里帰り
僕らはノンビリ帰った。僕らの家に戻ってきた。一週間以上は経ったと思う。住み込みとは伝えてなかったけどジェニーが居ない。ただ時間も早かったので待つことにした。
「部屋は十分大きいけど、ドラゴンの方が良い?」
「確かに問題ないけど占有しすぎだよ」
「これに関しては遠慮してくれると助かる…、他には変身できないの?」
「今の人化で飛ぶぐらいかな」
そういって翼が生えて空中に浮いた。
「後変身じゃないからね…」
僕はこれは黙っておいては駄目だと思って話し始めた。
「今回ユーリが不死身なの利用してニムルを騙したわけじゃないから。基本僕はユーリが不死身なのを軸には戦闘し無いから。ただユーリが死ぬ恐れがあるのを不死身だからって放置した。これ同じじゃないよね?」
「分かりにくい…」
「僕も後から考えるとそういう作戦なんだと思ってた」
「いやいや、僕がニムルに騙されたから急遽仕方なくやっただけだから。そっちが先だから」
「ああ何か飛べないと思ってたね」
「うん、だってもっと早く飛べば対処したのに」
「それだけ本気だったという事だよ。一か八かで隙を作りたかったのが在る」
「じゃ意外に良い勝負してたんだ」
「うんニックは強いよ。ただ今はユーリも強いと思ってる。反則だよって言いたくなるよ」
「僕も前に一度あってびっくりしたからね…」
「強いのかな…」
ニックはニムルの立場で
「敵ならこのチャンスにかけるみたいな隙をついて倒したと思ったら生き返ってきたら嫌になるよね…」
「うん…」
「ちなみに私もニックの強さ支えていたんですよ」
「何それ…、役に立ってますアピールー」
「良いじゃないですかー」
「うんまそうだね、ミュウのおかげね」
ニムルが人化サイズで生活すると言うのでミュウに頼んで部屋を作ってもらった。後家具など最低限の物を揃えて。後特殊鉱石が余っていたので、ミュウの剣を作る事にした。いろいろやってるとジェニーが帰ってきた。
「おかえりジェニー」
「ああ皆さんいるじゃないですか、あれ増えてませんか?」
「紹介するね旅先で知り合ったニムル。自己紹介として元の姿見せてあげてよ」
「良いよ」
そう言ってドラゴンに戻る。最上階無駄に広いな…。案の定ジェニーあんぐり。
「あはは、ジェニー驚きすぎ」
「驚きますよ」
「さて何週間も経ったんだから成果欲しいなー」
「じゃ答えられる限りは質問に答えるという事で」
「まずこの北部地域の出来て間もないダンジョンはある?」
「ありますよ。そもそもルルミラさんが教えてくれたダンジョン1つしか攻略して無いでしょ?」
「うう何か良く分かってるね。まず一番良いかな?と言うのは、ニューシティのそれほど遠くない場所にありますよ」
「行くかは他の情報聞いてからね。前から調べようと思ってたけどニューシティぐらい歴史の長いダンジョンある?」
「近いものなら1つ、遠いものが1つ。後10年ぐらいのが1つ。残りは1年以上が2つぐらいです」
「じゃその2つの町の名前と位置を」
ジェニーは地図を持ってきて広げて説明する。
「ニューシティの北部にドールズって町のダンジョンが馬車で日帰りでの距離にあります。後はダンジョンの密集する北部地域の海に近い西部にメルカトルって町があり、この近くにダンジョンがあります。両ダンジョンとも20年以上の歴史があるそうです」
「不毛の大地に町があると言う事はダンジョンの産物で成立してる町だよね?」
「その町はどんな知りませんが、小さな町大きな町すべてこの北部地域はダンジョンと密接に関わっています」
「一番知りたい情報噂でも良いからニューシティから遠い地域のカードに関する情報無い?」
「それは1つだけあります。実はそれ別件でルルミラさんから伝えて欲しいと言われたものです。私そういうのはとりあえず後回しにしたので」
「分かった。じゃ主にその手の噂整理して。ごめんね今ジェニーが重視してやってるほうが大事。ただしばらく旅を重視してカードを集めたいからお姉さんからの希望なんだよ」
「ニック私をダシに使わないでくださいよー。もちろん私の希望ですがニックだって楽しんでしょ。それにニムルも私と似た事情で仲間になったのだから」
「じゃユーリだけだね」
「私はお金の稼げる冒険者になりたいってだけなので、お金さえ安心なら冒険の旅は自分の希望だと思う」
「んじゃ満場一致で、後ニムルの事いろいろと面倒なのでジェニー先に行って伝えて。僕らも後からルルミラの家に行くから。後それから僕らルルミラの話し聞いてすぐ旅立つから、今ミュウの剣作ってるから鍛冶屋に取りに行って」
ルルミラ宅へ向かう。なんだろう直接話す事ってさっぱり分からない。
「ニック久しぶりジェニーから聞いたよ。そちらがニムルさんね」
「どうもーニムルです」
「ニックそれでね、この手紙を南の町のオータムって所に届けて欲しいの」
「ちなみに内容について尋ねても良いの?」
「うーん、なるべくそういうの止めた方が良いよ」
「ああ常識としては分かってるよ。ただ僕にわざわざ頼むって事に意味があるか?と思って」
「ああそれは別の意味があるから。ただ大雑把には良いよ。セントラルシティとの交易の話しだよ。本当に重要な話は父さんか兄さんが話すから。手紙で話すような話だよ。さてニックが行く意味だけど、あの辺りにあるのよ。細かい話はカードショップ行けば分かるよ。私の名前出せば良いよ」
「ルルミラありがとう」
そのうちと思いつつもニムルに乗るのは辞めて馬で大人しく行くことにする。
オータムまでの道のりはあまりに長い。最近気がついた事があり一度故郷に戻ってみるかと、無人島に向かった。場所的に間に位置するしちょうど良い。海岸の町に馬を預けたのは良いが、果たしてどうしたものか…。
「ニムル駄目?」
「仕方ないな人目も少ないし飛んでみるかな」
ニムルはドラゴンに戻り僕らを乗せて無人島に飛び立った。ルルミラの様に船を借りようと思ったが、長年すんできて僕はこの町についてまるで分かってなかった。漁は余り盛んではなく、個人的に魚釣りに出かけるような類の船を借りただけだった、僕らミュウと合体しても
3人乗るにはさすがに狭い。ならニムルは飛んでいけば、じゃ一層乗せてもらえば?となったわけだ。
懐かしい我が家。なんて思い出の品なんて無い。ただ僕はちょいと勘違いをしていた。幼き頃父が話す日本でのトランプ花札などのカードゲームの話し。そんな懐かしい思い出を模倣しただけの物に過ぎないと言う父さんの嘘。
「やっぱりそうだったか」
模造トランプだと思っていたのはカードだった。スピードアップ100%。
「ニムルに上げるよ。ニムルだけほとんど何も渡して無いからね」
「信用してなかったとか?」
「そうじゃないよ。戦ったから良く分かるけど、すげー頑丈でパワーあるから。そういうの適切じゃないなと思ってた。ならスピードアップが相応しいかなと」
「ありがたく貰うよ」




