俺の2度目の5階層目らしい
5階層目の転送が終わり、視界が広がっていく。
前回とは打って変わって、一面の銀世界が目の前に降臨した。
「おー!寒いッ!!」
回りは一面が雪によって白く染め上げられたダンジョンのようだ。
部屋の中には木が少しあり、壁などは雪が積もって壁になっているようだ。
天井はなく、青空が広がっている。
風はないようだが、体に痛みの様な寒さが染み込む。
「くそっとりあえず写真だ!写真」
やけくそ気味に、この世界を片っ端からとっていく。
木々や空、地面に壁と何枚か取り、ふと壁を触ってみる。
「冷たいな…どこまで入っていくんだ?」
壁の雪はあっさりと押し込まれて、腕を飲み込んでいく。
しばらく穴を掘るかのように、掘り進めていると、雪の壁が崩れて、雪崩に飲み込まれる。
雪に飲まれると体が動かせず、ダメージを食らっているようだ。
「あれ?これまずいやつじゃないか?」
必死に体を動かして、雪の中より脱出しようとするが、思った以上にどうしようもない。
「詰んだ…寒い…」
このまま死ぬまで、この状態なのかと悲観していると、光が差し込み、ユウタの顔が見える。
「ユウタ…」
上から掘って探してくれていたようだ。少しずつ穴が広がっていき、体を動かせるようになる。
「なんとか…脱出できた…」
暫くして、外へと出る事ができた。
体力が半分を切っている。かなり危なかったな…と思いつつ、薬を飲む。
「壁には触らない方がいいな」
雪崩が起こった壁の写真も撮りつつ、ダンジョン攻略へと乗り出す。
基本構造は、変わらず部屋と通路のようだ。
「歩きづらいな…歩けないわけでもないけど」
雪に足を取られて、進みづらい。
通路を進み、次の部屋へと出ると、スノーラビットという白い兎がいた。
何の変哲もない兎だ。
「これならホーンラビットの方が強いんじゃ?」
とりあえず倒そうと近づくと、こちらに気づき、空中に氷の礫が生成される。
危険察知能力が高く、魔法を使う事ができるようだ。
「うぉおお!?」
氷の礫が飛んでくるのを必死に避ける。
大体3つほどが生成されて、時間差で飛んでくるようだ。
雪に足を取られ、そのまま滑って転んでしまう。
「まずい!?ユウタさーん!!」
次こそと、氷の礫を生成している兎をユウタが噛みついて地面に叩きつける。
ユウタが時間を稼いでいる間に、立ち上がり、倒そうと行動する。
しかし、押さえつけられている状況でも、魔法を使ってくる。
氷の礫がユウタの体を切り裂いていく!
それでも押さえつけて放さないユウタになんとか近づき、スノーラビットに止めを刺した。
「やっぱり敵の行動が全然違うな…」
まさか敵が魔法を使ってくるとは思わなかった。
ユウタに最後の薬を飲ませて、また、移動を開始した。
「面倒な魔物がこなきゃいいけど…」




