新しい情報の結果
ジェニーが提案してきた。
「肉は最重要なのは変わって無いです。ただ第一中継地点だけの質の違いを麦にも応用できると思います」
「どういう事。再度話しますが、町1つで完結した物品の循環がニックの理想でありスタートの発想ですよね?」
「そそ」
「麦なら肉における第一中継地点でニューシティ、ドールズを需要の先として使うのを第2、3でも使えると思います。もちろんニックもこれは考えていた事は分かります。ただ問題があって無視したんですよね?」
「2つほどね。どのダンジョンでも出るわけじゃない事。もう一つはね商売として成立し無い事」
「その2つが今回解決されたんですよ。複数の中継地点で見るとどこかに麦はあります。冒険者が麦を中継地点に持っていっても買い取ってくれる店が無い。しかし自給自足なら自分が食べるために持ち帰りませんか?旅先でダンジョンを攻略してる冒険者はバッグが無い限り邪魔でしょ。でも自給自足の人なら家に持ち帰るだけです。それが段々取りすぎて余ってきたら?」
「そうなんだよ。自給自足は町が循環しないから嫌ったんだよ。でも理想論だよね。妥協したそうしたら自給自足なら出来る事がいろいろあった」
「10年ダンジョンですよね。主に元住民が元の家から持ってきた馬を使って、ニューシティへ麦の運搬をしてるんですよ。当たり前にやってたことだから」
「でもさ、ならシティでやれば良いじゃない」
「2つあります。一杯人が居てやりにくいのは分かってますよね?そして麦専門にやるわけじゃないと面倒ですよね。麦専門ならニックの言うとおりです」
「ああジェニーたちってバッグ無かったね…」
「ええそれも貴重な体験だと思っていますよ」
「肉のついでに取ってるだけで、麦専門でとるきねーよって事だね?」
「そうです。後そこも関わっています。合理性の無い感情の問題ってありますよ。それは他人には分かりません」
「麦専門でやらないのもその一つか」
「今更遅いのですが、運搬や麦を専門に商売として行うのじゃなくて、自給自足の延長として荷車と馬の提供すべきでしたね」
「結果オーライか」
「あの10年ダンジョン潰したのかなり痛いですね。町の住民から学ぶべき事が多かったのに、それを吸収する前に潰してしまったから。後から潰せば受け入れる中継地点もノウハウも増えていてすごく合理的だったと思います」
「批判かい」
「私も当事者とした反省ですよ」
「麦は商売にはならないが、金にならないわけじゃない」
「そういう事ですね。商売にならないニックの見立ては間違ってないです。ただそれが逆に思考の硬直化を招いてましたね」
「すべて分かったよ。僕がお金を回収したいからなんだよ。冒険者の国作りとお金儲けの両立は難しい。時間的に急ごうとしてるからそれで前者ばかり上回ってるよ。正直言うよ。やっぱり王国を作るのが合理的だと思う。ミュウと共有してるはずだから分かってると思うけど。僕が王様となれば税として徴収して使えば良いからね。この選択肢は無いからやめておこう」
「言い忘れてましたが、新規ダンジョン出来ましたよ。中央部西部よりです」
「やけに早いな」
「制覇したダンジョンの代わりじゃないと思います。しらみつぶしは言葉が過ぎたと思います。探り方がちがうだけで100%調査したわけじゃないと」
「話が違うじゃないかとなるけど違うんだね」
「100%網羅したのは事実です。ただそこに見落としかあったか?は分からないでしょ?こんもり小山になった岩だから似てるものがあったら間違えるわけです。それを精査に調べたら時間とお金が倍掛かります。まだまだダンジョンは生まれる可能性があります」
「じゃ何故急に見つり始めたの?」
「それがですね。実はニック様の投資回収できてるのでは?と思う節があるからです。証拠が無いのは、私も末端の情報なんて知らないからです。私が今回大々的に調査したことで調査する人との情報のパイプが密になった事。これがまずニック様が投資した回収に繋がる1つです。次に北部の4ぶんの1近くが中継地点で網羅されています。ここの情報がどんどん上がってくるからです。密集地帯は緻密に調査されてるのじゃないのかな?と考えています。住人が無料で調査してです」
「ああ自給自足の人が調べてるのか」
「ええ無くなったらまずいですからね。これは間違いなくニック様が投資したから自分が得る情報が豊かになった点です」
「攻略し無いけどね…」
「0じゃないでしょ?間引きはしましたよね」
「まあそうだね」
「他にもあるんですよ。新規情報を得るのに、4分の1は軽視してる点です。後から見つかっても良いですよね?せいぜい攻略された程度の話です。これは中継地点があると大きな出来事なのですぐ伝わります。私重視せず他に力入れています。あまりしっかり調査されてこなかった空白地帯の調査ノウハウが高まっています。ニック様の投資がこの結果を招いたんですよ。より新規ダンジョンが情報として伝わるようになったわけです」
「そりゃ競争が激しくなったったこと?」
「そうですがおそらく最強パーティに不都合があるのですか?」
「無いです。そうか回収できてるのか。行ってくるよ」
「あそれとさ、マチとジェニーで海外の人ニューシティで見かけたり、地方のダンジョンで見かけた情報があれば調査しておいて。どれぐらい効果があったのか?そろそろ知りたい」
「すぐ言える事は居ますよ。ただサウザンドの冒険者かも?は良いのですか?」
「最近増えたなとか服装に違いがあれば注意して、サウザンドの人は大きく変わらないから」
ダンジョンに向かった。麦ダンジョンだった。さっさと潰しておく。9階もあった。もう大体分かってきてモンスターにこれは奇妙な現象だと思う事が無くなってきた。もう纏めてあるから資料を誰かに使って欲しい。麦の割合もっとしっかり調べるべきだった。今までもちょくちょくあったけどたまにあるとしてどうでも良いから記録したりしてなかった。
これからは麦の割合を意識して記録しなくてはいけない。後階数も大体分かってきたのであまり重要項目じゃなくなってる。階数とボスモンスターの関係は大体で良いなら解明済み。そこで今回気になったのは、麦と階数の関係。1、2階で麦ってあまり見た事無い。これが少ない原因だと思う。単純に深いダンジョンの割合が少ないから必然的に麦畑があるダンジョンも減る。




