【鋼腕】鉄腕の岩田と、魔導エンジニアの誕生
第36話への評価、ありがとうございます!
暗闇の国道で、傷だらけになりながらも積荷を守り抜いた岩田。
彼の「物流への執念」を見た九条は、ジェミナと共に、現代の道具に異世界の「魂」を宿らせる禁断の技術を伝授します。
ただの整備士が、魔導を操る「鍛冶師」へと進化を遂げる時、反撃の火蓋が切って落とされます。
「……九条さん、すまねぇ。……。俺がもっと強けりゃ、積荷を汚さずに済んだんだが」
横転したトラックの傍らで、岩田が血の混じった唾を吐き捨てる。
彼の周囲には、まだ数十体もの改造人狼が、暗闇の中で赤い瞳を光らせていた。
「……岩田殿。……。責任感は結構だが、……道具が時代に追いついていないだけだ。……。ジェミナ殿、例の『処置』を」
『……了解しました、室長。……。岩田さんのメイン・スパナを、魔導回路の「触媒」として再定義します』
ジェミナが岩田の持つ巨大なスパナに手をかざすと、青白い幾何学模様の回路が鉄の表面を走り抜けた。
「……。岩田殿、そのスパナを振り抜け。……。お前の『守りたい』という意志を、そのまま質量に変えるんだ」
「……。よく分からねぇが、……。こいつが唸ってやがる。……。おらぁっ!」
【条件達成:仲間の魔導覚醒】
【岩田スキル習得:魔導粉砕 Lv.1】
岩田がスパナを一閃させた瞬間、大気を切り裂く衝撃波が発生した。
飛びかかってきた人狼三体が、触れる間もなく肉片へと変わる。
「……。ははっ! ……。こいつはスゲぇや! ……。九条さん、これなら『納期』に間に合うぜ!」
岩田の咆哮に呼応するように、霧の奥からカチカチと不気味な指を鳴らす音が響いた。
現れたのは、黒いシルクハットを被り、指先に細い糸を絡めた男。リヴァイアサン残党の調教師、通称「パペット・マスター」だ。
「……。やれやれ、不法投棄の雑草を掃除するつもりが、……。面白い玩具を見つけてしまったようだね」
「……。ほう。……。私の仲間に『玩具』という言葉を使ったか。……。ジェミナ殿、この雑草の『根』を特定しろ」
『……。既に完了しています、蓮さん。……。彼の操る「糸」の周波数を逆探知……。拠点は、この先の廃トンネルです!』
最後までお読みいただきありがとうございます!
岩田さんの魔導スパナ、圧倒的な破壊力でした。
九条とジェミナだけでなく、仲間たちも次々と「超常の力」に目覚めていく新章。
次話、廃トンネルに潜むリヴァイアサン残党の拠点へ、九条たちが「殴り込み」をかけます!
「岩田さんカッコ良すぎ!」「魔導物流チーム、結成だw」と思われた方は、ぜひ評価を!




