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ゲームに侵食された世界で、今日も俺は空を飛ぶ(設定&執筆裏話)  作者: KOBA
第二章:夢幻戦闘領域に出現する敵の紹介
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2-1.敵一般メカ紹介

この作品は、タイトルに執筆裏話とあるように、全37話で完結しているアクション小説「ゲームに侵食された世界で、今日も俺は空を飛ぶ」の設定集になります。本編を読まれていない方は、先ずはそちらへ。単行本一冊程度なのでサクサク読めると思います。

【ファンファン】

形状:接触防止ガード付きの四枚羽式ドローン

サイズ:縦&横=1m程度、吊り下げたビーム砲の砲部分までの高さは0.6m程度。

武装:中央下部にビーム砲塔を吊り下げている

射角:ビーム砲は自由に旋回し、角度も水平から真下まで自由に変えられる。若干なら水平より上にも撃てる。

備考:収納形態では吊り下げてるビーム砲を四枚羽と同じ位置に引き上げて板状になる


四枚の羽根を回転させ、蜂の集団のような騒々しい音を出しながら空を自在に飛んでくる戦闘機械だ。上記射角は水平飛行時なので、機体を傾ければ、斜め上方くらいまでなら撃てたりする。ドローンなので、その飛び方はとても安定していて、屋根のあるアーケード商店街に侵入してきて、射撃するような真似もしてくる。それなりの速度、高さで飛行してくるので、歩兵がこれに射撃を当てるのは厳しい。そして、ファンファンの側は、弾速が速く、威力も大きいエネルギー弾を連射してくるのだから、酷い話である。搭載している砲の全体的な性能はテクニカルのそれには劣るものの、それでも点のようにしか見えない距離からでも正確に撃ってくるので、これが上空を飛行しているのに、呑気に見える位置を歩いたりしてたら、長生きはできないだろう。


フライングオクトパスが放出する際には、最初は収納形態であって、積み重ねたパンケーキのような状態で出てくる。そして、互いの距離を離しつつ、ビーム砲塔を展開して、戦闘モードスタートといった形になる。収納形態時にはビーム砲は撃てないので、ここが撃破チャンスだ。


本体には拳銃弾を防ぐ程度のカバーがついており、ファンもまた拳銃弾程度では壊れない強度がある。もし、拳銃でファンファンを落としたければ、本体についているセンサーアイを撃ち抜くのがいいだろう。そこだけは装甲がないので、拳銃弾でも撃ち抜ける。ただ、拳銃の射撃が当たるような至近距離までファンファンが降りてくるのは、要塞フォートレス内部くらいなものだ。そんな逃げ場のない状況で、こいつのビーム砲塔と撃ち合いをしたくはないところだろう。


撃ってくるエネルギー弾は、バトルライフル(7.62㎜弾)程度の威力があるので、半端な壁程度ならばんばん貫通してくるし、歩兵のボディアーマーでも防げるかどうかは微妙だ。しかも弾速は、小銃ライフル弾よりずっと速く、一切ブレることなく正確に撃ってくる。戦うのなら姿をできるだけ晒さないよう、上手く隠れながらにしよう。


本編では描写されていないが、要塞フォートレス内では、ご当地戦士達のような防御エネルギー機構を発揮するので、撃たれ強くなる。エネルギー自体は要塞フォートレスから供給されているので、外に出て離れるとこの機能は動作しなくなるようだ。


<作者コメント>

空戦メインの戦乙女ヴァルキリーに対して、敵役として相応しい戦闘機械として、これはすぐに閃いた。同じように空を飛ぶ機械として、農薬散布用の無人ヘリなんてのもあり、それにビーム砲を載せて自立戦闘してくる、というのもちょっぴり想像してみたけれど、やはりサイズが大きくなるし、何より群れで飛んでるイメージが湧かなかった。ドローンなら沢山飛んでても、それぞれが邪魔せず安定して飛んでるシーンを実際に見てるだけに、この違いは大きく、ドローン一択に。

射界に制限があったり、火力があまり強くなかったりするけど、対歩兵用兵器として考えると、弾切れなし、燃料切れなし、完全自立でこんなのが都市の空を何十機と飛んでたら、十分怖いだろうということで、現状程度の能力となった。丁度良い塩梅となったと思う。


【テクニカル】

形状:軽自動車の荷台にビーム砲塔を搭載してる

サイズ:一般的な軽自動車より一回り小さいくらい。

武装:荷台に乗せたビーム砲塔

射角:正面は水平より若干下が限界だが、それ以外は下方は車体ギリギリ、上方は自由に撃てる。

移動:車輪なのに、何故かヨチヨチ歩く。

備考:ファンファンに搭載してるビーム砲より大きく、射程、威力、連射速度はこちらが上。


形状は軽自動車だが、運転席相当の部分は中央に一人分程度の大きさで、そこにセンサーアイを備えた制御部のユニットが乗っている戦闘機械だ。荷台部分に乗せられたビーム砲塔は、ポールに乗せたビーム砲に防盾と旋回動作を行うユニットが付いてる感じで、ぱっと見、貧相である。

四つの車輪で車体を支えているのだが、それをヨチヨチと動かして歩く。なので移動速度は遅い。その代わり、階段だろうと登ってくる。移動速度は遅いと言っても、人間の走る程度くらいの速度で出るので、移動中のテクニカルにぶつかるのは交通事故と同じである。巻き込まれないようにしたい。


砲塔は自由に旋回して、水平からほぼ上空まで自由に指向して、エネルギー弾を連射してくる。その射程は一般的な歩兵の小銃ライフルよりも長く、弾速度も速く、威力も大きく、結構なペースで連射もしてくるので厄介な敵だ。

可動部が少なく、車体部分にはちょっとした装甲もついてるので、撃破するならちゃんとセンサーアイなど、急所を狙っていこう。勿論、見た目通り、装甲と言っても小銃ライフルを防ぐ程度の薄さなので、歩兵戦闘車の25㎜砲や、30mm砲なら余裕で撃破できるだろう。あまり威力の大きな砲(例:戦車の主砲)では、貫通して副次被害が洒落にならないことになるので、逆に注意だ。


撃ってくるエネルギー弾は、装甲車両ならある程度は耐えられるが、無効化できるほど弱くないので注意が必要だ。歩兵のボディアーマーでは全く耐えられないので、当たらないよう上手く隠れて戦おう。


本編では描写されていないが、要塞フォートレス内では、ご当地戦士達のような防御エネルギー機構を発揮するので、撃たれ強くなる。エネルギー自体は要塞フォートレスから供給されているので、外に出て離れるとこの機能は動作しなくなるようだ。


<作者コメント>

シューティングゲームなら、空飛ぶ敵とは別に地上から撃ってくる砲台タイプの敵も出てくる。敵の戦い方の幅を広げる意味でも、地上を闊歩する砲台兵器が欲しくなり、テクニカルも登場が決まった。バリバリの戦闘用みたいに装甲車両に砲台を載せた感じにしなかったのは、街中に入れる小ささにしたかったのと、戦乙女ヴァルキリーの弱火力でも倒せる程度の敵にしたかったから。真面目に描写すると兵員輸送車レベルになると歩兵からしたら、ボス級の強さになってしまい、ぞろぞろ出てきて倒す対象から逸脱しちゃうのだ。という訳で、紛争地域で活躍しているTOY〇TAのピックアップトラックの荷台に重機関銃を据え付けたテクニカル、それのちっちゃい軽自動車バージョン的なモノとなった。

まぁ、こんな外見でも、ぶっぱなしてくるビーム砲は十分な火力があり、弾切れがないので、こいつが何台かで攻撃し続ければ橋だって落とせる事から、一般的な敵としては十分と判断した。

地上に居れば地形や周囲のビルなどの位置関係なども影響してくるので、やはり、空と地上、どちらにも移動する敵を出して正解だった。


【スパイダー】

形状:多脚型歩行ユニットで上に小型のビーム砲塔を搭載してる

サイズ:縦&横=0.6m程度、搭載してるビーム砲塔を含めた高さは0.5m程度。

武装:背中に乗せた小型ビーム砲塔。大きさは肩当ストックのない小銃ライフルくらい。

射角:若干水平より下にも撃てる。砲の旋回は自由だが斜め45度くらいまでしか上には向けられない。

移動:壁だろうと天井だろうとイモリのように歩いて移動できる。

備考:薄い装甲も付いているが可動部が多いので非装甲部分も多い


わしゃわしゃと集団で歩いてきて、ビー玉大のエネルギー弾を連射してくる、対人戦用の戦闘機械。弾速が速く、反動もないエネルギー弾を弾切れなしに連射してきて、そのサイズも小さく、それなりのペースで移動してきて、何より群れて襲ってくるので、本編でも語られてたように兵士がコレと戦うのはかなり厳しい。ビー玉大というがその威力は小銃ライフルの5.56㎜弾相当であり、半端な布製ボディアーマーなら貫通してくるので、甘く見てはいけない。

人ならば、二人が並べる程度の通路も、これが床、壁、天井と並ぶと数十と銃口を向けてくるのだから、手数が違い過ぎる。それに手榴弾程度では表面に傷をつける程度で撃破は期待できない。足を広げた蜘蛛といった形状なので、占有する足場は広いものの、車両と違って足も胴体も砲塔部も細いので、いる辺りに向けて適当に撃っても、床を撃ち抜くだけという事に成り兼ねないのだ。撃破するなら胴体や砲塔部分のセンサーアイに確実に当てていく必要がある。その部分はせいぜい西瓜程度のサイズしかない。人間でいえば確実にヘッドショットを決めろ、と言うレベルである。

そんな訳で、夜の風(ナイトウィンド)♰預言戦士♰(ガブリエル)が、自衛隊員が戦うには厳しいと判断したのも当然だった。


この戦闘機械は、小さい為か、防御エネルギー機構は搭載されていない。コレで撃たれ強くなったりしたら悪夢なところだった。


<作者コメント>

できるだけ、敵の種類は増やしたくなかったが、人が利用するのが基本の市ヶ谷のビルでは、建物内でファンファンを飛ばしたり、通路をテクニカルが歩くのは無茶なので、急遽、小型で小火器を撃つ自立型の敵を出すことに決めた。始めは人のように手があるヤジロベー型とかも考えたが、要塞フォートレス化してるんだから、扉は別に自分で開ける必要なし、と思い至り、後は小さくて、わしゃわしゃいて、壁でも天井でも歩ける蜘蛛型とした。これが通路を埋め尽くしている時のビジュアルのインパクトはなかなかのものだろう、と。実際、一斉に発砲して扉が一瞬で粉々に砕ける流れの演出は絵的に映える感じになったと思う。


【黄色いボンネットバス】

トラックやバスのボンネットは長いほどいい、というアメリカ人の思考に合わせたのか、何メートルも鼻先の突き出た、スクールバスイエローの大型ボンネットバスであり、市ヶ谷大戦で大量に投入された。ホイールベースが6mと長く60人乗りと呼ばれるタイプだ。ただし、一般人の60人と体格がよくフル装備の現代歩兵が同じサイズという訳ではないので、市ヶ谷決戦の際、車内は結構混み合っていたようだ。バス自体は本家スクールバスそのものであり特別な改修は行われていない。というか、海外そのものなので、ナンバープレート自体が日本仕様になっておらず、よーく見てれば違和感に気付けた……かも。


<作者コメント>

一般人の運転する車両かどうかすぐ判断できない、それでいて特徴的で、とにかく大きいバスで敵兵達を輸送して、ビルに乗りつけようというコンセプトであれこれ探してみて、アメリカのスクールバスに決めた。これは大きくて目立つ前方のボンネット部分にエンジンが収まっており、上空から、対地ホーミングショットで狙いやすい、というのがあった。これが日本で一般的な箱型バスだと後部にあるので、上空から客室ごと撃ち抜く必要がでてきてしまい、演出的に微妙と判断したのもあった。

まぁ、こんなにホイールベースが長く、前方にボンネットが突き出ていては、永田町のあたりは道路が広いので問題ないが、一般的な日本の道路網では通れない道が多くて不便だとは思う。


要塞フォートレスのビーム砲台】

本編では存在することを示唆する発言が♰預言戦士♰(ガブリエル)からあったが、実際の登場はなし。テクニカルの荷台に乗ってるものより更に大きな回転式砲塔であり、要塞フォートレスの内や外にこれが配置されてくる。射線の通る通路に設置されていることが多く、長い射程で濃密なキルゾーンを形成してくるのだ。防盾も付いているので、狙うなら照準を行うセンサーアイ部分を狙おう。

ただし、その火力、射程、連射速度などはご当地戦士の主力武器にも勝るので、ガチの撃ち合いはお勧めしない。人間らしく、賢く撃破していこう。


<作者コメント>

やはり要塞フォートレスなら、固定砲台は付き物ということで考えてみた。初期案では要塞フォートレス化した各駅から、遠距離砲撃とかもありかなー、と演出まであれこれ想定してみた。

結果として、ファンファンやテクニカルが後から後から出てくる、しかも23区全域に情報欺瞞ジャミングが掛かってる、という事態は十分面倒臭く、蛇足な感じがしたので結局、お蔵入りに。まぁ、上記説明の通り、要塞フォートレス内部には配備されてばんばん撃ち合ってたことだろう。


【防壁】

要塞フォートレス内部に生成される防衛機構であり、本来の施設にはない位置に防壁が築かれていたり、1メートル程度まで床、壁、天井から生えてくることもある。本編での描写は無い。それなりの厚さがあり、これを貫きたいなら、戦乙女ヴァルキリーなら最大充填のチャージショットが必要になるだろう。

単なる頑丈な壁なので、ご当地戦士、敵のどちらにとっても陣地として使える訳だが、この防壁の展開、収納は要塞フォートレスが制御しているので、防壁を利用するつもりが収納されて丸見えになってしまう、なんて話にもなったりする。そうならないように情報戦能力を駆使して、防壁の制御を要塞フォートレスから奪うのが吉である。


<作者コメント>

要塞フォートレス化で通路が頑丈になったり、知らない通路が増えたりすると言っても、やはり通路というのは通りやすく、身が隠しにくく、戦術的な幅が狭くなる問題がある。そこで、要塞フォートレス化によって、本来存在しないところから、ゴゴゴゴッと防壁が生えてくるとかあれば、厄介だろうと考えた。ただ、実際に描写してみると、そこまで詳しく書く必要がなく、本編では未登場となった。まぁ、要塞フォートレスではこういった防衛機構もあって、見えないところで激戦があったに違いない。


【煙幕発射機】

要塞フォートレス内に生成される防衛機構であり、天井部分に設置されている。本編での描写は無い。自在に旋回して、煙幕弾を発射してくる。この煙幕は、音以外、熱に至るまで隠蔽する濃密なものであり、煙幕が晴れるまでは、そのエリアは完全に視界が無くなってしまう。……しかし、要塞フォートレスは内部の敵の位置をある程度把握しているので、敵は要塞フォートレスからの情報を元におおよその位置に向けて射撃してくる。酷い話である。見つけ次第破壊していこう。


<作者コメント>

要塞フォートレス化で、いわば、相手の体内にいるようなモノ、敵はこちらの位置がおおよそわかるが、こちらは視界を封じられて大変、というシチュエーションは結構、エグい感じになるだろうと考えた。ただ、これも実際、描写してみると、空爆の結果、あちこち崩落して瓦礫が天然の陣地になったりしたので、敢えて描写する必要がなく、本編では未登場となった。まぁ、要塞フォートレスではこういった防衛機構もあって、見えないところで激戦があったに違いない。

2022年10月6日(木)までは毎日7:05に投稿していきます。

第二章は全8パート、夢幻戦闘領域に出現する敵の紹介です。

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