18.オネエの俺が悪いようです
気持ち良かったー・・・
オネエ姿で、いや女装姿で女性にエッチされてしまった。
「意外と抵抗しなかったわね。」
全ての行為が終わった後、順子さんが悪びれもせずに、まるで同意があったかのように言ってくる。
「酷い! アタシは必死に抵抗したわよ。でも先生が・・・。」
辛うじて引っ掛かっていたオネエの殻を被るが気休めにもならない。
「いい声で鳴いていたものね。そんなに良かった?」
「もうやめてください。お願いします。」
好きな女性に女装姿とはいえエッチしたのだ。これをオネエの役得と言わずして何を・・・言えるかよ!
これをモテるというのだろうか絶対違う。何かが間違っている。
「これで解ってくれたかな。私が本気でチーちゃんのことが好きだってこと。」
嫌というほどに解った。身体に快楽と心に傷痕を残して・・・痣も残っているみたいだ。なんてところに痣を付けるんだ。
「オネエのアタシに欲望をぶつけたかったのですね。」
ひたすらヤリタイと連呼する男の子が女装ルームにも居たよな。
ひたすら『アリガト』と言って逃げていたけど、男の娘の中にはそれが快感だという子も居たし、ある意味女性として見られていると嬉しそうに話してくれるオジサンもいた。
歪んでいるよな。そして目の前の女性も歪んだ欲望をぶつけてきたのだ。
「まあね。大抵の男は私を欲望の対象として見る。それなら私も欲望の対象となる男の子を選ぶわよ。」
ここにも男性恐怖症が居るようだ。
「でも嫉妬と言われても「まだ解らないの?」」
思い切り睨まれた。悲鳴を必死に飲み込む。
「まあいいわ。今の私は寛大だからね。優子ちゃんとのデートの約束は阻止できたからいい。でもね愛を告白した私を何故デートに誘わないのよ!」
参加したいと言って邪魔をしようとしたらしい。
いやタツヤが止めてくれなかったら、優子さんと2人で・・・なんてこともあったかもしれない。ここは嬉しがるところだろうか嫌がるところだろうか。
「えっ。今日の「デートは2人でするものよ。」」
これでも必死に考えたのだ。女性教師と男子高校生のカップルは嫌でも目立つ。近場ではどこにも行けない。かと言って遠方じゃ往復するだけで楽しみも半減する。だから集団デートを装って順子さんの水着姿を見ようと思ったのだ。
「えっでも「誰が女の子と私が手を繋いで歩いていたとしても邪推するのよ。」」
またしても被る。女装させてデートするつもりだったらしい。女装だとバレても相手が勝手に勘違いしそうだ。盲点だった。これこそオネエの役得じゃないか。
でも女装か。それこそ誰と会うか解ったものじゃないところで女装なんて・・・できるのか?
母親とバッタリなんてこともあり得る・・・よな。覚悟しておかなくてはいけない。今後は確実に女装でデートさせられるのだろう。楽しみ・・・なのかなあ。
「まだあるわよ。優子ちゃんが触ったのは不可抗力だったけど、その後楽しめたからいいとして。あの警備員に胸を触らせるわ、タツヤくんにキスをするわ、安田さんに飛びついて抱きつくわ。しかも仲が良さげだわ。どれだけ嫉妬させれば気が済むのよ!」
不可抗力と納得してたんかい。それなのに俺を弄んだんだ。酷でぇ。
後は全部男じゃないか。タツヤを使って遊ぶことも出来ないらしい。俺のオネエとしての楽しみも全て失われるらしい。なんてこった。
「せめてタツヤを使って遊ぶくらいは「そうね。相手が本気にならないうちはいいわ。」」
タツヤが俺を本気で好きになる?
有り得ないだろう。いや考えたくも無い。でも有り得ないことが目の前で起きているのだ。少しはイジり方を考えよう。
「最後に男に呼び出されて嬉しそうに行くというんだから、思わず全てをぶつけちゃったじゃない。チーちゃんの尻尾がブンブン振っていたわよ。」
いや尻尾は幻覚だから。
でも否定出来ない。あの社長は俺に取って尊敬出来る大人の1人だ。それが表情に出てしまったのだろう。
「ごめんなさい。」
「いやに素直じゃない。そうだわ。ちゃんとオネエの姿で行くのよ。解ったわね。」
「イ、イヤよ。それだけは勘弁して。」
後で女装していたことがバレるとしても、目の前で軽蔑の視線を向けられたら、いやそんな人じゃない。でも嫌なのだ。これだけは絶対に引き下がるものか。
「いいわね。その目。まだまだ調ky、溺れさせ甲斐があるというものだわ。覚悟しておくのね。」
今、調教と言いかけた。本気の目だ。これから攻撃が始まるらしい。しかもその引き金は自分で引いてしまったのだ。
逃げなきゃ!
でも何処へ逃げればいいのだろう。
相手は担任の教師。ユウタとの約束もある。このグループからはみ出してしまえば、学年カーストの最下位に転落してしまう。
警察へ訴える?
無理だ。まだ愛情は残っている。
嫌いになれない俺が悪いのだろう。このまま落ちるところまで落ちてみるのも良いかもしれないな。




