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仔猫の恋  作者: くろくろ
蛇の足は何本ある?
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黒猫の知らない彼のこと(小咄集)

お付き合いをはじめてからの話。※直さんが若干、気持ち悪いです※

【こんばんのおかず】


某スーパーマーケットにて。

志良「あ~、今日は俺がおさんどんかぁ。どうすっかなー。直は何食いたい?なぁ!」

直「(あのシュークリーム、期間限定濃茶ってあるけど、珠稀は食べるかな。コンビニのチーズタルトもよろこんでたし。本当に)珠稀(は、甘いもの好きだよな)」


志良「……同じ男として納得すべきか、兄として妹の尊厳を護るべきか。迷うな」

直「…?これもいいか?」


シュークリームは買いました。




【あの息子に、この母】


直「お風呂、お先にいただきました」


母「いいえ~それよりごめんなさいね、娘が先に入っちゃって」


直「朝が早いから、仕方ないですよ。それより、遅くまですみません。お風呂と布団も」


母「ふふっ、いいのよ。息子が一人増えたみたいで嬉しいわ」


直「ハハハ、そう思っていただけるのなら、嬉しいです(…これは、試されているのか)」


母「ところで、そんなに慌てて出て来なくてもいいの?ゆっくりお湯に浸かっても、大丈夫よ」

直「もともと、ゆっくり浸かるタイプじゃないので(ある種の拷問だから)」


母「あっ、そうそう。うちの娘の下着なんだけどね」


直「はぁ…(何をいい出すんだ!?)」


母「最近、ブラジャーの枚数が足りなく」

直「おやすみなさい、お母さん!(珠稀、下着を盗まれてるなら相談ぐらいしてくれ!)」


客間ではなく、二階に駆け上がる音。


母「…なったのよ。だって、胸が大きくなったんだもの。仕方ないから、総取っ替えしなきゃいけないなーなんてね、ウフフッ」


志良「(ムクリ)お袋、直で遊ぶなよ」


そりゃ、バレるって。




【見覚えのない着替え・真相編】


過去。

珠稀「こ、こんにちは」


直「いらっしゃい」

志良「おつとめごくろう!(ビール片手に)」

珠稀「自分の着替えぐらい、自分で運べーっ!!(兄の着替えを投げ付ける)」


現在。

志良「…て、ことがあったから、罪滅ぼし?(珠稀の着替えを差し出し)」

直「無許可だろ、これ。あと、シロの着替えが占領してるんだが」


着替えの量→志良>珠稀




【当たり前だが浮いていた】


仕事が終わって、珠稀と美織と待ち合わせ中。

志良「ピンク」

直「いや、黒」


志良「黒-!?そんな攻めまくった色、身に着けないだろう!普段クールなんだから、敢えての淡いピンク!」

直「いいや、色は重いけどレースとリボンが可愛い。それに黒猫だ、黒でちょうどいい」


志良「ミオに」

直「珠稀に」


志良「はぁ?ミオの誕生日プレゼントの話しだぞ?」

直「さっきの下着の総取っ替えの話しの続きでここに来たんじゃないのかっ!?だったら、俺に相談するな!」


※下着売り場


珠稀「出て行きづらいっ!」

美織「アホ二人はほっといて、私たちだけでご飯食べにいきましょう(白い目)」




【クリスマスにカノジョの家族と過ごす羽目になった直さんの話】


志良「じゃあ、行ってくるな~」


パタン(目の前で玄関が閉まる音)


直・珠稀「……」


母「あらあら、せっかくお父さんも一緒なのに、仕方がない子ねぇ。結城君、良かったら食べていって」


直「えっ…。いえ、家族の団欒にお邪魔するわけには…」


父「おお!結城君、久し振りだな。気にせず上がっていってくれ」


珠稀「お父さん!直さんだって、予定ってものがあるよ!」


父「そうか…。まあ、クリスマスだから、恋人と過ごすか」

直「お邪魔します(即答)」

珠稀「直さんっ!?」


直「ハッ!つい」


父「そうか、そうか!上がってくれ。今夜は母さんと珠稀が作ってくれたんだ。おいしいぞ」

直「(この間も、娘さん作はいただきました)はい、楽しみです」


父「礼儀正しくていいなぁ、結城君は!いっそ、うちの息子になるか?なぁ、母さん!」


母「お父さんったら、ウフフッ」


珠稀「(どうしようこれってどういう状態受け入れられてるのそれとも本気で兄貴と交換するの)」

直「タマ、落ち着いてくれ。俺もだいぶ、混乱してる」


知らない内が、幸せなときもある(この場合、父)。



【幻の振袖姿(娘の)】


『おしまい!』の後。

父「すまなかったね、結城君。普段は息子の介抱に、今回は娘まで」


直「いいえ、はじめてですから羽目を外してしまうのは仕方ないですよ。楽しんでいたみたいですし。それはそうと、すみません。帯が苦しそうで、見てられなかったんです」


父「あぁ、残念だがそれこそ仕方ない。写真も撮ってあるし、いずれ友だちの結婚式に着るだろう。幼馴染みの都ちゃんのとか」


直「そうですね」


志良「知らないのか親父、振袖は結婚したら着れないぞ?」


父「は?」


母「厳密にいえば、訪問着に仕立て直せば着れるけど、もうそれは振袖じゃないものね。現物が見れなくて残念ね、あなた」


父「…は?アハハハッ、何をいってんだ、珠稀にはまだ早い!なぁ、結城君!」

直「(ソッと視線を逸らす)」

父「結城君っ!?」


その後、娘の身に付けているネックレスを発見して、質問攻めにしてキレられる父であった。

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