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第9話 そして、夜遅く

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「はぁ、やっと終わった…」


 椅子にもたれかかる。


 俺はあの後村の人たちをなんとか説得して、村の立て直しを手伝わせてもらうことになった。


 村で生活するにあたって、俺が今居るこの空き家を貸してもらった。


 それと、宴は俺の歓迎ではなく、魔物の襲撃で疲弊した村人を癒すために開いてもらった。


 正直、これがなかなかにきつかった。



 出てきた料理はどれもおいしかった。


 それはいいんだが…。



 俺まだ未成年なのに、おっちゃん達はどんどん酒を勧めてくるし。


 おばちゃん達は成長期だからと、次から次に料理を食べさせてくるし。


 ティアナちゃんはなぜか俺に付ききりだったし。


 いやまあ、可愛い女の子と一緒に居られたのは良かったんだけど…。


 若い男たちの嫉妬の視線がヤバかった。


 …特に三人、異常な程こちらを睨んでくる奴がいたよ。



 まあでも、みんなと少しは仲良くなれたかな。


 酒の力は偉大だな!!…俺は飲んでないけど。


 それに、どこか空元気ではあるだろうけど明るい雰囲気になって良かった。



 そして…、今回犠牲になってしまった人は三人だったらしい。


 あの魔物の群れに襲われて三人で済んだっていうのは奇跡だっていうんだが…。


 俺がもっと早く来ていれば…。


 ……はぁ。この力を否定しつつも、結局頼ってしまっている自分が情けない。


 俺はこの先、コイツ(チート)とどう向き合えば…?


 それに、まだあの言い知れぬ不快感が残ってる。


 マジでなんなんだ、この感じは?


 俺、そんなにコイツ(チート)のことが嫌いだったのか…?



 ―コンコン


「…ユミトさん、いる?」


 この声はティアナちゃんか?



「うん。いるよ」


「入っていい?」


「ああ、もちろんいいけど…」


 こんな時間になんだろうか。



「荷物をまとめていたら、こんな遅い時間になっちゃった」


「荷物?…って、ええ!?なにそれっ?」


 ティアナは自信の体よりも大きいのではないかというくらい大きな鞄を背負っていた。


「何って、私の全財産?」


「なぜに疑問形…。いや、それよりも、なんで持ってきたの!?」


「お引越しよ?」


「…へ?おひっこし?」


 えー?おひっこし、ってなにそれー?


 今そういうのが流行ってんのー?



「……………って、引っ越し!?ま、まさか、ここに…?」


「…?当たり前でしょ」


「ど、どうして!?」


「だって、私のお家、壊されちゃったし…」


 あっ。


 わ、わすれてたぁぁぁぁぁ!!!



「そういや俺、ティアナちゃんの家を吹っ飛ばしたんだっけか…」


「そう。だから責任とってね」


「むう、確かにそれなら仕方がな―いわけないだろ!?」


 一瞬納得しかけたわ!


 こんな可愛い娘と一つ屋根の下って…


 俺、多分死にます。心臓が破裂して。


「ちっ」


 いまこの子、舌打ちした!?



「いやいやいやっ。さすがにマズイって。俺、男よ!?」


「え…知ってるけど?」


「いや、そうだろうけど!?そういうことじゃなくてね?ほら…その、あるじゃない。…僕にはそういうのまだ早いと思います!!」


「んー…?何を言ってるか分からないわ」


 お願いだから分かって!?



「とりあえず!責任は他の方法でとるから、他の空いている家に行こ?」


「…全部ユミトさんが壊した」


 えっ!?俺いつの間にそんなデストロイヤーになってたの!?



「じゃ、じゃあ!他の村の人の家は!?」


「…それもダメなの。実は私、村の人から疎まれてて…」


 さっきあんなに人気だったじゃない!?


 …いや待てよ。この子の美貌に嫉妬した人たちがいたり…?



「…って、みんな心配そうに窓から覗いてるじゃん!?今、気づいたわっ!」


 老若男女問わずそろい踏みだよ!


 …若い男どもに至っては血の涙流してるし。


「ちっ」


 また舌打ちしたよ!


 さてはこの子、確信犯だな!?



「あー、どうしてそんなに拘るの?」


「この家には尋常ならない思い入れが…」


 そうなのか…。


「…分かったよ。それじゃあ、俺が他のとこに移るから、この家は君に譲るよ」


 もともと、俺のものじゃないんだけどね!



「は、はぁ!?貴方、何言ってるの!?」


 えぇーーーー!?


「いや、割とまともな意見だと―」


「ユミトさんがいなかったら、意味がないじゃない…」


「…え?それって――」


 彼女の言葉の真意を問おうとしたその時、俺は強烈な眩暈に襲われた。


 ―ドサッ



「ゆ、ユミトさん!?」


 ティアナの心配する声を最後に、俺の意識は途切れてしまった―






この作品はカクヨムでも投稿しております。


正直、同じ話を載せるか、違うルートを載せるか迷いました。


なので、読者の皆様の反応次第でこの作品は新たな話に転生してしまうかもしれません。


その点ご了承ください。



追記


この作品がなろうで初投稿なので、何度が修正入るかもです。

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