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カード

「そういえば日本に行って見たいのですけど、知ってますか?」

「どこそこ知らないよ」

「ええまあそのこのあたりの国じゃないです。父はある時突然見慣れた風景が切り替わりここに来たそうです。父が言うにはこの世界じゃないもう一つの世界そこに日本があるそうです」

「何それ。あなたのお父さんかなり変わった人なのね」

「父が生まれた場所に行って見たいからこの島から出ようとしていました」

「島から出たいんでしょ良いよ。船に乗せてあげるよ。ただし私の護衛をしてくれないかな?」

「僕でよければ喜んで」


 ルルミラは護衛を雇うお金ならある。どっちかと言えばニックのカードに興味があり護衛を頼んだ所があった。


 僕はあんまり持って行くものなんてから特に準備も何もないな。そう思いつつ最低限の物だけ袋につめていた。


「ああこれは確かにもう駄目だね」


 ルルミラは船を見てそう話していた。僕にとって他に重要ってことなら父の形見であるこの船があった。だから念のためルルミラにも見てもらったがやっぱり使い物にならなかった。


「父がこれで母とこの島に渡ってきたと話していたので」

「そんな大事なものなら、ずっと戻ってこないってわけじゃないからいつか直せば良いと思うよ。ただ今回はこれ使えないから私の船で出発しよう」


 僕はずっと暮らした島から始めて出た。ただ不思議と感傷的な気持ちはならなかった。そもそも自分で船を修理して出て行くつもりだったから彼女からの護衛の依頼はすごく都合の良い誘いだった。特に当ても無く、強い目的があって日本を目指していたわけじゃない。島を出た後何をするか?がかなり問題だなと思っていたので彼女の依頼は都合が良かった。


「そういえばお母さんの方は親族とか居ないの?」

「母の事はあまり父は話してくれませんでした」


 実を言うと聞いていたが、人にむやむに話すなといわれていた。先ほどのカードの事もあり、ルルミラとはそれなりには親しくなったが、父が強く言ってはいけないように話しいていたので誤魔化していた。僕もシルキー・ローズの親族については知らない。ただ母の旧姓であるローズを他人に教えてはいけないと僕は聞かされてきたため。


 陸に上がり街に向かった。


「ここなんて町ですか?」

「うーん前から不思議なのだけど、本当にこの街に来た事無いんだよね?そして島から一度も出た事無いんだよね?」

「はい」

「違和感と言うか、何か外の世界について詳しすぎる」

「ああ父からいろいろ聞いていた日本の話からです…」

「じゃ日本の話からいろいろ想像で話してるという事なんだね?」

「はい」

「まだ違和感があるんだけど、そこまで丁寧に話してお父さん何故実際島の外に出て街を見せなかったんだろうね。見ればすぐどういうものか?分かるのに」

「それは秘密です」


 僕はにっこり笑って誤魔化した。父は何か?から逃げてきたと話していて、僕が13歳になるまで島から出るなと遺言で残していたのはこの事と関わっていた。十分成長する年齢まで危険な外の世界に出さないようにする配慮からだった。生活のためだけじゃなくて、僕はそのため父に鍛えられてきた。


「まあ良いわ。この町はロムルス。生まれたところを誰かに聞かれたらニックが生まれたのはロムルスってしておけば良いよ」


 ロムルスが生まれ故郷となるのかと、僕は思ってるとどうやらルルミラはここをすぐ出るようだ。ロムルスを後にした僕らは近くの大きな町トッテンボローについた。


「初めて見る町なのに十分見れずに急がしてしまったね。どうしても知っておいてほしい事があるから、あの町じゃ小さすぎて不都合なのでトッテンボローまで急いできたの」

「この町に何が?」

「ほらあそこを見て」


 カードショップと書かれた店があった。僕は見るもの全て新鮮で観光気分でワクワクだったが、どうやらルルミラはあそこに連れて行きたいようだ。僕らは中に入った。


「カードを実際買ってみると良いと思って連れて来たんだよ。お金は雇い主の私が出すから良いよ。当然ニックはカード1枚しか無いよね?」

「はい」

「手持ちでも持ってるけど、カードショップを知っておくのは後々役に立つからついでにね」


 いろんなカードがあった。僕は炎の絵のついたカードを選んで手に取った。


「まあオーソドックスにはそれだよね」


 そういって彼女は店の人にお金を払って店を出て僕にカードを手渡した。


「使い方は簡単、いつもの様にカードオープンした後にカードインってあると思うから。カードを右手に持ってカードインを押してみて」


 言われて様にやってみると右手のカードが消えて僕の強化カードの隣に今買ったカードが表示された。


「おお、何か買ったカードが表示されましたよ」

「じゃ私からもプレゼント」


 10%パワーアップと書かれたカードを貰った。僕は早速カードインしてみた。


「また表示されました」

「ああご免、ニックって補助系がマイカードだったね。基本同じ質の補助系2重効果って無いのよ。それは身体のパワーアップだけど、俊敏さ、反応速度、ダメージ耐性などすべてにおいてニックのカードはされるのよ。だからレア中のレアで、他にも多分私が知らないだけでこうかあると思う。

と言うか私話としては聞いたことがあるけどどんなもの知らないんだよね。身体のパワーアップも当然入ってるから。同じ効果になってしまうから高い効果が優先されてカードが無効化されてしまう。どう?渡したときよりちょっと暗い表示になってない」

「いや、らんらんと輝いてますよ…」

「参ったな。本当に君何者なの?それレア中のレアの2重効果OKだよ。おそらくニックの強化が持ってる効果だよ」

「じゃ何枚も使えば良いのですか?」

「それはすごいカードだけど、そうは上手く行かないのよね。良くて4枚までしか駄目。何故なら。カードは4枚以上追加しても意味の無いストックカードになるだけで効果が出ないんだよ。

それに対して4枚はアクティブカードと呼ばれててその4枚以外のカードだけが効果が発揮されるの。ただ追加カードは交換できるから。もっと効果の高いカードにするなど工夫すれば良いと思うよ」

「じゃあ後1枚ですか」

「そもそも持って生まれたカードはマイカードと言って基本交換不可能でアクティブは3枚の交換になる。そのカードが良くないと、かなりマイナスになるからニックのそれは様々なカードと組み合わせれるし本当にお得だよ」


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