10 騎士様の決意を知るんです。
その後、私たちは気兼ねなく話せる所に移動しました。私の家の裏庭です。
そこには、木で出来たブランコがあります。エド様と私は、二人で遊ぶ時は、必ずそのブランコにいきました。
さすが貴族というところで、裏庭と言ってもとてつもなく広く、普通に草原のようです。
大抵の貴族の家には、パーティー用の庭と家族用の裏庭があるそうです。
エド様は、ブランコが見えた途端、一直線に走っていき、二つあるうちの一つに座りました。
「エリカ、アル、早く来てよ〜!いろいろ話したいことがあるんだ!」
さっきまでは大勢の人の前だったので言葉に気を使っていたようでしたが、三人になって開放されたというふうに私を見るエド様は、まるで、飼い主に散歩に連れて行ってもらい喜んでいる子犬のようでした。
「エド様は、僕と初対面の時から、親しい態度で接して下さりました。」
ガードシア様が、エド様を見つめながら話し始めました。
「ふふ、エド様のあの人懐っこい笑顔を見せられると、こっちまで自然に笑顔になってしまいますよね。」
ガードシア様も、ちらっとこちらを見て笑いました。
「はい。僕は昔から、この忌々しい魔物のような瞳のせいで避けられてきたのでエド様の態度に驚いて、つい『怖くないんですか?』と尋ねてしまったんです。
すると、エド様は、『魔物と言われていることは知っている。でも、僕はそう思わないし、仲良くしたいから。よろしくね。』と何でもないふうに言ってくださいました。
今はまだ、見習いですが、必ず正式なエド様の護衛となって生涯エド様に仕えたいと思っています。」
いつしか笑っていたガードシア様の顔は、決意に満ちた凛々しい顔へと変わっていました。
「頑張ってください、ガードシア様。」
「僕のことは、アルバートと呼びすてで構いません。」
「えっ、……呼びすてはちょっと厳しいので、アル様とお呼びしても良いですか?」
「はい。あの、失礼かもしれませんが、エリカ様とお呼びしてもよろしいですか。」
「もちろんです。」
「二人とも、何話してるの!早く!」
待ちきれない様子のエド様に、アル様と二人で笑いました。
男の友情ってうらやましいですよね〜!




