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転生したので異世界でショタコンライフを堪能します  作者: のりたまご飯
第二章 ショタコン、色とりどりの毎日

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Part37 もう一回言えば

翌朝、オレはビクビクと怯えながらも、少しの期待と一緒に、なんとか学校に登校した。

鞄がいつもに増して重かった気がする。


教室に入ると、まずは幼馴染の姿がないか、周囲を見渡す。

いないことを確認して、ひとまず安心。


自分の机に鞄を下ろし、ドキドキと鳴る胸を押さえながら、鞄の中から教科書を出していく。

一通り出し終え、鞄を机の隣のフックにかけると、


「おはよっ」


「うわぁっ!?」


いきなり後ろから肩に手を置かれ、びくりと肩が跳ねる。

振り向くと、そこには幼馴染の姿があった。


やっと落ち着いてきたはずの心臓が、再びうるさくなるのがわかった。

いつ返事を言われるのかわからない。今にでも言ってきたらどうする…?もし断られたら…?


「お、おおおはよっ…」


緊張を必死に抑えながら、おはようと返しておく。


「どうしたんだよ。よく眠れなかったか?」


流石に挙動不審なのがバレたのか、幼馴染はオレのことを心配してくれた。


「大丈夫…」


「そっか。で、昨日の話なんだけど…。」


その瞬間心臓がきゅっ、ってなる感覚がした。

多分告白の返事だ。だって、昨日の話なんて、それしかないだろうし…。


「お前みたいな感じで真っ直ぐ告白するのもいいと思うけど、もうちょっとロマンチックな感じがいいなーって思って。」


「うん……?」


「ほら、”月が綺麗ですね”とかあるじゃん?あんな感じにサラッと告白するのもかっこいいよなぁ。」


「えっ、話って…」


「どうやって好きな人に告白するかっていう話じゃねえの?あっ、でも、告白してすぐに逃げていくのはダサいと思うぞ!」


意味がわからなかった。

脳の中で情報を処理しきれていないのか、オレの目が覚めてないのか。

いや、というかこれはオレのせいだ。


中途半端なタイミングで、変に覚悟を決めて、曖昧な告白にしてしまった俺のせいだ。

そもそも俺が幼馴染のことを好きなことすら理解してないんだろう。


なんか、変に緊張してたのが、バカみたいだ。

頭が真っ白、っていうか、何かを言い出したいけど、言葉を組み立てる材料も、それを声に出す方法も、急に何もかもわからなくなったような気がした。


「は、はは…そうだな…。もっとロマンチックなのがいいよな、、、。」


ひとまず、その場のノリに合わせるために、幼馴染を心配させないために、無理やり笑顔を作って笑ってみせた。



結局この日は、先生の話も、授業の内容も、何も頭に入らなかった。

給食もなんだか味がしなかったし、ノートを取る気にもなれなかった。


その代わりに疑問がいくつも頭の中に湧いてきた。

オレが一生懸命伝えた気持ちは、伝わってなかったのか?

じゃあどうすれば伝えられるんだ…?



あっという間に帰りのホームルームも終わり、オレは幼馴染に諭されるまま鞄を持って教室の外に出た。

気持ちは相変わらず沈んだままだ。今日は部活も休みだし、家に帰ってゆっくり考えよう…。


「あっ、先輩」


「よお、お前らか。」


廊下でたまたますれ違ったのは、同じ部活の先輩だった。

よく下級生をからかってくるので、オレはそんなに好きじゃない人だ。


「じゃあまた明日の部活でな」


「お疲れ様です!」


簡単な挨拶を交わすと、オレたちは帰り道についた。

家まで歩く間、幼馴染からいろんな話をされたが、すっかり気持ちの沈んでいたオレは、その全てを適当に流していた。


どうすればオレの気持ちが伝わるんだろう。

別の方法で告白をしてみても、結果は同じかもしれない。


「なあ、今日はどうしたんだよ~?朝からずっと元気なかったぞ!」


なら、とにかく自分が本気だって、わかるような告白を…。

もう一回言えば、もう一回気持ちを込めて、本気で告白したら、わかってもらえるよね…。

もう一回、もう一回言えば、わかってくれる。絶対そうだ。もう一回言っちゃえばいいんだ。


「黙ってないでなんかい~え~よ~」


頭で考えるよりも、声が先に外に出ていた。

ただもう一回、気持ちを伝えたかった。


「オレ、お前のことが好き…!練習じゃない、本気で好き!だから、本当の告白!」


これだけじゃ昨日と一緒…。

だけど、もっと、本気だって、伝えなきゃ…。


「だから何言ってっ…んむっ!?」


そのままオレは、幼馴染を近くにあった塀に押し付け、目を閉じて、思いのままにオレの唇を、幼馴染の唇にくっつけた。


「んんんん!?!?」


何が起こっているのかわからずに抵抗する幼馴染を、力一杯壁に押し付け、何度も唇にキスをする。

これで絶対にわかってくれる。オレが本気だってこと。そして、もう練習だとか言わせない。


「んっ、むっ、んんんん!」


オレよりも体格のいい幼馴染にそう長く抵抗できるわけでもなく、オレはそのまま押しのけられた。


「っはぁっ、はぁっ…な、何考えてっ…ん、き、きすっ…」


「はぁ…はぁ…」


「本気って…はぁっ、おれ、っ、、お前っ…ん、な…んでっ…」


こっちを睨みながら、唇をジャージの裾で拭う幼馴染を見て、オレはやっと冷静になった。


「ご、ごめん…」


「ごめんじゃねえよっ!、、、おれ、初めてっ…」


幼馴染はそう言うと、オレの前からダッシュで去っていった。

一方でオレは、塀が作った影の下で、ただぼーっと立っていた。


続く

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