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詩全集4

間接キスした

作者: 那須茄子
掲載日:2026/05/12

君が飲みかけで置いた

透明なカップのストロー

ただのプラスチックのはずなのに

やけに存在感があった


一口いる?


その軽い声が

僕の心には重力みたいに働いて

断れないまま頷いた


触れたのはストロー

なのに胸の奥が

勝手に騒ぎ出して

落ち着けって言い聞かせても無駄だった


甘いジュースの味より

君の体温のほうが

ずっと鮮明に残って

喉の奥が少しだけ熱くなる


こんなの恋じゃない

って言い訳しながら

でもどこかで

恋であってほしいと思ってる


君はきっと忘れてる

そんな些細な瞬間を

僕だけが大事にしまい込んで

帰り道にそっと思い出す


間接キスなんて

言葉にしたら笑われる

けど

あのストローは確かに

僕を変えてしまった


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― 新着の感想 ―
無自覚小悪魔に翻弄される男子か? はたまた、密やかに綻び兆す百合女子か?  (*´艸`*)
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