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ゆるふわふぁんたじあ番外編〜ステラの日常〜  作者: 天空桜


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5/5

5話

ジュー…


「あー、コレだよコレ。やっぱコレじゃないとダメだわ俺。」


咀嚼しながらうんうんと頷く人物を前に、僕はクスリと笑みを零す。


「ね。懐かしいよね。僕も、また食べれるなんて思わなかったよ。」


「単純に選択肢が少な過ぎるってのもあるけどな。にしてもウメーぜ。」


鉄板プレートでお肉を焼く傍ら、トモ改めアレックス第3皇子。

それと僕による焼肉の評論会みたいな事をやってますステラです。皆さんこんにちは!


アレックス第3皇子こと、アレクがバクバクガツガツ食べているのは野菜炒め。

キャベツ、人参、もやし、ピーマン、玉ねぎ、豚バラ肉を油で炒めた後、戸◯の焼肉のタレで味付け。勿論合間に食べる焼いた肉の味付けもそっち。

添え付けのチャーハンも同じく◯村のタレで、サラダにはサラダ用のドレッシングを掛け、これまたモリモリと。


いや、◯村好き過ぎでしょ(笑)


「ちげーし。マ◯シマムも考えたが、真っ先に浮かんだのがコッチだったんだよ。」


どっちにしても宮崎じゃん。

しれっとマキシ◯ムを使った野菜炒めまであるし。後(マキ◯マムが)盛られた小皿。

まぁ、教えたの僕。

厳密には宮崎出身の父さんなんだけど。


「マジ感謝しかねーわ。おかげで出会えた…正に運命だな!」


うんうん、宮崎が好きなのは僕としても嬉しい。

お父さんもおじいちゃんもおばあちゃんもおおらかな性格だし、美味しい食べ物が安くで手に入る。

のんびりした雰囲気も好み。


でもねアレク、1つだけ言わせて?

口の端にご飯粒やもやしを付けてても、何の説得力もないと思うんだ。

ほら、皆から笑われてるよ。




なんて、ある種の現実逃避みたいな感じになったのは僕を気遣ってくれての事。

僕は獣人。

アレクは全く気にしていないみたいだけど、この世界じゃあまり良い顔をされない。

特に王国と帝国。

更に言えば上層部へいく程顕著になり、王族皇族はその最たる例。


曰く、亜人獣人は人に非(あら)ず。

人間こそが唯一の『ヒト』と呼べる存在、らしい。


要は、パトリシア王女殿下とアイシャ侯爵令嬢から物凄く毛嫌いされてる。

アレクと仲が良いからが理由なんだろうけど、まるで親の仇みたいな目で僕を見るんだもん。

おかげで耳も尻尾もへんにゃり…。


そんな僕を元気付けよう、との名目で開かれたのが今回の催し。

って、ちょっと待って。

今更だけど、主役は僕じゃないの?

最初から現在に至るまでアレク(トモ)の要望ばかりじゃん!


しかもタレやマキシ◯ムの原材料まで分かるなんて…え、パッケージの裏に載ってるのを覚えてただけ?

エ◯ラやほ◯にしとかとは違うの?→全然違う(※アレックスの独断と偏見です)→勉強になったって逆に凛様から感謝された?

どっちにしてもやり過ぎぃぃぃぃ!


後日、どちらも商店に並び、何にでも使えると評判になりましたとさ。




さて、色々とグダグダになっちゃったものの、凛様達の方はイベントが目白押しだったみたい。


商業ギルドの統括ポジションの人に、巨大な漆黒ドラゴン襲来とかね。

どちらも招かねざる客に違いなく、けれど余裕で撃退するのは流石。

その縁でココに招かれた訳か。

にしては何故か元気ない様な…気のせいかな?

あ、気のせいですかそうですか。

横でめっちゃ何か言いたそうにしてるのが約2名程…イエ、ナンデモナイデス。


更に、ベヒーモス?

F◯とかで出るあの?

いないのは今がお休み中だから、と。

…戦いが楽し過ぎるあまり、向こうを死なせる直前だったってのは中々に酷いと思う。


その筆頭である火燐ちゃんは焼いた肉、たまに野菜炒めを食べ比べ。

雫ちゃんはマンゴーを使ったパフェとシャーベットに夢中でまるで聞いてないし。


なんて眺めてたらドラゴンの代表さんも参戦。

其方(そなた)らばかりズルいのじゃー!って憤慨してる。

商業ギルド統括の人は羨ましそうにするだけで何も行動に移せない…気を利かせた凛様が用意してくれた。優しい。


あの人、夢中になるあまり自分の分を一瞬で食べ終え、寂しそうにしてたもんなぁ。ドラゴンさん含め。

気持ちは分かるよ、気持ちは。

敵対しなければ、との但し書きが付くけど。

今後重要な相手になるから呼ばれただけに近いし。


にしても商国の代表か、普通のおじさんにしか見えないや。

反対にドラゴンの代表…今は闘争心剥き出しだけどすっごく綺麗なのに違いはないんだよなぁ。なんかドキドキして来た。


じゃなくて。

襲った相手を無力化、なんて隔絶した強さや技量差がないと不可能な芸当。

しかも招き入れ、この場に呼ぶんだもの。懐が深いなぁって逆に感心しちゃったよ。


改めて、もっと頑張らなきゃ。

もっと恩に報いないとって考えさせられた。

僕は猫の獣人、体の柔らかさや運動能力には自信がある。

影に潜れる特技のおかげで今の地位(諜報部トップ)にも就けた。

アレクも従者越しにあれこれ探ってるみたいだし、もっと力を入れてみようかな?




ス◯ーじゃん!

久し振りですぐに名前が出なかったけど◯カーだよ、ハ◯レンの!

まさかベヒーモスの人が…ってアレク笑い過ぎ!

お腹抱えてまで笑う事ないでしょ!

ほら、猛さん(ベヒーモスの人)が困ってるでしょ。わりぃわりぃ、じゃないの。全く。


にしても似てるなー。

代名詞である傷がないだけでかなり似てるんだもの、ビックリしちゃったよ。


その猛さん、出身国こそ違うものの僕らと同じ転生者だった。

怖いのは見た目だけで優しく、面倒見が良い。

集団行動と、他所の家の子を見てたのが影響してるっぽい?


黒いドラゴンは朔夜さん。

見る物全てが興味深く、面白いとかで凛様や同じドラゴン繋がりで藍火ちゃんを引っ張り回してる。

人の姿に変化可能とあって地頭は良く、学習を専門とする部屋━━━エデュケイションルームでの教育をさっさと終わらせての行動みたい。猛さんも同様。


うぅ…その回転の速さを僕に下さい。

勉強はあまり得意じゃないんですぅ。(※未だに勉強中)


その猛さんに朔夜さん、どちらもTHE・大人!みたいで頼りになる。

まだ来て2日3日とかなのに皆から慕われてるのがその証拠。


…大人枠、との理由でトーマスさん来ちゃったけどお呼びじゃないです。

後、元盗賊の人達も。

フフンからのえっ!?って顔してますが、そう言うところだと思います。


…的な内容を伝えたら、トーマスさんしょぼくれちゃった。

とは言えナナちゃんからは良い笑顔で、ニーナさんとキュレアちゃんから苦笑いで慰められる辺り、人望はあるんだよね。

代表の内の1人で、商店の店長とか任されてる位だし。


だから元盗賊の人達、悔しそうだったり羨ましげに見ない。

お姉様方から白い目で見られてますよ?気付いて?


…後で聞いてみたら、お世辞にもマナーが良いとは呼べないが原因らしい。

しかも色々と。

色々、色々…色々ってどんな意味なんだろう?

難しく考えてたら、貴方はそのままでいてって言われちゃった。

余計に困惑し、笑われたのが不思議でならない。


後、再教育も決まったとか。

内面と言うか精神面でも鍛えるのかな?

良く分からないけど南無南無…。


しかしながら、うーん…人材不足。

戦闘面では問題ない。

むしろ圧倒的過ぎるまであるものの、色んな方面に手を伸ばしてるからかホント最低限。


こと情報に関しては、僕ともう1つの組織である程度は賄えている。一応。

範囲内であれば(ナビ様越しに)相手を丸裸に出来るし、封殺も可能だから少なくてもそれほど問題じゃない。


となると課題はやっぱり表向きの人達の確保かー、そう簡単に見付からないんだよなー…うん?

見付からない、なら別な手段で増やしてしまえば良いんだ。

なんだか光明が見えた気分。

早速凛様に相談ーっと。


結果、廉価版と言うか量産型エクスマキナ。

それと狼や虎、鷹等の動物を模したロボット━━━アニマロイドの導入が決定。


え?発案者と言う事で専用のアニマロイドをプレゼント!?

やったー!!

実はアルファさんを見て良いなー、とか別な形で何か欲しいなーとか思ってたんだよー!

あのねあのね、…!…!!


ひとまず希望を伝え、完成した相方『にゃん丸』。

テスト込みで全て凛様が立ち会ってくれたものの、疲れたとの小言まで頂いちゃったのでした。


…解せぬぅぅ。

宮崎繋がりで、里香も多少ながら縁があったり(と言っても昔々のお話ですが)

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