↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
七罪の裁定者  作者: まーるぽー
第3章・中立学園都市国家ゴンドヴィル(3級)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
57/64

第56話


「お前ら!試験の準備は進んでるか?飛び級希望の奴は選考に時間がかかるから先んじて試験を受けることができる。成績やダン実の実績ある者で希望者がいたら後で知らせてくれ!」


授業終わりに先生から先行進級試験の話を受けてさっそく希望する旨を伝えてきた。試験は1週間後。試験内容は3級→4級の筆記試験、4級→5級の実技試験。おそらくどっちもどうにかなりそうだ。

いきなり3級で入学して最初は98位だったが今では1位にまで成り上がった。日頃の図書館通いが功を奏して授業においても、試験においても難なくこなすことができている。


「俺は先行して試験受けるから時間作れるよ。俺のが終わったらスティアのための勉強会しような。」


「ありがとう!マァト。こんなに頼りになるルームメイトと巡り会えてよかったよ。そういえばハルは飛び級受験じゃないの?」


「受けるみたいだけど、先行受験じゃなくてみんなと同じ時期の受験だってさ。勉強はできてるけど、少し不安要素があるらしいよ。」


「へぇ〜そうなんだ!それならフラウも呼びたいし4人みんなでやらない?」


「もちろん大歓迎だ!」


翌日の朝食時に勉強会の提案をするとハルもフラウも待ってましたとのことでやる気満々で4人の勉強会をすることになった。

さすがに1週間後の俺の試験は待ってくれるみたいだけどね


実技は何の心配もないから筆記の方に注力して1週間を過ごした。

そして試験当日。


「なにも試験の日に授業しなくていいのにな〜マァトは試験終わったら今日は終わりなんでしょ?早く終わって羨ましいよ…」


「まぁね!しかも試験合格したら残りの授業は半分以上の出席するだけでいいから残りは自由時間らしい!あー素晴らしい!」


「何かする予定あるの?」


「許可もらえるならダンジョンをもう少し深くまで攻略しようかなって思ってる。半分以上っていうなら何日か休んでても進級に響かないしね。その間はスティアにはしっかり自習してもらおうかと」


「マァト先生はスパルタっぽいからな〜課題が多そうだね。朗報を期待してるよ。がんばって!」


「あぁ。ありがとう。期待して待っていて。」



試験会場につくと俺以外に数人いたが全部足しても10人に満たない人数だった。


「全員そろったようだから説明始めるぞ!まず当たり前だが、不正行為ならびに類似行為を発見した場合は即座に不合格。程度によっては降級もありうるからな。今年の試験で落ちれば飛び級どころか進級もかなわないから心して受験するように。」


試験の説明や注意事項の確認を一通りすると筆記試験が始まった。


カリカリカリカリカリ…

自分も含めてみんなの筆がどんどん進んでいく。

難易度としては想定の範囲内。

そして1時間後…


「それでは手を置け。試験時間は終了だ!ただちに回収する。筆記の結果は次の実技試験の終了とともに飛び級合否として発表する。休憩を挟んで次の試験の時間までに実習区の修練場に移動しておくように。」


ひとまず筆記が終わり気持ちとしてはだいぶ楽になった。次の実技は出力測定、魔力測定、身体能力試験、模擬戦の4項目だ。

試験としては合計で合格点をとればいいものなので、身体能力や戦闘能力があまり高くなくても魔力や出力の項目でがんばればなんとかなるらしい。


「さぁ時間だ。実技試験を開始する。まずは出力測定だ。魔法やスキルなんでもいいから1番攻撃力の高いものでここに攻撃しなさい。」


10m程先に大きな岩がある。これはただの岩ではなく魔力や衝撃に強い耐性のある鉱石で加工されているものだ。

これに攻撃することでダメージ判定を行い規定値を超えれば点数が加算されるのだ。


「先生!これをもし破壊してしまった場合は計測されますか?」


「ん〜と…マァト君か…担任から聞いているよ。君の場合は本当にあり得るかもしれないからね。過去に前例はないのだが、もし破壊した場合は出力測定は満点扱いになる。」


「弁償とかは…」


「そんなことはさせないから心配しないでいい。もし過剰になりそうなら気をつけてくれよ。校舎やその他誰かに危険が及ぶようなことはないようにな。」


「はい!わかりました。」


「他に質問ないようなら順番にやっていこう。」


受験番号順に魔法や攻撃スキルを使って各々が岩にアタックしている。

誰一人傷つけるレベルにまでは達していない。

ただの岩ではないようだ。普通の岩よりかなり頑丈な組成をしているらしい。これならある程度力を込めても大丈夫かな?


俺の番がやってきた。

「一応加減しやすいから火魔法の火球(ファイヤーボール)でいこうかと思います。全力だしたらたぶん学校吹き飛ぶと思うので。念のため、セ先生も含めてみんな俺より後ろにいてくださいね。」


ただの火球なら岩にぶつかっても消えてしまうだけだからまずはこの前使った業火球インフェルノ並の魔力を練ってみる。…まだまだいけそうだからさらに強く濃く圧縮していく。


「マァト君や…それは何なんだね?小さい太陽でも作ってるのか?」


「え?ただの火球ファイヤーボールじゃないですかぁ〜」


実際は試験監督の言った通り小さい太陽のような火力と明るさをだしている。


「私の知っている火球ファイヤーボールとは桁違いな魔力量の魔法なんだがな…」


これ以上は危なそうだからそろそろ投げてみるか!


「そぉ〜れっと」


圧縮に圧縮をかけた火球は岩に向かっていくが火力が高すぎるせいで岩に当たる前から周囲を溶かしながら進んでいき、岩に到達するころには岩どころか周りを焼き尽くし地面がマグマのように沸々としていた。


「あ…でも誰にも危害は加えてないし大丈夫だよね?ね?先生?」


「あ…あぁ。本当にこの岩を壊すとは…壊すというか溶かしたのか…まぁ許容範囲内とだけ言っておこう。これで全員終わったな。次は魔力測定だ。器具の準備をするから少し待っていてくれ。」


魔力測定はどうなることやら…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。