ストレス発散!デート計画!
あの密約による仕事が終わってから、しばらくアカネは俺にべったりだ。
片時も離れようとしない。
さすがに一年半も監視の仕事で、精神的な負担をかけすぎたようだ。
「あらあら、アカネちゃんったらディーノにべったりね」
「リリーさぁん、聞いてくださいよぉ、一年半も私を放置したんですよぉ…」
「あらまあ!それは大変ねえ?ディーノ?
仕事だからって、アカネちゃんを放置はよくないわよ?」
「母上、勘弁してください。この会話、何回目ですか…」
「何度したっていいじゃないのよねえ、アカネちゃん」
「そうよ、一年半の放置の罪は重いんだぞお?ねえ、リリーさん?」
「俺が悪かったって…」
このように、ネチネチと責められるのだ。
おまけに母上も一緒になって。
堪ったもんじゃない。
何かでストレス発散してもらわないとなあ。
うーん、うーん、こういうときのストレス発散方法かあ。
買い物、かな?でもなあ、地上に行くわけにもいかないし…
どうしたもんかねえ。
思いついた!アニマルセラピーとかどうよ!
いでよ!ポチ!コロ!
『マスターカオル、せっかく綺麗に掃除したのに…
ホコリっぽい犬を室内に連れ込まないでください。
掃除のやり直しじゃないですか』
「はい、ごめんなさい…」
「ポチよ、なぜだ?我らが悪いのか?」
「うーん、わかんない!」
アニマルセラピー作戦がドールさんの説教で終わってしまった。
変化球なものを考えるのがよくないんだ!正攻法でいこう!!
うーん、正攻法、正攻法。そうだ、デート!
でも、どこに行こう。
地下にデートスポットなんてない。
…無いなら、作ればいいんじゃない?
なぜだろうか、本が大好きな少女の幻想を見たな。
とりあえず、俺にべったりなアカネに許可をとろう。
この状態では、デートスポットを作りにも行けない。
「アカネー?デートするための場所作ってきていいかー?」
「で、デート!?カオルの口からデートって単語が出てきた!?」
「し、失礼な奴だな…」
「…あ、ごめん。う、うん。いいよ!」
「ちなみに聞くが、何か希望はあるか?」
「うーん、夜景が見たい!」
「夜景か。たしかにこっちの世界は夜はすぐに寝るからな。
それに、高いところからの景色なんて見る機会もないもんな」
「でしょ?向こうでも、そんなに見る機会なかったからさ。
思い出に残る夜景が見たい!」
「よし、わかった。その方向で行こうか!」
「わーい!」
「よかったわねえ、アカネちゃん!それに比べて、うちのヴィルったら…」
あ、今度は母上が愚痴モードに入った。すまん、父上。犠牲となってくれ!
さぁて、アカネとのデートプランは素敵な夜景だ。
どうやって、素敵な夜景をプレゼントしようかなあっと。
俺の力を使えば、なんだってできるはずだ。
必要なのはアイデアだけ、頑張るぞ!
まずは遊ぶ場所。
アカネは結構アグレッシブなものが好きだったりする。
その上でロマンチックなものが好きだ。
体感系を置いて、その上でロマンチックに仕上げればいい。
でも、そんなものを連続で置いたり、最初から置いたりはしない。
なので、まずは午前と午後で考える!
最初はそうだな?
午前中のコースとして。
絶叫系のスプラッシュだな!
その後はガンシューティングコースター!
暗闇の中を光る光線銃で楽しむんだ。
その次は、ガッツリ身体を動かすアスレチックだ!
しっかり着替えも行っての本格派だ!
そして、昼食。
風流な和を感じさせる場で、ドールさんによる和食だ。
まあ、難しいものは無理だろうから、なんちゃって和食になりそうだ。
食休みとして、ダモナーたちの演奏会。
ダモナーたちが、みんな好き勝手に演奏してくれるだろうさ。
午後はゆったりとした物語系で攻める。
実は暇なときに、ティナたちご婦人方の同人小説を読んでいるのだ。
これが中々に良作ぞろいなんだ。
その中から、いくつかをステンドグラス調や天体観測風などに仕上げる。
寝てしまうかもしれないが、それもご愛敬ってことで。
夕食は洋食だ。
こちらもドールさんたちにお任せだ。
一応、俺の方で提案はするが…
上手く作れるようになるだろうか?
そして、俺が考える最高の夜景プランだが…
それは本番まで秘密だ!
アトラクションなどを作る一方で、ドールさんたちに調理を覚えてもらう。
レシピ本から抜粋して、これを作ってみてくれと指示を出していく。
作ってもらった料理の味は俺が確認すると伝えた。
念のために、例のダークエルフ三人組にも味見してもらうことにする。
さて、どこまでやれるかな?俺もドールさんも。
アカネが喜んでくれるデートになるといいな!




