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隋紀ハ 大業13 (617)年(58)
(李淵の使者として)劉文静は東突厥に至り、始畢可汗に謁見して出兵を求め、また彼と盟約を結んで言った。
「もし我が軍が長安に進軍すれば、民衆や土地は唐公(李淵)のものとなり、貴重な宝や絹織物の類いは(東)突厥のものとなります」
これを聞いた始畢可汗は大いに喜び、7月18日、その大臣である級失特勒を派遣し先に李淵軍と合流させて、突厥軍はすでに進発していることを伝えさせた。
訳者注
※突厥
トルコ系の遊牧民族
※長安
隋の都
※唐公
李淵の爵位