閑話其の一七 夜営
「いくらスギルでも、あの蛆虫の名を口に出されると気分が悪いですわ」
不快そうに眉を顰めナノカが言う。
すると、小動物のようにしゅんっとなって、ごめんね、とスギルが謝った。
「まあ、ナノカが一番あの雑草を毛嫌いしてたからね」
「……当然ですわ! 明智様の言葉は絶対です。あれはクラスの蛆虫、そう決まってましたの。全く臭いし醜いしで最悪、本当今思い出すだけでも捻り潰したくなりますわ」
「ははっ、すごい顔……」
思わずルノが引き気味に口にする。
ナノカの明智に対する気持ちはどの女子よりも強い。
その愛情故に明智を心服し彼の言うことのすべてを受け入れる。そう盲信的なまでに。
故に明智がターゲットに選んだサトルはナノカにとっても憎むべき対象となった。正直サトルはそこまでいうほど醜くなどないのだが、ナノカのこういった心が彼を醜悪なものと捉える要因となったのだろう。
だからこそ彼女はサトルを蛆虫と罵り、そしてスギルやルノとも共謀し彼を虐め続けていた。
クラスの女子がサトルを虐めることに躊躇いがなくなったのもナノカの影響が強いともいえる。
才色兼備を地でいくナノカは現役芸能人であるマイと同じく、いや仕事の忙しさからクラスに顔を出すことが極端に少なかった事を考えれば、実質クラスの女子の中での中心人物はナノカであった。
明智とナノカの影響力はとかく大きい。明智は自身は手を汚さず陸海空に積極的にサトルを虐めさせ、クラスの男子にも罪悪感がなくなるよう仕向けたが、ナノカに関しては自分自身も手を汚した上で、スギルとルノにも協力させた。
これが結果的に女子にすらサトルが煙たがれ虐められるという流れを作り上げたとも言えるだろう。
男子にしろ女子にしろ全員がサトルを甚振り続けたわけではないが、直接手を出さなかった生徒にしろ、サトルが虐められるのを目にしても口をだすことなく無視し続けたのはこういった背景にある。
そもそも担任すら虐めに加担していた事情を考えれば、サトルに同情することなど何の得にもならないことであり、むしろそのことで自分たちに危害が及ぶ可能性があるのだ。
それであれば皆に同調してサトルの虐めに参加し、もしくはしないにしても静観を保つに越したことはない、とそう考えられていたのである。
「とにかくあんな犯罪者の名前ももう出して欲しくないですわね。本当思い出すだけでムカムカしますわ。もしまだ生きていたなら私の手でズタズタに切り裂いて殺して差し上げますのに」
「え~それだったら私のガルちゃんにも分けてほしいよ~。おもいっきり噛ませて、あと技の練習にも使いたいし」
「ガルゥ」
スギルが隣で伏せている狼を撫でながら口にし、ガルと名付けられた狼も返事する。
彼女の称号は獣使いである。故にこの狼もスギルによってティムされ付き従っている。
「だったら私も魔法の練習台に使いたいけどね。体中から花を咲かせるとか面白いかも知れないし」
ルノは魔術の才能に長けていた。特に植物を操る魔法との相性が良い。本人が園芸部だった事ももしかしたら関係しているのかもしれない。
「ふんっ、あんな蛆虫から咲く花なんて見れたものじゃありませんわ。きっと毒々しくて腐臭のする汚らわしい花になるに決まってます。あんなのは私の剣で四肢を切断し、暫く放置して蛆まみれになるぐらいが丁度いいですわ」
端正な顔を歪ませ、ナノカが憎々しげに言う。
「どちらにしても、あの犯罪者はもう死刑になっていないのです。それにしても自分の妹にあんな事をするとは、本当に汚らわしい最低の男です」
「うん、でもそういう意味では明智は正しかったよね。きっとあの雑草のとんでもない性格を察していたんだよ」
「当然ですわ。明智様の至智を持ってすれば、あの蛆虫の本性を暴くなど造作も無いことです」
「ま、でもあの碌でもない兄にしてあの妹ありって感じじゃない? お金目当てに体売ってたみたいだし~」
「家族も家族で子供に関心なしで、父親も会社のお金横領したり、母親もクレーマーとして有名だったらしいしね」
彼女たちの話している事は全てワイドショーや週刊誌による情報である。
こうしてサトル一家はこういった偽りの情報により、残虐な事件では合ったがこれなら死んでも仕方ないと思われるような扱いを受けている。
サトルにしても実の妹と肉体関係にあり、その妹が身体を売っていたことを知り激情にかられ行為に及んだとさえされている。
自殺したとされる父と母にしても、自殺しても仕方ないと思われるほど散々に貶められていた。
それ故、死した後も今でもネットではサトルやサトルの家族に対する誹謗中傷で溢れ返っている程だ。
そして明智を心酔し盲信しているナノカは勿論、真相を知る一部を除いては、サトルの罪を信じるものも多いのである。
そしてサトルを虐めていた者も、見て見ぬふりをしていた者も、サトルが起こしたとされている事件を免罪符に、だから俺達は何も悪く無いと信じきっている――
「……全く。結局あの蛆虫の事を思い出してしまいましたわ」
「スギルが余計な事をいうからだよ。もう終わった事なんだしさ」
「うん、ごめんね、って、あれ?」
ふたりに謝るスギル。すると隣で大人しく伏せていたガルが立ち上がり唸りだした。
「どうしたの?」
「あら、もしかして?」
「うん、ガルちゃんが何か感知したみたい。御者さん! 止まってください! 何か近くに迫ってます!」
「判ったわ!」
スギルの警告を受け、御者をしていた若い女性が騎士に伝え、手綱を操り先行する獣車や護衛対象と思われる馬車が緊急停止した。
それに合わせてナノカ達の乗る獣車も動きを止め、三人が両開きの扉を開け、外に飛び出した。
「敵が出たというのは本当か?」
「ガルルルルルゥゥウウ」
「はい! ガルちゃんが反応してるしね」
馬に跨ったまま一人の女騎士が三人に近づき問いかける。
それにスギルが答えた。ガルは上を見ながら目を光らせ唸り声を上げている。
「この反応上から来るよ」
「上か――」
スギルの声に合わせて、ナノカとルノも上空を見上げた。
左右には切り立った崖が聳え立ち、真上には雲と空。
だが、それから暫くして、前から女性の叫ぶ声が響き渡る。
「見えたわ! ハーピーよ!」
それが耳に届くと同時にナノカも華麗に剣を抜き、構えを取る。
「流石ガルちゃん、優秀ね」
「ま、スギルの獣使いのおかげでもあるんだけどね」
ハーピーはナノカ側の方にも迫ってきていた。しかしスギルの事前の警告のおかげで、落ち着いて対処することが出来る。
騎士たちも馬車から離れる事なく、近づいてくるハーピーを迎え撃つ体勢に入った。
これだけ冷静に対処できるのも、三人が彼女たちから信頼されているからでもある。
三人に近づくハーピーは全部で五匹。小柄な人のような胴体に老婆の顔、そして鷲のような翼と同じく鷲の如き鉤爪を備えた脚を持つ。
「確かハーピーはレベル25ぐらいだったわね」
「え~だったらガルちゃんなら余裕だよ」
「油断はしないことね、金切り声は厄介よ」
「あ~私魔法系だからそれは嫌かな」
ハーピーのスキルである金切り声は、直接頭蓋に響き渡る不快な音を発する。
思わず耳を塞ぎたくなるような声であり、これを聞くと魔法使いも途中で詠唱や術式を構築するのを中断してしまうし、隙も生まれてしまう厄介なものだ。
「空も飛んでるのも面倒ね――でも、スギル」
「うん! 任せて! ガルちゃん!」
「ガルッ!」
スギルの呼びかけに張り切って応じ、かと思えば空から三人(と一匹)を狙うハーピーを睨みつけ、そして大声で吠え上げた。
その瞬間、ハーピーが翼を動かすのをやめ、それに伴い、地面に向けて自由落下を始める。
「よっし! これなら金切り声も心配なし!」
「スギルは、前の方もガルちゃんのショックウェイブでサポートしてきて」
「判ったよナノカちゃん」
そう言って、スギルはガルちゃんの背にまたがり颯爽と駆けていった。
ガルが覚えたショックウェイブは、強烈な音波を相手に向けて放ち、その動きを一時的に止める効果がある。
スギルが他のサポートへ向かうのを認め、ナノカとルノは落ちてきたハーピーを打ち倒すべく動き始めた。
ショックウェイブの効果は永続しない為、落下の途中でハーピーも自分の状態に気がつくが、慌てて翼を動かそうとした時には時既に遅し、二匹はナノカの剣に切り刻まれ、三匹はルノが魔法によって生み出した根の槍に貫かれあっさりと死んだ。
「あっけなかったわね」
「そうだね。で、スギルの方も……問題なさそうだね」
ナノカが余裕の表情で語り、ルノはスギルの向かった方を眺めながら安心しきった顔で言う。
確かにスギルの援護によって、馬車側も先頭の護衛達も問題なくハーピーを狩れたようだ。
そして襲ってきたハーピーも全滅し、護衛の騎士や他の冒険者にお礼を言われた。
何せ帝国から救世主として期待されている中の三人だ。レベルも能力もこの中では一番優れている為、かなり頼りにされている。
スギルに関しては獣使いによるアビリティ、【使役獣の五感強化】によってガルの嗅覚や聴覚も強化されているため索敵能力にも優れている。
ルノは高位の植術式の魔法であっても無詠唱で行使可能だ。
練度の低い魔術師であれば、周囲に緑がないような状況ではこの手の魔法は使用できないが、ルノであれば、わずかでも植物が育つ環境であれば後は魔力を込める量でどうにでもなる。
ナノカに関しては騎士としての能力が高く、特技は剣術。元々フェンシング部所属で主将も務めていたという事もあり、技の精度も高い。
能力的にも護衛の騎士よりもはるかに優れている。
接近戦に於いてはこの中で彼女の右に出るものはいないだろう。
そんな三人は、ハーピーを退治した後、他の護衛から尊敬の眼差しで見られおり、それに悪い気はしない三人であった。
そして再び乗り込んだ一行を乗せ、更に獣車は走る。
この後は、特にこれといった障害に見合うこともなく進み、日が暮れ始めた頃、山道の途中にある比較的開けた空間にて停車し、夜営の準備に取り掛かった。
この場所は周囲が段々となった岩場に囲まれたような場所でもある。
「本日は助かりましたわ。流石帝国の救世主だけありますね」
夜営の準備も整い、焚き火を囲む三人と一匹に近づいていたきたのは、護衛対象であるカチュアであった。
マーベル帝国の第五皇女であり、西の辺境伯の位も併せ持つ。
背中まで達するブロンドの髪が美しい女性であった。
彼女は姫騎士と称されるだけあってナノカと同じように剣術に長け、護衛される身でありながらも、皇族らしいドレスなどではなく、鎧を纏い腰に剣といった出で立ちである。
そんなカチュアはここマーベル帝国で唯一領地を与えられた女性でもある。
マーベル帝国はこれまでいくら皇族といえど女性が領地を任されるなんて事は決してなかった。
それは徹底的に男尊女卑を貫いてきた帝国の背景にある。
だが、今やマーベル帝国も大陸連盟に名を連ねし国でもある。
他の周辺諸国も連盟の発足に伴い、国としての有り様も大きく変化してきている。
特に女性の地位拡大は顕著であり、その状況でマーベル帝国だけが未だに男尊女卑の体制を続けるにはあまりに外聞が悪い。
そういった背景から、第五皇女たるカチュアがバール王国にほど近い、帝国西の辺境地を任されたのである。
「救世主と言っても、私達の実力はまだまだです。陛下に最も期待されているのは私達のリーダーでもある明智 正義でございますし」
「勇者の称号を持つという明智様のお噂は私も耳にしておりますわ。ですがその彼が貴方達を、しかも女性だけの隊とし行動させているわけですから、その力は十分信用たるものではないかと感じております」
柔和な笑みを浮かべ皇女が述べる。帝国では一応建前では女性への扱いを見なおしているというポーズは見せているものの、まだまだその地位は低い。
冒険者であっても、女が冒険者になることを煙たがる輩だって多い。
そんな中で女性だけで行動しているというのは、それだけでも勇気ある行動ととられるし、実力のある証拠とも見られる。
なまじ強がって女だけで行動しようとしても、少なくともここマーベル帝国内では男の手によって邪魔され、自分が女である事を思い知らされるような目に遭う事も少なくないからだ。
尤も、そんな帝国であっても平気で活動する彼女たちだからこそ今回の護衛に選ばれたのだろう。
ただ、実は一人だけ組まされていた男は、三人が勝手に置いてきてしまったわけだが。
「でも、カチュア様は私達では足元にも及ばないぐらいご立派でございます。帝国内での女性の権利拡大の為、方々で精力的に活動しているとお聞きしますし、それにカチュア様が結成し騎士団ヴァルキュリエは男性は一切入団させず、女性だけで結成されております。今回の護衛も騎士の他にも数少ない女性冒険者だけを選んでいらっしゃるようで。それも少しでも女性が認められるような国に変えていきたい、そういった気持の表れでございますよね?」
ナノカは、さすが召喚される前はお嬢様と称されていただけに、こういった相手への対応は心得ている。
決して失礼のないよう、そして賛美の言葉も交えることによって相手からの好感度を上げることを忘れない。
「ふふ、ありがとう。でも、そこまで立派なものではないわ。この国で初めて領地を任された女性と言っても、私はあくまでお飾りよ」
「え、でも辺境伯ですよね? 女性であれば十分に名誉ある地位だと思いますが……」
カチュアの返しに思わずルノが口を挟む。
すると物憂げに眉を落とし皇女が話を続けた。
「……それは戦が当たり前の時代であれば確かにそうでしょう。ですが今は時代も変わりつつありますし、何より辺境とはいっても隣国はあのバール王国。穏健な考えを持つ王のもと、武力での制圧を嫌い平和を愛す国です。そんな国とはこちらからでも仕掛けないかぎり争い事など起こることはありません。かといって外交面ではまだまだ私が前に出れるほど体制が整っているとは言えない状況です。此度の帝都への拝謁に於いても、私の進言はほぼ聞き流されてしまいました」
自虐的な笑みを浮かべナノカ達に答える。
それにナノカは返す言葉がない。下手に同情しても皇女のプライドを傷つけるだけであるし、かといって自分から偉そうな事も言えない。
ならば沈黙を保っていた方が利口だろうと考えたのだろう。
尤も目だけはしっかりカチュアを見据えていたが。
「……ふふっ、いい目をしておりますわ。どことなく貴方からは私と同じ匂いが感じられます。だからこそついつい弱みを見せるような発言をしてしまいましたね。ですが、私はこれで諦めるつもりはありません。まだまだやれることはありますしね。それに――今回の旅には有意義な事もありました」
「有意義な事ですか?」
これにはナノカも穏やかな表情を浮かべ反問する。
するとニコリとカチュアが微笑み。
「はい。皆様とお知り合いになる事が出来ました。先程もいいましたが救世主とも称される皆様です。そのような御方が護衛として参加してくれたのは僥倖と神の巡り合わせに感謝いたします。これを機に色々と仲良くしていただけると嬉しく思いますわ」
言外に様々な感情を含ませ、カチュアが手を差し出した。
ナノカも笑顔を保ったまま握手に応じる。
「勿論私達も殿下とこれを機に懇意になれればこれほど嬉しいことはございません。どうぞよろしくお願い致します」
うふふっ、と互いに妖麗な笑みを浮かべながら挨拶を交わし、その後カチュアはその場を離れていった。
「……ナノカは流石ね。私恐れ多くてまともに喋れなかったわよ」
「あら、言うほど大したものじゃないわよ」
「流石はお嬢様と言ったところね」
「う~ん、でもナノちゃん本当に尊敬してるわけじゃないよね」
スギルの発言にルノの顔が引き攣った。
そして辺りを確認するが皇女も騎士も近くにはいない。
「大丈夫よ。スギルだってそれぐらい弁えてるわよ。でも、尊敬とまではいかなくても共感できる部分はあるわ」
「共感?」
「そう。彼女の言うとおり、この国は男が偉そうにしすぎなのが気に入らないところよ。尊敬されるべきは明智様のみ。他の男など全員揃ってこの私にひれ伏すべきですわ」
そう語るナノカの目は真剣であった。
彼女は本気で明智以外の男は自分より下だと見下している。
「流石お嬢様ね」
「でも私そんなナノちゃんが好きだけどね」
そんな会話をしつつ、夕食を摂る三人。
そしてそれから暫くはとりとめのない話を続け。
「そろそろ夜営の順番も決めようと思う」
一人の護衛騎士が三人に近づき言う。
勿論その騎士も女性であるが。
「夜営ね。でも既に私の魔法で周囲に侵入者を阻む根は張り巡らされているし、ガルちゃんはたとえ寝ていても気配を察知すれば起きて教えてくれるしね。必要ない気もするけど」
「勿論貴方達の腕は信じている。しかし、念の為ということもあるのでな」
「随分と警戒なされているのですね。賊でも出るのですか?」
「賊? ははっ、ユニコーン付きの馬車を見て襲ってくる賊がいたら逆に感服するけどな。ただ護衛しているのは皇女様だ。警戒するに越したことはないし、この辺りは夜徘徊する魔物もいるからな」
「そうですか。まあ、でも仕方ないですわね――あら、スギルどうかしましたか?」
ふとナノカが表情の優れないスギルに声をかける。
するとスギルがナノカに顔を向け、
「うん、なんかガルちゃんの元気がないんだ……」
と心配そうに言った。見ると確かに、か細い声で鳴き、地面に腹をつけ気だるそうですらある。
「確かに元気がなさそうであるな。食べ物が合わなかったのか、それとも病気か……」
「だったら私に任せてよ。多少なら魔法で薬草を作り出す事も出来るし」
ルノの発言に、そんな事まで可能なのか? と女騎士が驚きに目を見張った。
そしてルノが杖を掲げ魔法を行使しようと試みるが。
「……あれ? やだ、どうして?」
「何よルノ。失敗したの?」
「嫌だ。そんな、こんな事一度もなかったのに――」
怪訝そうに眉を顰め、何度も魔法を行使しようと試すが、やはり上手く行かない。
その表情には焦り、そしてスギルもやはり元気のないガルに不安な様子。
そして――突如突風が吹き荒れ、焚き火が消え、更に、何発かの矢が車体に取り付けてあった魔灯を破壊する。
「え? 嫌だ暗く、きゃ、きゃああぁぁああぁああ!」
「な、何者だ貴様ら!」
「キャッ! いや、矢が――」
「な!? 矢を受けたものが一発で――気をつけろ! 麻痺を引き起こす毒が、あッ!?」
広がる悲鳴。そして夜陰に紛れて現れた集団が次々と護衛の冒険者や騎士たちを襲い始めたのだった――




