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俺のメンバー候補はえらい事にいい奴らでした。

沢山読んで頂いてありがとうございます。

ハイファンタジー→コメディに変更したした。すいませんよく分かっていなくて・・・

朝日の眩しさで目が覚める3人


「おはよう」


と声を掛け合いゆっくり立ち上がる。


「あ、あれ?ミ、ミリアちゃんは?」


とダルクが声を出しミリアが居ない事に気付く3人


「あっおはよう」


と自分の存在を知らしめる様に元気無くミリアが挨拶をする。


俺達が寝ている約50cmの所で座り込んで背中を向けているミリア、そんなミリアの異変に気が付いたダルクが駆け寄る。


「あー!ミ、ミリアちゃん、な、何食べてるの、草だよそれ!」


どうやら一晩中寝れなかったらしい・・・




そんなこんなで朝食を済ませて目標の街に足を進める3人。


その後4回程戦闘をこなし1度の野宿を経て俺達は街に着いた。


その4回の戦闘でダルクは俺が渡した剣で魔物に攻撃を試みた所、魔物にダメージを与えて倒していた。

俺がダルクに渡した剣は光の大精霊の加護を受けており、ダルクが無意識に込める癒しの魔法の効力は俺が予想したとうりかき消された。

属性は混ぜる事が出来ないからだ。


リーも俺が渡した羽衣で体力が切れる事なく魔法で敵を引き付けカウンター時折自分の判断で前に出て戦っていた。


ミリアは俺が渡したアイテムの反動で朝夜が反転したみたいで、夜中は遠吠え、朝はイビキをかいていた。


そんなこんなで着いた街、看板が有ったので見てみるとそこには【カンカウレ】と書かれていた。

俺は何処で聞いた事のある名前だな?と頭を整理したがその答えは出て来なかった。


街はかなり大きかった、街の周りを囲いそびえ立つ石の壁、幅も6人分ぐらいあり警備兵が上をウロウロしていた。

門も凄い大きかった100人の大人が横に並んで歩いても通れるのではないだろうか、街並みは所狭しと家が立ち並び、人も多く、なんと言っても活気があった。


「これは凄いな〜」


俺が口にすると


「カンカウレと言う名前の商人によって建てられた街らしいわよ」


とリーが教えてくれた。


「カンカウレ?商人?・・・あっ」


思わず口に出した言葉をかき消す様に俺は口を両手で塞いだ。


3人が振り返りこっちを見ている。


「いや、ごめん、何でもない・・・」


と俺は3人に言葉をかけると3人も目新しさでキョロキョロ辺りを見渡している。


そう俺は思い出したのだ・・・


カンカウレ・・・


俺が商人の職業の時に名乗っていた名前だった。

そうかこんな街になってたんだなと何故か笑みがこぼれた、まぁ言うまでも無く俺が商人の時の金で建てた街だ、作ったのはのは別の人だし、ここに場所を選んだのも別の人だった。

あくまで俺は金を出しただけなのだ、知らなくて当然だよな。


「ねぇ〜見てきていい?」


とミリアが露天を指差す。


「ああ、俺はあの宿屋で休んでるよ」


「分かった、行ってくるねぇ〜」


とダルクとリーを引き連れてミリアは商店街の方に足を進めた。


「旅の疲れは無いのかねぇ〜」


と俺は一人呟く。

しばらくその3人の背中を見送った後、俺は宿屋に入り受け付けを済ませ、部屋のベッドでゴロンと横になった。


俺は自分のスキルを確認する為にウィンドウ表示させスキルの項目に目をやる。

俺のLVが上がったみたいなでスキル【一人ボケ】が【一人ボケ突っ込み】に変わっていた。


「・・・・」


どうでもいいLVアップだなと思いながらも残りのスキルを確認する。

すると新たに習得したであろうスキルが目に入る。


「神の真似事まねごと


11個目の職業マスターと最後の職業遊び人での魔物との戦闘により取得したと思われるこのスキル。

スキルの名前だけ見ても神に近づいている感が半端ない。

条件下を見る【認めたものに恩恵を授ける】と書かれている。

俺はこのスキルが発動した場面に記憶があった。

そうアリス、ダルク、サティと握手を交わした時の発光が恐らくこのスキルが発動したものだと考えた。

ちょっと焦るが恩恵だもんな・・・授かってダメなものでも無いだろうとその不安を払拭する。


2時間程時間が経過した頃


トントンとドアをノックする音して


「ねールー起きてる?ねー」


ミリアの声だった。


「ああ起きてるよ」


俺はベットから起き上がり部屋のドアを開けると、そこにはミリアとリーがまんべんなる笑顔で、ダルクがモジモジしながら立っていた。


一瞬何事だ?と思い、あまりいい予感がしなかったので後ろに3歩程下がり3人に距離を取る俺。

そんな俺の心配をよそにミリアが・・・


「はい、これ」


と袋を俺に差し出した。

不思議と嫌な予感がしなかった俺はその袋を受け取ると・・・


「貰いぱなしはよくないから・・・」


とリーがこの袋の中身が俺が3人に送ったアイテムのお返しだと説明してくれた・・・あれ?リーってこんな感じだったかな?と疑問も有ったが、俺の為に買ってくれた物を邪険にもできないし、俺は快く受け取る事にした。


「ありがとう」


俺は3人に軽く頭を下げた。


「や、やめて下さいよ〜、た、大したものでも無いので・・・」


ダルクはモジモジしながら語尾のトーンを下げながら言葉を発した。


「こういうのは気持ちだからな、ありがとう、大切にするよ」


俺が笑顔でそう言うと3人も笑顔を作った。


「じゃ〜私達も休むねぇ〜」


と俺に手を振りそれぞれ受付を済ませたのであろう各部屋に戻って行った。


俺は部屋のドアを閉め袋の中身を確かめる為、机に袋を置いて中身を確かめた。

プレゼントを貰うのなんて何100年ぶりであろうか・・・俺は少し目頭が熱くなるのを感じた。


ゆっくり袋からプレゼントを取り出した俺は、それを机の上に置く。


そこには肌色の薄いハーフヘルムと縁は黒くレンズがない鼻と髭の付いた眼鏡が入っていた。


「・・・」


そうそれは【ハゲカツラ】と【鼻眼鏡】と呼ばれるパーティグッズがだった。


俺はそーっとベットにうつ伏せになると枕が濡れていく事が分かった。




「トントン、トントン、ル、ルーさん起きてますかぁ〜」


ダルクの声が微かに聞こえる・・・

ハッとベットから体を起こしドアの方に足を進める。どうやら寝てしまっていたらしい・・・


「今開けるよ」


と俺がドアを開けると・・・


そこには天使がいた・・・


フルプレートの鎧を脱いで私服に着替えているダルクはもう・・・それはそれは・・・この世の全ての可愛さを集結させたと言われても納得する程の可愛さであった。

ブカブカの服は肩のインナーを見てと言わんばかり、下はハーフパンツでブカブカの服がまるで何も履いていないかの様であった。


俺は神にこの世に生を受けた事に心から感謝していた。


「ル、ルーさん、ご、ご飯食べに行きませんか?」


とダルクにご飯の誘いを受けて俺の気持ちは最高潮に達した。

鼻の下を伸ばして目はトロける様に垂らしたままダルクが導くまま俺は後を付いて行った。


宿屋を出てから5分程歩くとダルクが不意に声をかけてきた。


「あ、あの〜、ル、ルーさん、さっきのお返しなんですがぁ〜」


と申し訳なさそうに下を向いて話すダルク。

ああ、あのハゲカツラと鼻眼鏡の事かと理解する俺。


「ミ、ミリアちゃんが、えっとその〜」


アイツのチョイスか!と怒りを覚える俺。


「ル、ルーさん初期装備だから、な、何か買ってあげようって」


俺はそれを聞いてキョトンとしていた。


「色々さ、探したんですが・・・その〜」


俺の顔に笑みが込み上げる。


「ル、ルーさんが、装備出来る防具、あ、あれしかなくて・・・」


俺はダルクの頭に軽く手を置いて頭を上げるダルクに笑顔で・・・


「言っただろ、気持ちだって」


と言葉をかけた、ダルクはその言葉を聞くと笑顔を作って・・・


「はい」


と元気よく返事した。




その後凄い行列を作る一軒の食事処があった。

ダルクがその行列をキョロキョロ見渡していると・・・


「ルー、ダルクー、こっちこっち」


と最前列から俺とダルクを呼ぶ声がする。

声の方に目をやるとそこには笑顔で恥ずかしくも無く大きく手を振るミリアとそんなミリアとは縁もゆかりもありません的な態度を取っているリーが居た。


内心お前らも居るのかよっと思ったが食事は多い方が楽しいと気持ちを切り替え、俺とダルクはミリアとルーの方に向けて歩きだした。


勿論俺だって鈍感では無い、それ位気が付いている。


旅の疲れを取る事無くすぐ街に着いて俺の防具を探し、俺のエスコート役にダルクを向かわせ、俺が並ぶ事なく食事の場を用意さたこの3人に心から感謝を送った。


俺達4人は心から行列の出来る店の料理を談笑しながら楽しんだ。

此処まで読んで頂いてありがとうございます。

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