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中学一年の創立際その二?

部室である旧音楽室にダーツセットを置いて再び創立際巡りを再開する。


次は二年生の模擬店を巡ろうと思う。二年生になると一年とは色々と希望が違うのだろう。


とりあえずは2年1組の模擬店に行ってみるか。パンフレットによると食品バザーで校門近くで屋台を出してフランクフルトを販売してるらしい。


「すみません。一本いただけますか?」


私は店番をしていたスタンダードの先輩に声をかける。


「ん、120円だ。・・・・・って、お前って一年の佐々木さん?」


と店番していた先輩は私を指差しくる。できたら指差しはやめてほしい。


「確かに私の名字は佐々木で、一年ですけど」


確か私の記憶で一年には私以外に佐々木の名字を持つ人はいないはずだ。


「第三軽音部の佐々木さん?」


「そうですよ。ちなみに今は第三軽音同好会です」


と私が答えたら先輩は色紙とサインペンをつきだして・・・


「開会行事のライブ見ていくファンになりました。サインください!」


と言って腰を90℃に曲げて頭を下げてきた。


とりあえず、どこから色紙とサインペンを取り出したのか気になるが、とりあえず色紙とペンを受け取り、佐々木

朔弥と書いて先輩に返す。


「ありがとう。ファンクラブの連中も喜ぶよ」


「ファンクラブ?何ですかそれ?」


「あれ?まだ本人には伝わってなかったのか?まあ、それも仕方ないか・・・」


勝手に自己完結して、うんうんと言

って首を縦にふる先輩。何故かすっごくむかつく。


「で、ファンクラブって何んなんですか?」


と私が少々、言葉に怒りを込めて言うと。


「ならば説明してやろう!・・・それは、今年の春。入学式での出来事だった」


といきなり語りだした先輩。まるで厨二病の発病患者みたいだ。というか、中二だったな。


「学校内はある噂が広まっていた。今年の進入生で凄く目立つ容姿の子がいると。彼女の名前は佐々木 朔弥。白髪のオッドアイの可愛らしい女の子だった」


「彼女は入学式してから直ぐに有名になった。彼女は第三軽音部に入部したのだ。部員数はゼロであり、廃部は確定とされていた部に入部しのだ。その真意はわからない」


「そして、彼女は部員を集めるために様々なことを顧問の山崎を巻き込みながら行った。そのなかでも有名なのが、告知ポスターとビラ配りだ。ポスターは美術部員顔負けの出来であり、ビラ配りでのドレス姿は中世の姫のようだった。この時、少数ではあるが佐々木 朔弥さんのファンクラブは結成されたそうだ。ちなみに顧問の山崎の執事服は一部の女子に人気でその写真は高値で売買されたらしい」


「そして、結成されたファンクラブは日に日に団員を増やしていき、勢力を拡大していった」


「そして、今日の開会行事のライブでファンクラブに入会するものが増加。希望は拡大して同好会として立ち上げることになったそうだ」


と、先輩の話を黙って聞いていた私。色々と突っ込みたいところがあるが、それは堪えよう。それよりも・・・


「ファンクラブって同好会として立ち上げれるんですか?」


「一応、ファンの数が百人以上に本人が許可したら立ち上げられるぞ。ちなみに家の学校にある公式ファンクラブは二年の五十嵐 幸弘の五十嵐親衛隊と三年の山本 皐 先輩のさっちゃんを見守る会の2つだ。非公式ならいくらでもあったりするけどな」


なるほど・・・だからこの先輩は先程、 まだ本人には伝わってなかったのか? って言ったのか。


「ファンクラブは本人が許可しないと同好会にはならないんですよね?」


「ああ、本人の許可を得ていないファンクラブは非公式ファンクラブになる。一応、生徒手帳の校則の欄の第三条のファンクラブの活動に関する規則に書いてあるよ」


「なんでそんな規則があるんだこの学校・・・」


「過去に色々あったらしいよ。メディアなんて学科があるくらいだからね」


「そうなんですか。色々と教えてくれてありがとうございます」


「うん。どういたしまして。あと、ファンクラブの連中は今日中に接触してくるはずだから気をつけろなよ」


「わかりました」


私は親切な先輩に頭を下げて屋台を後にした。












「あ。フランクフルト買い忘れた」



私がそのことに気がついたのは屋台を後にしてから5分後のことである。



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