表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/16

第12話 元主人公でもふられて壊れてごめんなさい!

・:*:・:(Pq''v`*):・:::*:・

突然だが、俺の【嫌な予感】は良く当たる。


だから俺が【嫌な予感】がすると思えば、絶対に自分にとって嫌な事が起きてしまうのだ。


……おい、誰だ?今俺の事中二病とか言ったヤツ。


俺の右手のドラゴン暴れるよ?


……とまぁ冗談はさておき、

これは中二的能力などでは無い。

だが、これは俺の持つ潜在的な能力というのも変わりは無い。


ん?「で、結局何が言いたいの?」って?


要するに、俺は今その【嫌な予感】がしているのだ。





(あぁ、今日は疲れんなぁー)


放課後、正人に呼び出された俺は……


現在、一人で中庭の掃除中だった。


なぜ一人なのかと言うと、それは10分前に遡る。



ーーーー10分前ーーーー


「おーいお前らー、帰りのHR始めるぞー」


しおりんが教室に入ってきた。

帰りのHRの時間だ。

帰りのHRは基本的に連絡や明日の話をする大事な……


「はい起立。そして礼。終了~

気を付けて帰れよ~」


「ってしおりん!

なんであんたのHRは基本てきとうなんだよ!」


「なんだアホ之内文句でもあんのか?」


「いや、普通に考えて連絡とかなんとかあるでしょ!」


「あー、連絡はない。以上だ。これでいいか?」


「いやいやいやいやいやいやいや」


「なんだお前、スタンドでも発現したのか?」


「いや、もうそのネタはいいから!

じゃなくて、なんかこう……しおりんは先生らしくってできないの?」


「いいじゃないか、先生らしくではなく、私らしく振舞っているんだ!

何が悪い?それとも文句でもあんのか~?」


(だから婚期逃すんだよ……)


その時、しおりんの周りから闇に包まれた禍々しいオーラが出ていた。


「な、なんでもないです!

決して、『だから婚期逃すんだよ』とか思ってませんから!」


「アホ之内……お前は……言ってはならない事を言った……

生きて帰れると思うなよ……」


「ヒィィィ!すんませんでした!」


「責任……取ってよね!!!!」


「そのセリフの使い所間違えてますよ!

そういうのは好きな人とか……に……

‎ ……あっ………」


「2回攻撃とは……いい度胸だな……」


俺はしおりんの最も気にしている部分に二度も触れてしまった。


(俺はどこのアルベールだよ……)



「いいか、城之内……

パンチは必ず一発だけだ……」


そう言うとしおりんは拳を握り、俺のボディめがけ重いパンチをを喰らわせた。


「グッッハァァァァ!!!!」


俺は独身女性の怒りの拳の前に倒れたのであった。

相当重い一撃を……


「よーしお前ら~!帰っていいぞ~

掃除担当は頑張って~」


しおりんはスッキリとしたいい笑顔でクラスの皆に別れを告げた。

しかし、その笑顔は教室中に恐怖を残していった。


「じゃあな~」


と、しおりんは教室を後にしようとしていたのだが、ふと思い出したかのように倒れ込んだままの俺を見て言葉を残した。


「……っと、そうだ城之内、やっぱり連絡あったよ」


「えっ!?

しおりんがやっと先生らしい事を!?」


「いや~残念ながらこれはお前1人への連絡だ」


「えー俺なんかやらかしましたかねー」


「なーに、簡単な仕事だよ

ただ、中庭の掃除をやって欲しいだけさ」


「なーんだそんな事かー」


そういえば中庭はあまり掃除をされる機会がない。

まぁ、あまり使わない場所だから仕方ないかもしれないが……


「ん?いや、待てよ……

しおりん今、俺一人への連絡って言ってような……」


「あぁお前1人への連絡だ。

1人で頑張りたまえ」


「俺なんかしましたかね!?」


「遅刻」


「うっ!」


「教師罵倒」


「うぅっ!!」


「その他もろもろ」


「うぅぅっ!!!」


普通に自分が色々やらかしてた。


「じゃ、任せたからな~アホ之内~」


「えっ!?あっ、ちょっと~!!!」




ーーーーーーーー



と、まぁ、そんなこんなで一人で掃除中だ。


俺は正人にこの事を話すと、


「あぁ、全然いいよ。教室で待ってるから」


と、普通に言われた。


(手伝おうか?とかないんだ……)


俺は何も考えず、ひたすら中庭の掃除を行った。

春先に咲いた桜の残りや、強風に乗ってきた砂ぼこり達をひたすら掃き、、磨いていた。


その間、今日1日の出来事の辛さから逃れるために

俺は考えるのをやめた。


ーーーー20分後


やっと掃除が終わった。

我ながらかなり綺麗にできたと思う。

土日の家での掃除当番をやってるだけの事はある。


俺が片付けを終え、教室に向かおうとしている時、スマホがポケットの中で振動した。

この振動は俺に対して電話をかけられている時のものだ。


ブー、ブー、ブー


「はい……なんの用ですか……茜先ぱ……茜さん」


「……圭くん、ちゃんと生きてる?」


「大丈夫ですよ……」


「だって、正人君学校に来てるのでしょう?」


「いや、正人来てたら俺死ぬんすか?」


「可能性は充分に……」


えっ?何それ?怖っ!正人怖っ!


「でも今のところは何もないですよ?」


「……今のところ……?」


「あー、はい……

正直少し不安になってきましたね……

‎ 今日の様子を見てると……

‎ 俺としては気のせいである事を祈ってますよ……」


「……そうね……

朝に言ったと思うけど彼は圭くんにとってかなりの脅威になるはずだから……」


茜先輩はかなり俺を心配しているが、何がそんなに心配なのかは教えてくれない。

でも、今日の正人の様子を見る限り、茜先輩が嘘をついているとも思えない。

いったいどういう事なのか?

まだ分からない。


「……ところで……圭くん……」


「なんすか?」


「この後一緒に帰れる……かしら?」


「いやーこの後正人と待ち合わせしてましてー……教室で話をする事に……」


「……そうなの…………って正人君と!?」


茜先輩はかなり驚いた声を出した。


「えぇ、そうですけど……」


「……今すぐ断って……それが圭くんのため……」


突然茜先輩は声のトーンを落とし、不思議な事を言い出した。


「断るって……先輩……それはいくら何でも……」


「……私はあなたの身を案じて……」


「心配してくれるのは嬉しいんですけど、

約束を破るっていうのはよくないですよ」


俺は教室へ向かう足を止め、先輩の言葉を遮る様に少し大きな声でそう言った。


「……でも!」


「俺もあいつに話さなくちゃならない事があるんですよ……」


そう、話さなくちゃならない。

俺が茜先輩に告白された事、その茜先輩をふったこと、

そして……俺がロリコンである事……


(あれ?最後の言わなくていいのか?)


「もう一度だけ聞くけれど正人君と二人で話をするのね……?」


「えぇ、そうっすよ?」


「そう……なら私も行くわよ」


「いくら何でも必死しすぎですよ先輩、

好きな人が告白されに行くのを止めるんじゃないんですから!

じゃっ教室着いたんできりますね」


俺は教室に着くよりも前に電話を切った。

それは、もう冗談を言う余裕すらもなくなったという事だ。




「あっ!ちょっと圭く……プツッ」


(圭くん……そんなフラグを……

今の彼は……今の彼なら……

ダメ!助けに行かなきゃ!)


そうして彼女は後輩のいるクラスへと走り出した。



ーーーーーーーー






俺は教室へと辿り着くと、そこには窓辺に立つ正人がいた。


「あ、やっと来たね圭」


「おう……遅くなった

で?なんで呼びたしたんだ?」


「うん……大事な話があってね……」


俺はとうとう正人と話す時が来たんだと決意した。


今日1日全く気にしてない様な態度しかとっていなかった正人だが、内心何を思っているのか分からない。


ものすごく怒っているかもしれない。


ものすごく悲しんでいるかもしれない。


ものすごく呆れているかもしれない。


でも、俺には全てを受け止める義務がある。


そう、正人がどんな思いを俺にぶつけても、それは俺が受け取らなくてはならないものなのだと……

勝手ではあるが俺はそう思っている。


それが俺なりのケジメだと……。



「で、大事な話ってなんだ?」


そう尋ねると正人は窓の外に目をやり何か語りだした。


「……僕は昨日告白をした……」


「……」


「答えはノーだったけど……」

‎予想通り、話とは告白についてだった。

‎でも、俺は言葉が出なかった。

‎予想していたというのに……


‎「でもね圭……僕はふられて気づいてしまったんだ……」


「……」


「いや、気付かされてしまったんだ……

好きだった茜先輩に……」


少し妙に思えた。

正人の口ぶりでは少し前向きに聞こえるセリフを吐き、茜先輩を「好きだった」と過去の感情かの様な言い方をしている。


妙ではあるが間違いという訳でもない。

少し不思議な感じだ。


「正人それはどういう意味だ?」


「だから気付かされたんだよ……

僕の本当の思いに……」


「本当の……思い?」


(どういう事だ?

本当の思い……

‎ ハッ!まさか正人!

‎ 実は他の子が好きでした的なやつか!

‎なら相手は小織さんだな。

もう一人のヒロインって感じだし。)


‎と、俺は性懲りも無くまた予想をしてしまった。

しかしそれほど俺はこいつの恋の行方を気にしているのだ。



「あぁ……僕の本当の思い……それは……」


「それは……?」


その時緊張した面持ちで下を向いていた正人にふわりと暖かい風がカーテンをなびかせ、正人を包んだ。

そしてその風がやみ、再び見えた正人は頬真っ赤に染ながら目線をあげ、俺の目を見て口を開いた……。


「圭……」


「……」


「僕は好きなんだ。」


「そうか……

で?誰が好きなんだ?」


「誰って……

君だよ。君なんだよ。」


「…………ン?」


こいつはなにを言って……るんだ?


「改めて言うよ……


圭、君が好きだ!

‎ いや足りない……

‎圭、一万年と二千年前から愛してるぅぅぅぅぅぅぅう!」


……………………………………はァ?


「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァアァァァァァゥァァァァァァァァァァアァァァァァア!!!!!!!!!??」


どうやらここからが本当の地獄らしい……


続く

皆さんお久しぶりです。

y2です。


更新に期間をおいてしまい申し訳ございませんでしたー。


またこれからも頑張っていきますのでよろしくお願いします!


尚、次話から3回に1回程度で、後書きにてこの作品のキャラが登場する予定です。


皆さん是非お読みくださいませ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ