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ヴォルテクス・レルム オンライン  作者: アル治


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第1話  ヴォルテクス・レルム・オンライン

いつも読んでいただきありがとうございます。

ヴォルテクス・レルム・オンラインを始めて数ヶ月。


ゲームにのめり込んだ俺は、ゲーム内でも順調にレベルを上げていた。


ヴォルテクス・レルム・オンラインは、全世界同時発売された今ランキング1位の大人気ゲームだ。


剣と魔法の世界が舞台で、フィールドは広大。山もあれば海もあり、まるで別の惑星なのではないかと思えるほどだった。


アバターのカスタマイズも幅広く、髪型、顔、体型、肌の色、服、アクセサリーなど、選べるパーツは膨大な数に上る。


クラスも多数用意されていた。


最初に選べるのは、戦士、タンク、魔法使い、神官の4種類。レベルを上げることで、それぞれのクラスからさらに4種類へと枝分かれしていき最終的に何種類になるかまだ判っていない。


二刀流、重戦士、賢者、パラディン、魔剣士など、選択肢はさまざまだ。


やり込んでいる俺は、すでに魔剣士まで成長していた。


俺が選んだ魔剣士は、攻撃魔法と回復魔法を低レベルのものに限って使うことができ、近接戦闘能力も戦士並みに高い。


攻撃力があり、回復までこなせる。ソロプレイにはもってこいのクラスだった。


俺は目の色と髪の色だけを変えて、ゲームの世界にダイブしていた。


ソロプレイが中心とはいえ、誰とも遊ばないわけではない。


ダイブすれば、ギルドで意気投合した相手と一緒にクエストをクリアすることもあった。ただ、その場限りの付き合いがほとんどで、次のクエストも一緒に行こうと約束することはなかった。


悠磨

(このゲームのクリアって、なんだろう……。クエストにはボスがいるけど、ラスボスがいる気配はまだない……)


(このまま世界観を楽しむゲームなのかな……。更新も頻繁にあるし、かなり長く遊べるからいいけど)


ゲームが更新されるたびに、新しいクエストが追加されていく。


クリアしていないクエストは残り、クエストの進行によって内容が枝分かれすることもある。


そのため、マルチプレイをしても、参加者全員が同じクエストを受けられるとは限らなかった。


最初から一緒にマルチプレイを続けている人たちなら問題ない。しかし、途中から合流すると、進行状況の違いによってクエストに参加できないこともある。


さらに、クエストの結果によってNPCがその後どう行動するかも変わってくる。NPCからのクエスト依頼もあると噂されている。


つまり、プレイヤーがダイブしている世界は、その人の行動によって少しずつ変化していくのだ。


始めたばかりのプレイヤーと高レベルのプレイヤーがマルチプレイをする場合、高レベルのプレイヤーが受けているクエストには、始めたばかりのプレイヤーは参加できない。


だが、始めたばかりのプレイヤーが受けているクエストなら、高レベルのプレイヤーも参加できる。


しかも、複数人でクエストをクリアしたことによって、新たなクエストが出現する可能性まである。


そのため、このゲームに存在するクエストは無数にあると言われていた。


ダンジョンの中であっても、ログアウトした場所から再開できるのも、このゲームの特徴だった。


ただし、戦闘中にログアウトした場合、戦闘が中断されるわけではない。


残されたメンバーだけで戦闘を続けなければならなかった。


そして、ログアウトしたプレイヤーが戻ってきたとき、戦闘が終わっているとは限らない。


まだ戦闘が続いていることもあれば、すでに勝利していることもある。反対に、パーティーが全滅している可能性もあった。


勝利していたとしても、仲間が別の場所へ移動していれば、その場に仲間はいない。


全滅していた場合は、再開した瞬間、仲間が誰もいない状態で戦わなければならなくなることもある。


普通なら、わざわざ戦闘中にログアウトすることなどない。


しかし、このVRゲームには安全装置が備わっていた。


トイレや空腹といった生理現象を感知すると、プレイヤーを強制的にログアウトさせる仕組みだ。


もちろん、強制ログアウトに対してクレームを入れるプレイヤーもいた。


それでも、健康や安全を守るためのシステムとして、大半のプレイヤーからは称賛されていた。


1人暮らしのような生活を送っている俺にとっても、このシステムはありがたいものだった。

今後もよろしくお願い致します。

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