取ったカードを買い取った
ジェニーには伝えて出かけたけど、何日も掛かったので依頼が溜まっていたようだ。早速数日かけてこなすことに。つかー本当に最後には僕だな。このギルド人材居ないよな。やっぱ失敗断わったものの塊なんだろうな僕の依頼って。そして数日後剣が出来た。おそらくさすがにこれは最強の剣じゃないかな。様々な効果もあるようだ。余った剣をジェニーに話してマチに渡すことにした。
まだ一年経ってないんじゃないかな。作りたての組織は初期様々な問題が発生する。前からちょっと気にしてたのだが、たまたま本当にマレにレアレアが出るダンジョンがある。以前なら溶岩とか氷とかそんな世界だったと思う。今回の依頼は岩場だらけ。と言うかこれまさに北部と西部を合わせたような地形。良くある地形じゃない。ここまで荒涼とした大地はあまり無い。ここにレアレア、メテオが出てしまった。多分ロック系。ジェニーに相談した。
「えええっとージェニーさん。ちょいと渡したくないカードが出てしまったのですがどうすれば良いでしょうか?」
「どんなものですか?」
カードを見せると
「これは通常売り物じゃない奴ですね…、ルルミラさんにさすがに相談しますか」
ルルミラに見せると
「ハーネス商会に無いわけじゃないけど、これは高価すぎて特殊なやり取りになるものだね」
「これ欲しいのですが」
「良いよ」
「ええ良いのー」
「ただし買取だからね」
そういって提示された金額に困る。
「今回の財宝の3分の1だってーー、しかも今回財宝浅いダンジョンの宝箱の2倍近くあるんだよ。つかー依頼料より高いって」
「いやーそうしないとレアレア出たから無料で上げるよじゃ困るんだよね。依頼は宝箱の回収。それはすべてギルドに渡すことになる。特に例外特権ばかりニックには与えていて、これはきっちりしてもらないと困るよ。しかも今回の財宝で収まるなら良いじゃない」
(その特権って僕の貢献が異常すぎるからなのにな)
「うん分かったよ。僕が折れれば他の人の示しが付くからね。払おうじゃないかー、ちなみにこれジェニーマチに渡しておいて」
「ニックあなたね、調査員にどれだけの装備を…、確か特殊鉱石の剣も渡したんでしょ」
「うちのパーティだとあのレベルが調査員です。たださ実際うちのパーティではまず不測の事態でも単独で殺されなくて大陸どこにでも旅が出来るってものすごく重宝するんですよ。元々もっと危険な場所向けだったんですよ。北部ってそこら中に冒険者がうろついてるから大陸一モンスターの被害に対して安全な旅が出来ますよね」
なんと言うかルルミラには最初の頃かなりお世話になってて、僕がこれだけのお金を単独で早い時期から扱えるようになったのはルルミラの初期の頃助けてくれたのが大きい。そういう恩は一生付いて回るようだ。
その後ちょっとこれに絡んでジェニーが話してくれたのだけど、
「あの攻撃広範囲すぎて使いにくいときがあるから切り替えて使うって言ってましたよ。ただあれニック様が使いたいんでしょ?」
「そそ」
「だから万が一のためにいちいち切り替えてるらしいですよ。尤も敵の数が多いときはかなり使えると話してました」
「ユーリならそういうの調整できるんだけどな。マチはそれほど得意じゃないか」
「私もこんな事してますけど、基本ミュウがベースなのでシスターズは近接向きですよね。まあたまに使えないってだけで感謝してましたよ」
僕もあれ使ってみたけど岩の雨だから状況を考えないと味方に当たるとまずい…。初めて使ったときマチ驚いただろうな。まあ僕も近接タイプなのでえらそうな事言って威力や範囲を変えるユーリの高等テクニック使えないんだけど…。
数日後ジェニーと話していた
「空白地帯の利用法という事で調査員達の宿泊施設を点在して配置してるみたいです。もちろんちょっとずつ」
「あれジェニーは関わってないの?」
「ええ主にルルミラさんが進めたみたいです」
「それ僕に伝わるって事は金の無心か…」
「あると思いますよ」
「駄目ーー。かなり面白いと思う。ただそこまで必須か?と言えばケア程度だよな」
「うーんどうやって休憩をしてるのか?人それぞれで、でもマチも長期になると一度宿泊施設のある町に戻るって話してましたよ。ずっと野営ですませるってそれって短期的な調査じゃないでしょうか」
「これは多くの調査員が休息をどう取ってるか?分からないと判断できないな。ただ過剰サービスって事もなさそうだね。うんかなり必要なのは分かった。それでもちょっとやめておくよ。おそらく今後増やしたから金出してくれって事でしょ。それほど今持ってないし。
その無い中でこれは使いたいってほどじゃないな…、ちょっとずつ増やしていけば良いんじゃないかな…、もうワンポイント欲しいな」
「私も効率が上がるって意味では面白いと思います。ただ決定打じゃない」
「そそ、それなんだよ。今までのものを効率的にするだけで飛躍的じゃない。この点はやっぱ上の人間と出資する人間じゃ発想が違うよ。ああ良い方法がある。今までの問題ってダンジョンが消えたら折角立てた家が無駄になる事だよね?」
「そうです」
「これをさダンジョンが無くなったら調査員が集まる宿泊施設にしたら?情報交換とかも出来るし。またダンジョンが出来たら、半分だけ解放するんだよ。こうすれば無駄にならないよ。空白地帯を無理矢理利用する方法。これなら出すよ」
「それ中継地点じゃやりにくいですね」
「あれは人の家だからね。無料の宿屋に近い。どうしても消えることが前提なので住民としてみるのは無理。それを補う意味で調査員に使ってもらえば良いから」
「何か段々当初の町からずれてきてますね」
「これは仕方ない。せめて管理ダンジョンだったら思い切って投資した町も作れるけど。そのうち消えるのを確率的に連続させようって試みだから」
空白地帯が何故出来るか?だとニューシティに偏ってるから。ゆえに空白地帯はどうやっても今の確率的なやり方は出来ない。データをかなりとって一部まだ偏ってる場所を探すのが背一杯。それが第6中継地点。もうここが限界。じゃあここからは根本的に発想を変えないといけない。
「ジェニー良い方法があった。これは今すぐじゃなくて良い。長い視点で考えて欲しい。具体的な方法は分からないけど、移動式の住居で移動する人達が居ても良いんじゃないかな?その移動式住居を貸し与えるのがギルドにすれば良いかと、どうやっても空白地帯は定住には向かないよ」
「それは面白いですね。簡易的な野営の豪華版ですね」
「移動するものに定住で対応するのは限界がある。なら追いかければ良い。これからはニューシティの玉突きが発生するので、今までと違いこういうのが軌道に乗る可能性がある」
「しかし考えてみると野営を常とする冒険者なら思いつきそうです。何故今まで誰もやらなかったのでしょうか?」
「そりゃそもそも地方に人気が無いから。今人口が増えてきて支えきれなくってやっとと見てるよ。元々地方に行く人はきちんといたけど。今は多くの人が目を向け始めた。おそらく時代が良いんだよ。
後さまだ50年と言う短い期間のせいもあるな。その短さでダンジョンにあわせた生活様式なんてさすがに生まれないよ。でもさ誰かがそれを無理矢理作ってしまえば真似をする人も現れるだろうと思ってる。セントラルからニューシティこれさえ人がダンジョンを求めて移動した歴史だからね。やっとその次の時代に来たんだよ。
ニューシティは器だとすると50年はそれを満たす時間だった。満たされた器はやがてこぼれて周りに中身を落としていくのかと。皆ニューシティに帰ってきてしまうから移動民が生まれないんだよ。タワーの住人の僕がいうと説得力が無いけどね」




