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あとがきもとい解説

 ようやくおわりました。200文字ホラー2019。

 はー……。

 長かった。

 123話ですからね……。


 「よくわからない話がある」と感想でいただいたので、サクッと全話振り返りつつ解説していきたいと思います。


 ので、以下はネタバレあるよーっていうことでよろしくお願いします。

 123話と多いので、気になる話数でページ検索(Ctrl+F)してください。





一話「体感温度」

 ホラー映画を見た後に体温が下がるかという実験。二部屋用意して、部屋のせいではないということを実証するために、複数回の実験において交互に使用、ホラー映画のせいではなくて部屋のせいという結果になる……。


二話「寄生虫」

 虫ネタ①

 

三話「弱り目に」

 ネタがなかったので適当したやつですね。

 現代社会の闇として、自分の身に起こったら怖いなーみたいな。


四話「人付き合い」

 大学ネタ①

 一人称奴がメンヘラサークラ系で「他人と関わらなければバレないんだから」

 でも、たくさんの人から相談を受けているようで……?


五話「電動集密書架」

 大学ネタ②

 オーソドックスな怪異系。


六話「現代の」

 現代の怪異。ネタがなくて羅列系。


七話「動画サイト」

 大学ネタ③


八話「同僚A」

そんなに業務辛くないのにこの会社やめるとかあいつおかしいんじゃね?


九話「同僚B」

八話奴、給料もらってないし社員じゃないのになんで会社いるの?おかしいんじゃね?


十話「スクランブル交差点」

 怪異系。

 スマホを手にして横断歩道を渡った人は、謎スポットにつかまって姿が消え、車に弾き飛ばされ……。


十一話「ラジオ昔」 十二話「ラジオ今」

今昔ラジオで、怪異放送。聞いていると姿が消える。


十三話「水道」

 上水道と下水道の接続が間違えてあった。


十四話「ポテチ」

 謎の黒い物体が筒ポテチに、一枚一枚交互についている。


十五話「左ミラー」

 大学ネタ④。

 左ミラーに幽霊をお持ち帰りすると、一回大学に行かないとハンドルの自由が利かない。


十六話「小説を書く」

 アマチュアや趣味で小説を書いている人にはわかってもらえる「怖さ」では。


十七話「消しゴム」

 消しゴムをかけたものが「消える」

 原稿の存在も忘れるから、なくなる。その内容は、記憶からも消える。

 今回描いたのは、親友との思い出を詰めたエッセイ漫画で……。


十八話「廊下」

 なんか最近の住宅は廊下がないんですって。ただでさえ小さい日本の住宅では、どちらかというと壁を取り払った広々空間スタイルが流行っていて、廊下は書斎・客室を備えた昭和の建築の流行りでの産物だったという。

 で、廊下はわりと「怖い話」の舞台だなと。めっちゃ長い廊下が残っているのは学校くらいかなと。


十九話「チャット」

 怪異系。


二十話「本を読む」

 適当書いたやつですね。

 脳が菌に乗っ取られているという。


二十一話「やかん」

 不思議系。

 こんなやかん欲しい。


二十二話「くび」

 怪異系。


二十三話「出版事情」

 大量に本書いていれば、良いってもんじゃないよねー。


二十四話「ドライヤー」

 大学ネタ⑤。虫ネタ②。

 大学に持ち込んだのでドライヤーに虫が湧いた。


二十五話「イヤホン」

 虫ネタ③。


二十六話「ペットボトル」

 ペットボトルを通り過ぎた人がペットボトルに吸い込まれた、のを見た。見た人もペットボトルを通り過ぎたから……。


二十七話「白昼夢」

 怪異系。


二十八話「水のなか」

 怪異系。

 プールに溺れそうになった子の性格が変わった。プールの中に「なにかが」いて、それと入れ替わった……。


二十九話「タピオカ」

 この夏、何回、魚類の卵にされたんだろうか、このキャッサバのデンプンの塊。


三十話「SNS」

 ある人の下ネタつぶやきがTLに表示されるけど、相手のホームにはそのつぶやきはない。他の人もそんなつぶやきはないという。ブロックしてもアカウント移行しても、その人の下ネタつぶやきが表示され続ける。

 解釈としては、怪電波を受信しているでも、そのアカウントの主に偏愛されてるでも適当に。


三十一話「行列」

 怪異系。

 夢に見たのでそのまま書いた。もうここらでもネタ切れが始まっている。


三十二話「日刊」

 日刊で投稿するとか怖いよね。


三十三話「誤字」

 どう書いても誤字になる呪いにかかりました。


三十四話「雨」

 ネタがないから羅列系。

 わりと綺麗に水系の怪異がまとまってると思うですけど。


三十五話「髪」

 怪異系。


三十六話「なまり」

 聞いた訛りがうつる人。妙な訛りのカタコトで喋っていた後、黒服に誘拐?された。

 その訛りは危険なグループが話しているもので、仲間だと思われて巻き込まれた。


三十七話「ミステリーサークル」

 酔いつぶれて起きたら、田んぼの真ん中にいた。

 周りの稲は倒れていなくて、どうやって入ってきたかわからない。


三十八話「傘」

 不思議特殊能力系。

 傘の内側に雨が降るだけです。なにが怖いんだコレ。


三十九話「地域情報メール」

 羅列系。

 コインロッカーにものを預けると、赤ん坊の死体とか人体とかになる。白い帽子の不審者情報は、帽子ではなくて、頭の高さに白いものが浮いていた。避難時に狐火にかどわかされる。


四十話「ネット小説」

 事故現場から死体が消えてたらそれは怪異だよね。異世界転生ネタ。


四十一話「視聴覚教材」

 もうネタないんですわ。

 ていうか、普通に用意していった資料のつもりが自分のエロライブラリ流れたら、怖いよね。


四十二話「委託」

 社会系。

 まぁ、「委託先が悪かった」いえば切り捨てられるし、別の会社に切り替え可能だけど、新しい会社がノウハウもってるかは分からないので、業務が不適切なままどんどん新しい会社に切り返されていくだけだよね。


四十三話「プラスチック狂想曲」

 SF①。

 石油を分解する能力をもつ菌はわずかながら本当に存在するそうです。

 まぁ石油製品が消えたら、この文明社会は崩壊しますよね。


四十四話「七夕」

 ストーカー奴が七夕のお願いをみて行動していた、というお話。

 結婚して夫になっているので、「離婚したい」と願い事を書いたら、彼はどういう手段に出るんだろうね。


四十五話「識字率」

 社会系。

 調査票を郵送してるので、読める人しか回答できないよねっていう。


四十六話「ねずみ」

 怪異系。

 

四十七話「うせもの」

 怪異系。


四十八話「あさ」

 怪異系。

 たまたま、某ハンバーガー店に朝いる人たちが次々に亡くなるお話。


四十九話「始末」

 にんげんがこわい系。


五十話「実話」

 レポートはちゃんと提出していました。


五十一話「熱」

 ホラーというかただの目覚めの悪い話ですねコレ。


五十二話「押し入れ」

 きたメールが、「いれるよ」じゃなくて「はいれるよ」。


五十三話「ストーカー」

 日本、高齢者が恋愛こじらしてストーカーになることがわりと多いらしい。というので、思いついた話。


五十四話「夜市」

 カラーひよこ的な、売りの対象になって夜市に来てしまった、というお話。


五十五話「誘拐」

 犯罪系。


五十六話「ドラマ」

 社会系。

 これ自分で今読んで「???」なんですが、おそらく、ドラマでは薄められた現実が語られるけど、それ、現実にも来てるんじゃないか、みたいな。

 某銀行員のドラマを見て、銀行員を志す人は、そのイメージで行くんで、ドラマの現実じゃないもので行くよね。

 刑事ドラマで即聞き込みとか監視カメラとかで証拠がでるようなものをみてたら、気づかないうちに警察の仕事の想定がそこになるよね。

 それって、ドラマの中の薄い世界に我々も生かされているんじゃない? 的な。

 何言ってるか分からないですね。


五十七話「性欲に対する罰」

 もうネタがない。羅列系。

 傍からみると笑うしかないけど、本人になったら絶対嫌だなっていう、怪異系のものを集めてみたやつ。

 たぶん今回で一番しょうもない。


五十八話「カモフラ」

 にんげんがこわい系。

 タイトル通りですね。一人称女がカモフラ彼女で、彼氏が別のひとをストーカーしていたというオチ。


五十九話「ボールペン」

 怪異系。

 人格が変えられていくというお話。


六十話「月明り」

 酔って布団に入って足元の光を見ていて思いついたお話を翌日に起こしたもの。

 独り身なのに、勝手にドアが閉まっている、誰が? 



 まだ半分あるの?マジ?



六十一話「絶滅」

 近未来もの。

 明治のお抱え外国人が、日本に来て夏の蝉の声に驚いた、というのを読んで、いなくなったら嫌だなーとか思いつつ書いたお話。

 うるさいけど、「当たり前」が消える未来は怖い。


六十二話「三カ月の壁」

 社会系。

 保険制度上、三カ月以上の入院の保険点数がめっちゃ減るから、三カ月で転院・退院を問答無用で進められるそうで。

 わりとどこにでもありうる一般人へ降りかかる不運だなと思っていたら200文字書いてました。


六十三話「虫」

 虫ネタ④。

 視界を横切った「黒いもの」が「振り払う腕」で、自分が潰された、というオチ。


六十四話「皮膚」

 白昼夢を見たので、そのまま書きました。


六十五話「パンデミック」

 SF②

 オランダの鶏のVTRを見た後に書いたお話。


六十六話「胎児」

 怪異系。

 壁のふくらみをみてて思いついたお話。

 これ単純に怖くないです?


六十七話「小人」

 スマホがカタカタ言ってたので想像力を膨らませて書いたお話。


六十八話「線香」

 お線香の匂いが、ついてくる、それだけのお話。

 死者の霊がついてるとか、一人称主人公が死にかけてるとか、身近な人が死にそうとか、解釈は適当にどうぞ。


六十九話「爪」

 怪異系。

 夜中に爪を噛みながらトイレに行って思いついたお話。

 

七十話「くろ」

 社会系かつ怪異系。

 自殺した子が悪意に染まった地縛霊になるお話。


七十一話「栽培植物の自然死」

 SF③

 『栽培植物の自然史』を検索しようとしたら「自然死」に誤変換されたので思いついたお話。

 栽培植物が滅んだら、農耕社会から発展した今の文明はヤバイかなー。資本主義は狩猟文化滅ぼし気味だしなー。


七十二話「ヒルアブラムシ」

 怪異系とみせかけて急に社会系。

 わりとあり得そうな誤解のされ方じゃないです?


七十三話「手術」

 怪異系。

 小説家になろうが「病院ホラー募集」のバナーをひたすら出してくるので病院を舞台にしてみた。

 同じ方向からきて、手術室へ消える老人。病院で死んで、それでもまだ治療を求めている幽霊なのです。というお話。


七十四話「姿の見えない迷子」

 怪異系。

 七十三話に引き続いて病院を舞台にしてみた。

 ワンフロアに十八床しかないので、病室は多くとも18室しかない。「623」号室とはどこ?


七十五話「海水浴」

 怪異系。

 よくあるやつですね。夏の海を泳いでいたのに、ふと気づくと冬の海。


七十六話「189」

 社会系。

 「189」は児童虐待通報用の番号です。


七十七話「印鑑」

 不思議系。

 ホラー短編って何故か「あれ何それ良い話じゃん」ってのありません?アレの立ち位置です。


七十八話「山」

 怪異系。

 これもよくあるやつですね。山にとらわれるとか、どこまでいっても同じ道とか。


七十九話「迷い道」

 怪異系。

 二日連続、道のお話なんですね。これもわりとよくある感じですね。


八十話「かいなで」

 怪異系……?

 再解釈しているだけであんまり怖くないですよねコレ。「廊下」もそうなんですが、多分昔の怪異の「生き残り」が好きです。


八十一話「お盆」

 怪異系。

 いや、ほら、ご先祖さま、仏教徒だから、御詠歌ないと迷子で帰ってこれないのでは?

 というか、どこでだって町変わってるから、迷わず帰れる? 

 ……帰っても、家、あるかな?

 という発想で、迷ったらその魂てきなのはどこに行って何をするんだろうなぁと。


八十二話「AI行政」

 社会系かつSF④

 あーあれですね。

AIは万能じゃないんだよ……? というのと、法学的な闇を盛り込みました。

 日本国憲法はポツダム宣言を受けて、採択されたものですが、アメリカが資本主義と社会主義の争いを受けてわりと急いで話を進めて決まったんですよね。で、大日本帝国憲法の主権者は天皇で、日本国憲法の主権者は国民で。で、まぁ、日本国憲法、国民、関わってないですよね。革命も国民選挙もないんで。どうして、この二つの憲法の流れをつなげるのか、という上でポツダム宣言を受けた時に主権者が変わったと認識する「八月革命説」というのが法学概念であります。

 で、ここらの流れをAIが無効判定してエラーを起こした、という設定での展開が前半。

 前内閣が海外移住しているのは「なんとなくやばい」というのを察知できる立場なので、早々にカネ持って逃げたという闇です。

 200文字で書く内容ではない気がしますが。まぁ、そんな馬鹿なことにならないだろうと思いますけど、否定しきれないあたりが怖いかなーというお話です。


八十三話「気象兵器」

 社会系かつSF⑤

 これはあれですね。陰謀論として、台風を発生させたり、雨を降らせないようにして農業にダメージを与える「気象兵器」という概念があるんですね。

 で、宇宙開発と同じような競争で、本当に各国がそれを開発したとすると、まぁだいたい同じ時期に実現可能になるだろうなー、と思いまして。

 地球の大気圏はつながっているので、仕掛け合いをすると、普通に干渉しあって誰の予想も実現しない上に無茶苦茶になる、という将来が待っているだろうな、と。

 でも、裏で巨額をかけて英知を結集してやって、やっと開発した技術と機械とかがあるわけで、それを放棄する選択は誰もできずに、仕掛け合いは続くだろうなーと。

 地球大丈夫か? みたいなオチです。


八十四話「三次元培養皮膚」

 これはなんなんでしょうね。いやもう迷走してますね。

 三次元培養皮膚っていうのは化粧品開発のトピックで実際に見かけた言葉なので実在するんじゃないでしょうか。


八十五話「幽霊」

 神託系ですね。まぁよくあるやつですよね。

 男子高のわちゃわちゃ感が書きたかっただけじゃないでしょうかコレ。


八十六話「宣言カップル」

 あーこれも↑と似たような話ですけど、↑みたいなあっけからんとはしてないお話です。

 急にカップルの名前を叫ぶ子。そうやって叫ばれたカップルは「宣言カップル」として、公認カップルになった。教師たちもそのことは知っている。

 で、そういう状況を作ったうえで、彼女は既婚男性教諭の名前を叫んだ。男性教諭はクビになったので、なんらかの事実はある。けれど、名前を叫ばれた女子は関係がなかった。

 彼女が復讐として叫んでいたのでは? というお話です。

 ……200文字って短いね。


八十七話「山のあかり」

 怪異系。

 これもよくあるお話ですね。謎のあかりだけが自分たちをよけて通り過ぎていく。


八十八話「ネットストーカー」

 社会系。

 これはそのままですね。ストーカーネタ二つ目なんですけど、他に思いつかなかったのでそのまま上げました。


八十九話「こうしてなろう作家は消えていく」

 なんか、これ、あり得そうで怖いよね、みたいな?

 適当なストーリーをでっち上げてて、その女騎士と女魔術師の百合どこで読めるんですかって思いつつ文字数合わせをした記憶があります。


九十話「地縛霊」

 怪異系。

 これもタイトル通りですね。地縛霊がひたすらバスを待っているだけです。バスを待ちながら書きました。


九十一話「店締め」

 怪異系。

 バイトを変える友人が、体質的に幽霊を引き寄せる人で、その人がいると「普通はお客になれないもの」も食事をしたり買い物をしたりできるので、どんどん集まってきている、というお話。

 口コミで広がるんですかねー?


九十二話「夏休み」

 大学ネタ⑥

 にんげんこわい、というか犯罪系。

 大学教授が呼び出して、何かをしていた、というお話。

 一人称俺がすんでのことで難を逃れるのもオーソドックスかと。


九十三話「舐」

 怪異系。

 まぁ、これもよくあるやつですよね。こいう話ばっかり毎日でてきたらベストなんですけど、という。


九十四話「現代御伽譚」

 急に御伽話色を帯びたお話。

 死神は「自分のルール」を理解してもらえれば、殺せる。子どもには理解させるのが難しく、引っ越しさせるとかそういう方法をとったので、生きていた。


九十五話「自動車」

 大学ネタ⑦

 あーもう羅列ですね。上げるつもりはなかったんですけど、もうネタがなかったので公開したお話。


九十六話「新婚」

 怪異系。

 これはねー。自分で書いて怖くてですねー。「待って? 今から寝るんだよ?」ってなったお話です。

 無理して買った新築に、男の子の「なにか」がいる、というのはありきたりだと思うんですけど、腹の中に入ろうとするのは怖いですよね……。お前から産まれてやるという狂気。


九十七話「学籍番号」

 大学ネタ⑧

 大学である女子の彼氏を寝取ったと噂を立てられて、周りが信じ込んでしまった。

 その女子は同じ学科の「山声やまごえ なつ」というらしい。一人称女子は「安井千賀やすい ちか」。彼女は入学式で一番後ろに座っているので、安井以降の名前の人がいるわけがない。

 誰だお前、というお話。


九十八話「閉店の音楽」

 怪異系。

 ここのスーパーの閉店の音楽はおかしい、からの新人店員が裏に駆け込んで、「自分」がその変になる原因だと知る、という展開。


九十九話「どう頑張っても好きな作家の新刊が手に入らない」

 怪異系……?

 実際になったら超嫌ですね、っていうやつ。


百話「電子機器大反乱」

 怪異系。

 タイトルどうにかならなかったのか、と自分でも思います。

 時間が戻るループに嵌った、と見せかけて、電子機器類が一日時間を消してくる、という、まぁ地味なのかなんなのか、とりあえずめっちゃ困るわというお話。


 なにか百話にちなんだお話を書こうと企んでいたのですが、書くときにはすっかり忘れていました。


百一話「青」

 不思議系。

 なんだったんだろう、で終わるものが怖いかなって思って書いたお話。


百二話「集団行方不明事件」

 怪異系。

 これも、オーソドックスに、時間通りに学校に行かなかったことで、助かったという、一人称僕だけ助かるお話です。

 帰ると警察が来ている、というあたりで、僕くんは直ぐに帰った描写になっているのに、時間がたっているというのを感じてもらえれば嬉しいです。本当は、学校から出ると夕焼けになっていて、怖くて走って帰った、というような一文を入れたかったんですが。前半の日常的な描写を削りたくなくてカットしてしまいました。二日とか三日とか立っている、という解釈でも面白いですね。


百三~百七話「釘」

 もう九月だし許してね、と連作。ですが、1000文字も少ない。

 廃工場で遊んでいた五人組の小学生の一人が脳に釘が出現した彼。散らばっている釘で彼らは遊んでいて、そのうちの一人が時に迷い猫をさすような行為をしていた。

 ある日、同級生の一人で、その五人以外の男子がその遊びを見つけて、動物をいじめていた子に……。

 という筋書きです。

 焦点を当てている、記憶を失うことになった彼は、釘を体内に出現させるという怪奇現象をたびたびうけても、警察に証言をしなかったので、記憶を奪われることになったというお話ですね。

 うーん、1000文字では書ききれませんね。


百八話「ちきゅうのおわり」

 SF⑥

 まぁ、これもよくあるやつですよね。人間以外の宇宙人が他意なく人類を滅ぼす、というシニカルなお話。


百九話「夕立」

 怪異系かつ犯罪系。

 「悪いもの」を流しにくる雨。一人称私は、「人の死」が「悪いもの」だと思っていたけれど、それを教えてくれたお祖母ちゃんの死後、「悪いもの」はそれだけではないと知る。

 大体の人の顔は知っているような田舎っぽいので、お祖母ちゃんが悲しそうにしていたのは、「○○さん家のお父さんがまた子どもを殴っているんだな」とか具体的な予想がついたのかもしれませんね。


百十~百十四話「IAによる殺人事件(改め自殺未遂)」

 迷子ですよ。もう方向性が迷子です。SF⑦

 スマートAIとかいうのを肌に埋め込むようになった近未来。スマホの軽量進化版という想定です。

 で、これによって医療と連携して、脈拍が異常に早くなったり、血圧が上がったりすると救急車がとんできたりするという社会です。このスマートAIが糖尿病の人のインスリン投与を担ったりしていて、わりと生体にも干渉できるというのを想定しています。

 埋め込む時点で簡易的な手術が必要だから、取る時は買い替えた別のスマートAIを埋めるときなんですよ。だから、常に身体についていることになって、自殺しようとしたら救急車来るんですよね。そんなこれにも隙がありまして、初回起動時のセッティングの時は、まだ基本的な機能も起動していない。

 その隙を利用して、国家に反乱を起こそう、という勢力がパンフレット(④)を配って、その欠陥を広めてしまいます。彼らは「行動を起こそう」としか書いてなくて、「攻撃」という意味で使っているのですが、それをみた人たちは「自殺」という風にとらえ、自殺が流行します。

 しかも、あるスマートAIはセットアップ時に「殺してくれ」と言われたら、自殺幇助をしてしまう事件が起こります(①)。その自殺は大々的に報道され(②)、連鎖を引き起こして自殺が多発します(これの報道が③)。

 それを受けて、社会ではスマートAIに対する不信が募り、果ては機械に対する不信に変わりつつある。⑤で状況を把握している人が「今すぐに機械化されていない田舎に行かなければ死んでしまう」と独白しています。機械にインフラを委ねているので、もし片っ端から機会を壊す暴動をが起こった時に、ライフラインの利用ができなくなり、多数の悲劇を生むということが予期される、という終わりです。

 解説のが長ーい。1000文字短ry


百十五話「ばらまきテロ」

 社会系。

 つぶやくSNS想定のお話ですね。


百十六話「生霊」

 怪異系。

 なんで立ってくるのか分からないので怖いというお話かなコレ。もうネタがないんだって。


百十七話「ポルターガイスト」

 怪異系。

 かわいい。

 嫉妬深いエピソードとして、「三日ほど留守にしたら首を絞めてきた」というのを入れようとして忘れていまして。ええ。殺されないといいね、というお話のつもりだったんですが、ただ単に部屋のものを散々に壊されるくらいのテイストになってしまいました。それでも大変ですけど。


百十八話「お化け屋敷」

 怪異系。

 これはですねー。普通に最初は、期間限定のお化け屋敷で閉業作業中に人が消える、くらいのものを書こうとしてたら、なんか別のものができたんですね。で、時間がないのでそのまま上げました。


百十九話「紅葉」

 これはねーーーー。分かりにくいお話です。

 緑と赤の色が入れ替わって感じているんですね、一人称俺さんは。

 設定としては、緑の光を感じるM錐体と、赤の光を感じるL錐体の、接続が入れ替わっているとかそんな感じで最初に思いついた奴ですね。

 俺さんが帰っている時点で空は夕空で、赤いんですよね。でもこれが緑に見える。

 秋で葉っぱは紅葉していて赤いけれど、これもそのまま普段通り緑と思っている。だから、落ち葉も緑に見える。

 俺さんは一切それに気づいていていない。

 うーん。思いついたときは季節感あるギミックで面白いと思ったんだけどなー。


百二十話「廃線」

 大学ネタ⑨

 普通にそのままな怪異系ですね。


百二十一話「121/365」

 「なんでこんなにホラー書いてるんだろうわたしは……? でも本当に暑かったから仕方ないよな……。120……? 一年って365日……!?」ていう驚きからの怖さを分かち合いたかった。


百二十二話「蛆」

 虫ネタ⑤

 なんかドライヤーと同じ展開だよなぁと思って書いてはいましたが、これは髪の毛から蛆が沸いてるんですよ、ってそこまで描写しきれてませんね。

 あと、これは余計で日数に対して一話多くなっている気がします。


百二十三話「ホラー小説」

 ようやく、ようやくここまで来た。

 これは、今年のしめに使うとずっと取っていたものです。入れ子式は読むのもするのも楽しいですから、ついやってしまうんですよねー。




 SFとか虫とか大学とか多いかと思ったらそうでもありませんでした。まあ、ホラーのはずなのにSF書き始めるのは自分でもどうかと思いますけれども。


 「で? 結局言葉足らずで分からない」というのがありましたら、感想などでもらえれば補足します。



 というところで、2019年200文字ホラーは終わります!

 いやー。来年もするつもりですが、七月と八月だけにしないと辛いですね。123話って……。

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