第十二話「授業開始」
学校ってどんなだっけ?昔のことで忘れたわ・・・
さて、今日から授業開始。
内容は普通に国語、算数、理科、社会?
もといた世界とかわらんような・・・
あとは体育、魔法実技、等々・・・
能力?魅了の制御とかは『スキル実践』と言うらしい。
んで今、これから4時間目。体育。
今日は体力測定で終わりみたい。まぁ、初日だしね。
取りあえず着替えるために更衣室に向かう。
更衣室は校庭を横切った先の体育館に併設されている。
ちなみに男子は教室でそのまま着替えるらしい。
まぁ、この辺ももとの世界と変わらんね。
『ん?もう授業終わりか?』
校庭で昼寝していたドルガーが話しかけてくる。
尻尾をパタパタ振っている。犬か!
「これから体育。着替えに行くの」
『そか、体育と言うことは・・・体を動かす?運動の時間か。がんばれよ?』
「さぁ、早くきがえちゃおう?」
「えぇ・・・・ところでミミ?」
「ん?どうしたの?トーヤちゃん」
「・・・一人で着替えられるよ?」
「うん、知ってるよ?」
「手伝わなくていいのよ?」
「いいからいいから♪はい、ばんざーいw」
ばんざーいw・・・・ってついつられちゃったよ。
膨らんではいないんだけどね?それでも一応乳バンドはつけてる。
「うん、かわいいぶらじゃー♪」
もみもみもみ・・・・って揉まんでいい!
『百合プレイキターーーーーー!!!』
『この感動を脳内に焼き付ける!』
『は、鼻血が・・・ごっつあんです♪』
変態ばっかだなこのクラス・・・
授業内容は・・・まぁ。普通の体力測定?
反復横とびとか握力、背筋の測定とか?まぁ普通よ。
結果もまぁ普通?クラスのみんなと比べても平均って感じ?
そんな中でミミだけはとびぬけてた。
なんでも亜人っての?ケモミミ?の人たちって体力面で優れてるらしい。
『なんかたのしそうだな』
といってドルガーが一緒になって地響き立てながら反復横とびしとった。
まぁ、そんなこんなで4時間目終了。昼休み。
がらがらがらっばん!!!
教室の扉が勢いよく開く。
「ふふふ、ふははははは、あーっはははははは!げほげほげほ!!!
さぁ、お昼よ?トーヤさん!一緒に生徒会室で食べましょう!!」
「・・・・・・」
「・・・・あれ?」
教室に現れた会長の目の前・・・
体育後、着替えるためにパンツ一丁になった男子生徒が固まっていた。
ドルガーも居るしお昼は外で食べようということになった。
校庭にシートを広げ、クラスメイト数名と座る。
そこにミミが重箱を・・・お弁当?どこにしまってたの?
ドルガーってほんとにベジタリアンなのね。
大きなキャベツのような野菜を両手で抱え、がりがりかじってた。
「はい、トーヤちゃん♪あーん♪」
「・・・・ミミ?」
「あーん♪」
「いや、自分で食べられるよ?」
「あーん♪」
「・・・・・」
『あーん♪』
「・・・・あ、あーん・・・」
・・・・おいしかったよ?かなり恥ずかしいけど。
午後は『魔法実技』。
取りあえず、ものを浮かせるやつね。やっぱそこからなのね。
発想は間違ってなかった。
浮かせる物はスポンジのような球。大きさはハンドボールくらい?
グレープフルーツ位のスポンジの球を浮かせるだけ。
掌に載せて・・・意識した瞬間に
ばびゅん!べしっ!!
天井に張り付いた。
またか・・・ため息をついて意識をそらすと落ちてくる。
ぽてっ。
ばびゅん!べしっ!!
ぽてっ。
ばびゅん!べしっ!!
ぽてっ。
ばびゅん!べしっ!!
ぽてっ。
逆ドリブルかよ・・・
がらがらがらっばん!!!
「ふふふ、ふははは、あーっははははは!!げほげほ」
会長りたーんず・・・・って意識がそれた・・・
「うまくいかないようね?私が教え・・・へぶっ!」
顔面に直撃。ノックアウト。
『下手だのう』
窓からのぞき込んでいたドルガー。
余計なお世話だ・・・・
|д゜)




