#005 スタートで飛ばしすぎると後半はバテる
見切り発車で出発するとロクなことにならないよね。だって、二日でネタが切れたんだもん。
「つーわけで、今回で最終回になります」
悠二が言った。
「じゃないでしょうがあァァァ!」
フェイがシャウトする。
「いや、前回もかなり雑な感じしましたけど。それでも、こんなに早く!?」
「仕方ねーだろ。本来、最初のスマブラ新キャラボケがやりたかっただけで、その後のことなんかまーたく考えてなかったんだから。急に新ファイター発表しやがって、もう全部任○堂が悪い」
「人のせいにすんじゃないですよ!」
もういっそのことふっけれて、フェイが連続でツッコミまくっている。
「じゃあ今回どうするんですか!」
「今回は、このまま愚痴って終わります。皆さん、今がブラウザバックチャンスですよ」
悠二はもう目が死んでいる。もう二度と、意識は戻ってこないだろう。
「なんかさ、君みたいな、ロリキャラ? ヒロインにしたら面白いかなー、なんて思いつきで出したけどさ。まるでキャラ定まってないよね」
「え、私、そんなテキトーな扱いだったんですか?」
「うん、なんなら、あのモヒカンの方が先に思いついてたからね」
と悠二。つーか、この誰が喋ってんのか『と』だけで表現すんの、雑じゃない?
「もうボケのレパートリーも残ってないし。どうする? あとなに話す?」
「じゃ、ショートコントでもしますか」
ショートコント、こんな異世界は嫌だ。
「いやこの世界そのものだあァァァ!」
フェイのシャウトは連続する。
「もうやってられません!」
「てことで、うるせえそんなことより物理で殴れ! これにておしまい、じゃあの」