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1-10.知を欲す者(オーディン)の紹介

この作品は、タイトルに執筆裏話とあるように、全37話で完結しているアクション小説「ゲームに侵食された世界で、今日も俺は空を飛ぶ」の設定集になります。本編を読まれていない方は、先ずはそちらへ。単行本一冊程度なのでサクサク読めると思います。

知を欲す者(オーディン)

兵科:情報戦特化型メイジ

分類:魔法使い系ご当地戦士 ※魔法少女系

ランク:伝説レジェンド

レーティング:R-15


挿絵(By みてみん)


比較の為、知を欲す者(オーディン)の通常時と、最終決戦時のレーダーチャートを並べてみた。

彼が手に持つ槍は魔術の発動に必要な装備であり、その見た目通り近接戦闘にも用いることができる。ただ、ローブ姿の古典的クラシカルな見た目通り、槍を持ち、ローブを着ている彼の戦闘力は攻撃、防御、移動、機動が全て1と最低ラインを何とかクリアする程度に過ぎない。

チャートの通り、彼が得意とするのは、情報戦とAI、それと地上戦を行うのであれば十分に広い索敵範囲を活かした偵察・指揮・支援を行う大戦おおいくさ特化な戦闘スタイルである。


最終決戦時に用いた三種類の使い魔召喚はいずれも、戦乙女ヴァルキリー僚機派遣ウィングメイトと同様、補給の効かない権利行使タイプだ。どの使い魔も基礎的な能力の底上げの恩恵があり、ここに彼の揺るぎない方針(ポリシー)が感じられる。


・ワタリガラスの使い魔

彼が大規模に展開している数百というワタリガラス達は、情報の収集と共有を支援する使い魔ユニットであり、戦闘機能はないが指定地域まで飛ばして偵察させてくるといった柔軟な使い方ができる。こちらを行使している際には、索敵範囲が3→5へと拡大し、ワタリガラス達が近くにいれば、情報欺瞞ジャミング下においても、戦士同士の情報連携もある程度可能とする優れものである。新宿のステーション要塞フォートレスは規模だけでいえば一、二位を争う広さ、複雑さであるにも関わらず、池袋からの増援組が到着するまで、戦線を維持できたのは、この能力によるところが大きかった。


・狼の使い魔

彼がゲリ、フレキと呼ぶ二頭の大きな狼は、近接戦闘能力を持つ使い魔ユニットであり、戦乙女ヴァルキリーの僚機のように、補給ポイントで本体のエネルギー回復を行うことができる。召喚すると彼の攻撃、防御能力は1→2へと上昇する。高度な自律性も持つが、遠距離攻撃能力を持たず、あくまでも盾役に徹する運用方法が基本だ。


八本脚の馬(スレイプニル)

元ネタの通り八本脚で、彼の移動力を1→3と大幅に高めてくれる。なんちゃって装備なので、空の上も走る。一応、近接戦闘もできるが数値が上がるほどではない。移動力は高まるが、機動戦ができるほどの俊敏性はない。本編でも知を欲す者(オーディン)♰預言戦士♰(ガブリエル)の二人を乗せての新宿駅→東京駅間移動に活躍した。


・黄金鎧

本編には登場しなかったが、オーディンのいくさでの装いの基本は、古典的クラシカルに準じるならコレだ。ただ、実際に着てみると、黄金聖闘士ゴールドセイントとか、慢心王ギルガメッシュなどと言われて世代間格差ジェネレーションギャップを強く感じる事となり、早々にお蔵入りとなった。


<一般的な魔法使い(魔法少女)との違い>

魔法少女系が定着してしまったグループ名だが、老若男女いるのに何故、少女と限定するのかと、彼はこの件にはかなり御不満のようだ。時間があれば、それはもう懇切丁寧に、魔法使いと呼称するのが正しい、という主張を拝聴できることだろう。

千差万別、闇鍋状態の魔法使い達の中で、彼を評するとしたら、情報戦特化型メイジである。ただし、本編でも見せていたように、偵察、指揮、情報連携を戦域全体に対して展開できるので、運命ノルンと違って、大戦おおいくさで、大勢の戦士達を軍勢として成立させる、そういった方面への特化型である。


その戦闘力は、見ての通り、使い魔達を従えたとしても、一般レベルかそれに劣る状態だが、そもそも、ミッションにおいて彼が敵の攻撃に晒されるような事態となれば、それは作戦崩壊時くらいしかあり得ないだろう。


彼の真骨頂は、戦場の霧を払い、味方同士が単なる共闘ではなく、軍勢として集団戦の威を最大限に発揮できるところにある。ただし、彼のその力が強烈に効いてくるのは、永田町大戦クラスの大規模戦あたりからだったりする。


<作者コメント>

数人くらいの戦士同士なら共闘で十分、永田町大戦クラスなら、夜の風(ナイトウィンド)でも十分、指揮できる。しかし、それを超える規模と情報欺瞞ジャミング下であれば、戦士達全体を支える情報戦特化型のキャラが必要だろう、ということで、登場して貰うことに。

♰預言戦士♰(ガブリエル)が呼びつける伝説枠レジェンドの戦士達は全員、北欧神話にちなんだ名前としようと決めたので、神話の中でそれっぽい存在を探したところ、その役処は、知を欲す者(オーディン)で確定した。FFシリーズのせいで、どうも斬鉄剣で一撃必殺、みたいなイメージを持つ人もいそうだが、古典的クラシカルな彼は、知識を得る為に片目を失い、逆さ吊りで一週間過ごしたりと、突き抜けた存在なので、相応しい立ち回りとなったと思う。

同じ情報戦特化型では運命ノルンがいるが、上でも語ってる通り、運命ノルンは機動歩兵としてのベースを保ちつつ、その中で情報戦能力を高めており、その方向性にはかなりの違いがある。


始めは、五つのステーション要塞フォートレス攻略の一つを担当する熟練の戦士の一人くらいのつもりであったが、シナリオを肉付けしていくと、彼無しでは首都決戦は成立しなかったと言えるくらい縦横無尽の活躍をしてくれることとなった。


戦乙女ヴァルキリーは孤高の戦士として、ソロプレイの極限に到達してはいるものの、集団戦については全くの素人であり、地域担当リーダーの立ち位置ではあっても、夜の風(ナイトウィンド)のように指揮や戦況分析などを行うのには向いてない。そこを埋める後方支援系でありながらも、自衛隊との太いパイプを持つ夜の風(ナイトウィンド)とは明確に異なる立ち位置を上手くこなしてくれた。おまけに情報連携の一つとして、ワタリガラスが集めた視覚情報を元にした監視映像の提供を、動画配信と看做して、彼が演出のスパイスを加える、という茶目っ気も見せてくれた。アーチャーフィッシュ戦のラストも、彼がいたからこそ、小説的な演出トリックが可能となって大助かりだった。


夢幻戦闘領域について学者のように自説を語る、という流れも、知を欲す者(オーディン)だからこそ映えるシーンとなったと思う。良いキャラに育ってくれた。

2022年10月5日(水)までは毎日7:05に投稿していきます。

第一章は全11パート、ご当地戦士達の紹介です。

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