15話
吉継も亡くなり、屋敷は混乱に陥っております。
そんな中、ミツは吉継の部屋を訪れました。
ミツは部屋の中にあるものを見つけました。
それは先日、ミツがこの部屋に置いていった物、お初からの手紙です。
ミツはそれを読みました。
―――吉継様、これをお読みになっておられるということは私はもう死んでおるのですね。
私は、罪を犯してしまいました。
あなたの兄である清継様のご子息でありあなたの甥である久親様を殺してしまいました。
あなたが私を助けると言ったあの夜を覚えてはいますか。
私はその内容についてよく理解することはできませんでした。
しかし、あなたと過ごした夜。
それは楽しゅうございました。
どれも忘れられないものです。
あなたの目的がわかりません、
私に良くしてくれる理由がわかりません。
知りたいです、でもそれを知るのは私にとって恐怖でした。
なぜなら、私はあなたを愛していたからです。
申し訳ありません、こんなこと言える立場ではないと承知の上です。
だから、この文にすべてを思いを託します。
私は、とても幸せでした。
この世に未練などありません。
あなたと過ごすことができ、今までにない幸せを味わうことができました。
ただ、もし叶うのであれば、もう一度あなたに会いたいです。
おそらく次の夜には私の首がはねられるのでしょう。
先ほど、清継様が私にそう述べられました。
覚悟はできております。
あなたに会いたい。
もう一度会うことができるのならば、この思いを伝えたいのです。
ですが、もう会うことはできないのでしょうか。
最近、会えなくてとても悲しく思っておりました。
毎夜、孤独を味わいとても辛く悲しい思いでいっぱいでございました。
しかし、私は身分上このようなことを言える立場ではありません。
いつの間にか、あなたに会うことが当たり前のようになっていたのですね。
あなたが会いに来てださることが、当たり前のようになっていたのですね。
短い間でしたが本当にありがとうございました。
私は現実を受け止め、この世を去っていきます。
あなたに出会えて本当に良かった、愛しております。
叶うならば、もう1度会ってあなたと笑いあいたかった・・・ 初―――
手紙にはそう書いておりました。
ミツは手紙の裏に、まだ何か書いてあることに気がつきました。
―――私はひどい人間だったな。
貴方を助けると言ったくせに結局は死なせてしまった。
さらに悲しい思いまでさせてしまった。
すまなかった、今すぐ貴方に会いにゆきます。
一方的に思いを伝えるなんて、ずるい者がすること。
私も貴女に伝えたいことがたくさんあるのです。
私の思いも聞いてほしいんだ。
だからもう少しだけ、待っていてはくれないか。
すぐに、貴方のもとへと向かいます。―――
それはまぎれもない吉継の文字でした。
バッドエンドです。お粗末さまでした。
ここまで読んでいただきありがとうございました。




