2章 再開
「そういえば、坂田これから暇?」
「え?別に暇だけど・・・」
「なら坂田に会わせたい人がおるけちょっとついてきて!」
俺はそういわれると何が何なのかがよく分からないまま小山について行った。
するとそこには想像を絶する光景が目に入ってきた。
そこには春休み能力者レベル判定会場でいきなり俺に声をかけてきた女の子とその彼氏さんがいた。
その子の隣にいる人が彼氏と分かるまでの時間は二人を見て皆無に等しかった。
タイミングがよくか悪くかキスをしていたからだ。
小山はそれが当たり前のように受け入れ二人に歩みよっていった。
「やっほ~奈緒のもう一度会いたいって人連れてきたよ!」
「小山これは?一体どうなってるの?」
「うん?あ~これは奈緒が坂田にもう一度会いたいって言ってたから」
なるほど。
この状況からしてあの時の能力者レベル判定会場の時は色々と聞けなかった事を聞きたいと小山に言った所、坂田は友達やけ任せてとでも言ったわけかと俺は瞬時に理解した。
「坂田君ごめんなさい。でもどうしても気になってることがあるの?坂田君試験の時、手を抜いたでしょ?」
俺はその言葉を奈緒ちゃんから聞いた時焦った。
彼女は俺の事を疑っている。
そして実のところ俺は奈緒ちゃんを知っている。
あの時は、少し変装していた為にその場しのぎで誤魔化せたが今回はそんなことはできない。
確かに俺はあの時全力を出してはいなかった。
ある事情により力を制御する呪印を自らの手で己にかけているからだ。
理由は2つあり、一つは国の直轄部隊、通称、星屑でのコードネーム影での存在を周りにバレない様にすること。
そしてもう一つが影は星屑での部隊長であることだ。
基本星屑の部隊長は身内にも隊長であることを隠す事がある。
それは部隊長ともなれば自らの権限で例え違法な事をしてもある程度の事は許されてしまうがゆえに周りから逆恨みされ命を狙われるからだ。
星屑の組織図としては総隊長がいてその下に部隊長4名さらにその下に副部隊長8名、構成員32名の計45人で構成されている。
その部隊長で名が知れているのが、小山 美紀、高橋 奈緒の二人で残りの二人のうち一人が俺でもう一人は誰もその正体を知らないと聞いている。
その奈緒ちゃんが俺の力を見破ったとなれば頭の警報が赤で鳴り出してもおかしくはない。
「ううん。そんなことないよ奈緒ちゃん、俺はいつも全力だよ!テストでわざわざ結果を悪くする必要はないからね」
奈緒ちゃんはどうにも納得できないと言った顔で
「なら坂田君は星屑のどの部隊長の配属になっているの?星屑は情報隠ぺいが多い組織がゆえに自分の配属の隊のメンバーの顔しか確認しようがないけど・・・」
「俺の部隊長は影さんだよ」
「わかったわ。教えてくれてありがとう」
俺は半分嘘をつき半分は真実を告げた。
これなら部隊長召集で集まった時でも上手く隠ぺいできるからだ。
ただ部隊長は皆実力はレベル7がゆえに実力行使でこられるとさすがにヤバいが今はそんなことがないと周りの状況から判断し俺は頭の警報をoffにした。
これは最高機密情報で知る者は国で総隊長、部隊長しかいないと聞いている。
????? コードネーム ?? レベル7 暫定順位 測定不能
小山 美紀 コードネーム 女神 レベル7 暫定順位1位
????? コードネーム 影 レベル7 暫定順位2位
高橋 奈緒 コードネーム アテナ レベル7 暫定順位3位
????? コードネーム 焔 レベル7 暫定順位4位
と言った感じで情報を見た記憶があるので、出来れば戦いたくはない。
そんな事を考えていると、奈緒ちゃんが目を丸くして
「ねぇ美紀これから一緒に遊ぼうよ?」
驚きながらも小山は
「いいよ。なら坂田また学校で!」
「おう! またな」
と言った直後に別の方向から声が聞こえたのでそちらに振り向くと
「坂田君今日は私の変な勘違いの為にごめんなさい」
と少し俯いている奈緒ちゃんがいた。
「全然大丈夫! 人間誰にでも勘違いは誰にでもあるよ!」
中学校が一緒だったので奈緒ちゃんの性格をよく知っている俺はとりあえず笑顔で誤魔化すことにした。
すると、
小山が奈緒ちゃんと彼氏さんの元に歩きだした。
俺は一人になったのでとりあえずある場所に行くことにしてこの場を後にした。




