁面でも登れる。


第一話から登場している定番のエリアボス。全身が装甲を纏っており、戦乙女ヴァルキリーの火力では、拡散ビーム砲を放つ口の部分以外に対して攻撃してもダメージを与えることができない。

パワーショベルのような巨大な腕を振り回して攻撃してくる。もし、先端の鋏に捉まれるようなことがあれば、大打撃は免れないが、そもそも振り回す腕に当たるだけでも、戦乙女ヴァルキリーなら、大盾シールド防御をしても、大盾シールドを破壊されかねないレベルである。

本編では戦乙女ヴァルキリーがひらひらと回避し続けていたので、その威力が発揮されることはなかったが、コレと近接戦闘を行う、というのは、FPS系戦士であっても自殺行為なのだ。

全身の装甲部分は、戦乙女ヴァルキリーのチャージショットであっても多少ダメージが入る程度と強固だ。腹側は機械脚が付いていることもあって、装甲が施されておらず、狙えるなら大ダメージが期待できる。ただ、腹を晒すような状態にまで持っていくのがそもそも至難だ。

口の部分には拡散ビーム砲が装備されており、前方に向けて円錐状にエネルギー弾を散弾のように大量に撃ってくる。その頻度はなかなかのもので、威力もテクニカルのエネルギー弾より上だ。

狙って撃ってくるのではなく、完全に確率論的にばら撒いてくるので、散弾の射撃エリアに入ってしまったなら、そこから脱出するか、命中に備えて大盾シールドを構えるなどした方がいいだろう。


第一話では工事中のビルの地盤改良中の穴の底にいて、そこから動かなかったが、新宿駅での戦いでは、高層ビル群の壁面を垂直に登っていくなど、その移動能力は高度なものがある。首都決戦では、河川沿いに移動して、その姿の通り、海中も歩いて移動して、海沿いの施設を襲うなどしていた。


もし、クレイフィッシュが複数出てきたなら要注意だ。彼らは自身の拡散ビーム砲が相手にダメージをほぼ与えないと知ってるので、平気で拡散弾を仲間に向けて撃ちこんでくるのだ。同士討ち(フレンドリーファイア)は狙っても無意味である。


<難度による行動の違い>

易しい(イージー)では、工事現場の穴の底から動かず、普通ノーマルで小高い公園に陣取って拡散弾を撃ち、難しい(ハード)でもビル壁面を登って恐らく頂上に到着したら拡散弾を眼下にばら撒いていたと思われる。そして、希望はない(ホープレス)では、複数で河川を下り、河口付近から付近の変電所を襲う、といった行動を行った。クレイフィッシュが最も手強いのは、破壊目標に対して突撃をしてくる時だ。装甲は半端な攻撃が通じず、移動速度も速く、足止めできなければ目標に対してアームで直接、破壊活動を始めてしまう。しかし、突進してくるクレイフィッシュの前方に立って、これを食い止めるというのは、難度が桁違いに跳ね上がる。足を止めて拡散弾を撃ってるだけなら、距離を離して射撃戦をする手も使えるが、距離を詰めてくるなら、アーム×2、突撃、拡散ビーム砲のコンボを何とかしなくてはならないからだ。……そして首都決戦時には三機が同時に襲撃してきていた。

本編では、自衛隊の対戦車ヘリ部隊が撃破していたが、戦乙女ヴァルキリー達が戦ったならば、そもそも変電所から引き剥がすだけでも苦労し、ボス×3がばら撒く拡散弾を避けきることなどできず、倒せたとしても補給ポイントに籠ることになったと思われる。


<作者コメント>

ボスは、映像作品と違って、絵で見て一発で判る、とはならないので、イメージしやすいよう、甲殻類から選ぶことにした。ザリガニかエビか迷ったが基本、内陸地での戦いになるので、ザリガニの方に。

外骨格なので、装甲を纏ってるとイメージしやすいのは良かったと思う。

一体で出てきた時、複数出てきた時、移動している時などそれぞれで対処方法も変わってくるので、演出面でも便利に活躍して貰うことができた。


首都決戦では、初心者ビギナーチームと戦っていたが、本編でも描写されていた通り、遠距離からの牽制攻撃に徹すれば、彼らでも戦線を維持することはできていた。ただ、それなら、彼らだけで勝てるかというと、なかなか難しいものがあっただろう。下手に距離を誤れば、移動してくるクレイフィッシュに巻き込まれかねない。下敷きにでもされて多くの脚で踏みつけられたら、ご当地戦士であってもあっという間に、死亡の演出エフェクトが入るに違いない。

振り回すアームも、拡散ビーム砲も個人攻撃ではなく、エリア攻撃なので、数を頼みにしても、纏めて攻撃に晒されることになってしまう。そして、FPS系戦士の移動力では、クレイフィッシュから逃げおおせることは困難だ。

初心者ビギナーチームも、戦乙女ヴァルキリー達からの支援射撃を喜んでいたが、同時に、彼女達と自分達ではプレイしてるゲームがまるで違う、とも感じていたことだろう。

2022年10月6日(木)までは毎日7:05に投稿していきます。

第二章は全8パート、夢幻戦闘領域に出現する敵の紹介です。

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