表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/108

攻略

「何これ…」


 ルルミラは驚いていた。そもそも冒険者が全く居ないのも可笑しかった。不便な上にリスクだけ高い。ダンジョンは通常北の地域に集中している。誰でも近くをまわろうと思う。たまにだがイレギュラーなぐらいそういった地域からはずれた場所にダンジョンが出来る。本来ならこんな場所知る人ぞ知る秘境。ルルミラがカード商会経営者の娘でダンジョンの情報が豊富な地位にいるから分かる情報で末端の冒険者はまず知らない。しってもここじゃ行かないし、このモンスターのレベルじゃ前進できる冒険者は多分限られてしまう。


「ん?何か問題があるのですか?」


 僕はルルミラが何に驚いてるか?良く分からなかった。ひょっとしたら僕が熊やオーガに苦戦したと思ってて不安なのかも。そう考えた僕は狼人間は未知だったけど、出来る限り早く倒そうとした。途中からこれぐらい僕は余裕だアピールが効いたのか、望遠としていたルルミラも攻撃に参加してもっと早く片付いた。


 しかし、1匹だけ剣を持ったワーウルフにてこずった。父さんとの戦闘で剣と剣、素手と剣。それらを僕は経験していた。僕には並みの剣は通用し無い。さすがに胴体などは危ないが、手足なら同様に受ける事が可能。どんな頑丈さだといわれると、実は僕も傷がつく話を父さんから聞いていた。ちょっと戦えばそれがどんな剣か分かる。これはそんな剣じゃない。やっかいではあったがやばい武器じゃない。


「しかしニック私と背変わらないよね。あなたの倍近くあるモンスターばかりだよ。本当に人間離れしてる強さだよ。しかも剣を素手受け手傷一つ無いなんて…」

「鍛えてるからね」

(そういう事じゃないと思うから…)


「一応僕剣使えますよ。生半可なものじゃすぐ駄目になるから素手にしてるだけです。例えばこの狼の剣だと話にならないですね」


 ボスがいる付近に近づき、踏み出してみると。


「サイクロプスか、2倍どころじゃないね」


 4、5倍はあるんじゃないだろうか?さすがに僕もこれは参った。


「頑張りましょう」


 いやはややってみると思ったほどじゃない。体が大きいのは恐怖だと思う。でもこれまであったウルフやオーガの方が大きな体の割りに早い。これさすがに遅い。スピードとパワーのバランスって所で駄目だ。僕の頑丈さとパワーとスピードのバランスを考えた時に上だと自負してしまう。純粋なパワーは間違いなくサイクロプス以下だろう。しかし僕は相手に致命傷を与えるパワーはきちんとあり、かつスピードは圧倒的に上。そのあたりをルルミラに見せてあげますか。


 虫は早い。だが虫の攻撃に人間が致命傷になる事は毒でもなければ無い。僕にはそれが出来る。相手のパンチを避けてジャンプして相手の腹に僕のパンチを叩き込む。それは人間が指で全体重をかけた攻撃を叩き込むようなもの。腕が相手の体にどんどん刺さっていく。それが表層だけじゃなくて、体の内部にもダメージを蓄積させていく。


 僕はダメージ重視から途中から長期戦に切り替えた。いちいち飛んで殴ってるのは連打できない。ダメージの少ない足を攻撃し始めた。相手だって好き勝手攻撃させない足を使って逃げられれば歩幅が人間の何倍もあり接近するのが容易じゃない。だから足を先に攻撃する事にした。動きが鈍くなったら後は僕の独壇場。


 相手の頭を狙うのは苦労した。動きが極端に鈍くなったので、相手の体を器用に上って首を攻撃した。垂直に立ったモンスターを駆け上がるなんて出来ない。相手が傾いた時を狙って70度の壁を駆け上がる様に相手の首を攻撃した。僕の手足を使った打撃で切った体からの出血が激しくなりやっと仕留める。


「頼りになる、強いとは思ってたよ。すぐ護衛に頼んだぐらいだから。でもこれをいともあっさり。本当に君何者…」

「いや、これ倒さないと不味いんじゃないかな」

「逃げようと思えば逃げられるんだよね…」

「ええ僕後が無いって気持ちだったのに」

「当然危険はあるよ。前からはウルフとか囲まれるかもしれないから。でもこのエリアに閉じ込められるわけじゃないからね。ってあんまり私も知らないんだけどね。こんな強敵始めてみるので」


 僕らは金目の物を取ったがさすがに肉は取らなかった。そもそももうゴブリンが食いきれなくてたんまり溜まってる。3階に向かうが上にいけず。


「あれれこれはあれかな」


 そう言ってルルミラは辺りを見回した。分かりづらいが良く見ると壁に開くのではないか?と分かる継ぎ目があった。押してみるとそこには小部屋があり宝箱があった。中を開けると財宝や鉱石やらそして肝心なカードがあった。


「うーん、ファイヤか…、多分あんまり私のと変わらないからニックに上げるよ。そもそも大半ニックのお手柄だしね」

「ええでもカード目的で僕を雇ったんでしょ?」

「衣食住以外何も払って無いからね。だから財宝も鉱石も分けるって事で良いでしょ?」

「僕は良いけどやけに条件が良いな」

「これでもお嬢さんなんですけどね。後ね面白かったよ。私情報としてはいろいろ知ってたけど、実際目の前でダンジョン攻略したの初めて。この体験財産だよ。そしてそれをくれたニックに感謝しかないって」


 僕らは近くに魔方陣があったので入って見る事にした。ルルミラの情報では曖昧ではあるが、これが入り口まで飛ばしてくれるのでは?との話だった。その情報どおり外に出れた。僕達が外に出るとダンジョンの入り口は土の中に消えて見えなくなった。


「感動ー初めてダンジョンが消えるのを見たよ。ニックこれからどうする?実は私家に戻らないといけないの。まだ学生で長期休暇利用してカード集めしていた。ニックに護衛頼めなくなる。良かったらウチで別に護衛じゃなくても預かっても良いけど、私はニックさえ良ければニックは冒険者になるべきだと思う。ニックなら金銀財宝カード取り放題だよ」

「やってみようかな。なんとなく日本ってこの世界じゃないって父の話していたことが分かってきました。全然話しに効いていた日本と違いますからね。日本って国だけが変わってるわけじゃなくて、似たような痕跡は周りの国でも見えるようです。全く違います。いつか手がかりでも探してみたいのですが、今すぐやる事じゃないと分かってきました」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ