決闘場
翌日僕らは守り手調査討伐のたびに出た。場所が場所だけにニムルに乗っていく。逆に言えばややこしい場所ほど人が居ないのでニムルに乗っていきやすい。現地についてみると木々がまばらなこの大陸特有の地形。元々森と開拓の歴史の中モンスター大量発生により森と畑の中間対であるまばらな木の台地が広がった。下からそうだった場所もあるから分からないけど、こういう場所の中には元畑だったところもある。北部より南の中央部では人間が追いやられている。
しばらく進むと噂は事実なのかもと思えてきた。もちろんモンスターはまだ居るし、特に森では多い。だがそういう数じゃない。堂々としたモンスターの群れ。ヘルハウンドだが…。だがこの程度なら火を使っても良い。なるべく面倒なので遠距離攻撃で。まとめて倒したい。
定番だが、戦闘の最中にワーウルフがかけつけた。仲間かよこいつら。なんとなく真面目に切り刻んだ。ついつい人型は切りたくなってしまう…。剣ってどう考えても対人武器だと思う。
さらに問題の場所に向かっておくに進むと森が深くなってきた。サイクロプスが現れた。これ目立つだろ?森の外から見えると思う。そして当然のように木をなぎ倒して進んでいた。まあ普段は違うと思いたい。僕らが来たから攻撃に来たっぽい。森がちょうど抜けてるから飛んで切って殺した。これ相手からするとかなりうっとしい。上のメンバーと下からのメンバーが居る。
もう確信していた。これなきゃおかしい逆に異常事態。やっと問題の箇所にたどりつく。ただ大体この辺りって感じだけど。それでも良かった。モンスターの発生を見ていたら大体中心部が分かるから。
モンスターの資料には無い。馬の上に人がくっついた獣人。こういう生き物って発見者が名前つけて良いとおもう。ケンタウルスってつけたい。さすがに早いけど。ただ一瞬だけなら人間も早い。馬の速さはやっぱずっと走らないとな。森が開けた場所だけど。所詮は森。もっと軽快に森の住人かと思ったが草原の方が合ってるな…。
ただそれなりには強かった。僕が馬力勝負に持ち込んで、スピードが乗る前に正面から受け止めた。後は二人に任せた。僕がと言うより合体でだけど。これニムルの役なんだけど、こういう場所小回り効かなくて使えない。ただニムルの攻撃が決まったのですぐに離れた。剣で切ってくるんだもんな。唯一負けたのは相手の方が手足の数が多い。
ちょっと意表をついてやろうってだけで、これしかないって方法でもなかった。それでも手足の数多いって当たり前の事が案外分からなくなるものだ。僕もミュウの手とか使えないのかな…。ただここがポイントになってすぐ勝てた。なんとなく僕って人間はそうだけど、見た目剛力にはとても見えないからまず油断する。
宝箱ををみる。カードはアトムボーイ。なんだこれ?絵柄もピンと来ない。ただ僕はなんとなく感じるものが合ってユーリに渡した。多分エクスプロージョンの上位。セットして使って見るとそうだった。
僕は効果を見て
「何かあまり変わらないね」
「いやこれ違うよ私には分かる。見た目は同じ見えても破壊力が違う。多分強い敵と戦うと分かるよ」
そうユーリが言うので上位になったんだろう。いずれ期待。これからどんな強敵が居るのか?良く分からないが無事パワーアップを果たす。
家に帰るとまた出かけるのか思ってしまった。ジェニーから告げられた
「ルルミラさんが呼んでましたよ」
ルルミラ家に向かう
「ルルミラ一体なんですか」
「酷いじゃない、いつも不躾な頼みごとが多いくせに」
「ダンテに頼んでも良いけど、やりすぎてしまうかもしれないからニックに」
「ああそういう柔軟性ある対応なら僕向きだね」
「決闘は知ってるよね?」
「うん」
「あれは特殊空間が作り出すもので普段はあんな事にならない。それゆえに特別な場所でああいったゲームの様なものが行われてるの」
「あれもやはり」
「ええ詳細はもちろん秘密で、はっきり言って別にニックなら話しても良いのよ。ただそれを扱う人にあわせる事が出来ないの。それ聞いても意味無いでしょ?」
「まあもろもろ含むし意味無いだね」
「ゲームの抜け道と言うか何と言うか」
「歯切れが悪いね」
「ありえ無い事が起きるのよね。まあ分からないよといわれても強引に言うと、その発動者と対になるカードがあるのよね。まるでその空間のために作られたカード強奪」
「具体的に?」
「マイカードを奪うカード」
「そりゃ僕なら自分が自分でなくなるようなすごいカードじゃないか」
「だからそこに入らなきゃありえないんだけど、それをニックに頼んでる…」
「酷すぎる」
「いやいやそうでもないのよ。ニックぐらいのレベルだと天変地異が怒るような奇跡でしか成功しないの」
「万が一って奴か」
「別に他の人でも良いんだけど」
「僕はパーティの皆家族。自分が立ちますと言いたいけど、僕のカードって皆に影響があるから…。自分一人のカードじゃないんだよね。不本意ではあるけど、裏技の対抗としての裏技だします。メイが適任だと思う。マイカード無しなんだよね」
「その手があったか。強奪によって奪われた相手ってマイカード領域自身は失われないのよ」
「ああマイカードとしてマイカードじゃないものをセットできるんだね…」
「そそ、でねそれは偽者カード無しモドキ。実はカード持ちなのに生まれつきマイカード無しって人っているんだよ。長い歴史があってハーネス商会はそういう情報豊富だからね。まさかニックのパーティに居るとはね。勝ったね。万が一盗まれてもそれマイカードじゃないよね」
「まあ勝ちたいので空にはしておきませんよ。強いの?」
「それほどじゃない。もちろん通常では無茶苦茶強いよ。でもダンテ知ってるからね。ああいう強さじゃない」
「了解行って来ますよ。最初なんて頼み事なんだと思ったけどね。危機感感じたよ。大丈夫運が良いからって言われているようだったよ」
「あはは結果オーライ駄目?」
「問題ないですー、念のためメイ行けるよね?」
「はい、マイカードを取るための強さなら、その武器は多分通用しません」
早速ニューシティの決闘場に向かう。




