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紅葉  作者: 水元あくあ
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いつか見た景色。デジャブの記憶


秋も深まり、紅葉の季節になると決まって思い出すことがある。


遠く離れた関西では銀杏(いちょう)並木がずっと向こうまでつながっていた。

サクサクサク・・・と歩くたびに聞こえる音は、どこか心地よくて、ずっと歩いていたい気持ちになった。


北海道へきて早半年。北海道の秋の訪れは早い。

短かった夏も終わり10月になると、葉が散っていく。

農家の人は、放牧出来ない冬の為に藁(わら)を干すことに専念する。


サクサクサク・・・落ち葉を踏みしめると過去の思い出がよみがえる。


以前付き合っていた人のこと。


サクサクサク・・・


関西での生活。


頬にあたる風の寒さで、自分は今北海道という土地にいることが分かるけれど


だけど、夢のようにふわふわもしていて。



いつになればこの感覚が消えるのかと待ち望む。


もうあのころには戻れないのに・・・




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