三十と一夜の短篇の思い出
『三十と一夜の短篇』とは錫 蒔隆さんとカラスウリさんが共同代表でやっていた小説企画で、一か月に一度、お題を決めて、短編を書いていた。
調べてみたら、第八十五回まで続いていた。
現代を舞台にしたものから古代もの、ふんわりファンタジーからえぐい怪奇ものまで、さまざまな短編が発表されていて、錯乱した中年も末席に加えていただいていた。
人間、生きていると、仕事と家族以外の何らかのコミュニティに所属しているもので、わたしの場合が『三十と一夜の短篇』だったことは非常に幸運であり、大きな喜びであった。
特に担当したわけではないが、当時のわたしはえぐい怪奇もので参加していた。『三十と一夜の短篇』に参加していなければ、自分がホラーをある程度書けることに気づかなかったし、『こんとらくと・きりんぐ』シリーズの第一作目を発表したのも『三十と一夜の短篇』でのことだったから、『三十と一夜の短篇』の存在はいまのわたしにとって、とても大きいものだ。
企画は2023/05/06まで続いた。その後は自然と立ち消えたが、八十五回も続いたのだから、大往生だと、わたしは勝手に思っている。
錫さんは元気にしておられるだろうか。個人的にはあのメンバーのなかで一番コアな純文学に片足どころか両足を突っ込んでいて、ガチの尖がった賞に一番近い位置にいたと記憶している。
最後に小説を発表されたのは、2023/04/01で三十と一夜の短篇第84回の『SDGs』。短いが最後にクスッと来る仕掛けがしてあった。
読んでわかったのだが、錯乱した中年はなんとこの作品に感想を書いていなかった!!!
すんません! いますぐ書きに行きます!
……
書いてきました!




