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~日本国営鉄道樺太本線~

更新です!

9月15日 火曜日

ポォーーーーーーーー!!!

シューシュー

午前7時

70形蒸気機関車(後ろに炭水車を取り付けたテンダー式の機関車)は3両の客車と3両の貨車を引きながら、ゆっくりと大泊港を発車していった。


日本国営鉄道樺太本線

区間

大泊港~敷香 333.4km(未着工区間 豊原~敷香)


大泊港

大泊

一ノ沢(ここまで大泊村)

千歳(ここより豊原村)

南豊原

豊原


運転本数

客車3両貨車3両の混合列車が上下合わせて6本





話変わって樺太の行政


樺太の市町村(現時点で設置済み、又は設置予定)

松前県樺太支庁大泊村(済)

松前県樺太支庁豊原村(予定)


大泊村

西能登呂岬から山を基準に半島を2分した東側。最北地点は豊原と大泊港の中間地点に引いた線。それに富内湾の半分より南の半島全体。

なお、日本人居住地は大泊港から大泊付近。


人口

267人(軍関係者除く)


豊原村

大泊村以外の全体。住民もまだ居ないため、曖昧。


人口

0人(軍関係者除く)


樺太守備軍

大泊に歩兵1個連隊、砲兵1個旅団

豊原に歩兵1個連隊


警察組織

松前県警大泊署

警官28人


と、まぁこんな感じだ。大泊村と言っても範囲すら曖昧だからな~。アイヌ人が西能登に来ないのはいいが……

あっ、それと……今、樺太に行くには不定期の松前県連絡船を使っていく必要がある。函館から大泊までを木造船が結構な時間をかけて結んでいる。よくもまぁ、こんな不定期で267人も引っ越したな。もっと時間がかかると思ったが……やはり、無料の土地プレゼントと、1年間の税金免除(消費税や酒税以外)が効いたのかもな。さて、真岡線はどうなったかな?



ジリリリリン!ジリリリリン!

ガチャ

「はい。」

「ああ。私だ。」

「これは陛下。如何なさいました?」

「いや、真岡線の状況を聞こうと思ってね。」

「なるほど。真岡線は…………現在、豊原から鈴谷川沿いに進み、仮称「奥鈴谷」まで敷設が完了しました。ですが、それ以降の峠越えで難航していまして…………」

「やはり峠越えは厳しいか…………ゆっくりでいいから、安全第一で工事を進めてくれ。」

「勿論ですとも!今のところ1人の怪我人も出していません。」

「それは素晴らしい!では、これからもその調子で進めてくれ。」

「はっ。」

「ではな。」

ガチャン

チーン

「樺太は詳しくないんだよな…………

それにしても、峠か~。また面倒なのが…………ま、本職に任せるか。口出せるほど詳しくもないし。」


と、まぁこんな感じで樺太の開発が進み、新たに留多加方面で小規模の鉄鉱山を発見した。小規模といっても、その周辺にまだ鉄鉱石の眠っている可能性もあるから、もしかしたら大規模な鉄鉱山になるかもしれない…………是非そうなってほしいね。まぁ、何だかんだ言っても石炭と石油の方が欲しいんだがな……



10月1日 火曜日

神足飛行場

「陛下!こちらが第1航空戦闘隊の者です!!」

「総員、敬礼!!」

ザッ!!

「直れ!!」

ザッ!

「総員、搭乗!離陸用意!」

「「「はっ!!」」」

「まわせ~~!!」

ブォンブォンブォンブォン……………………


バババババババ!!

「離陸始めっ!!帽振れ~!」

ブォーーーーン!!

「隊長機離陸!次来ます!」

ブォーーーーン!!

「2番機離陸!!」


……………………………………………………………………………

「9番機離陸!!全機離陸しました!!」

「おおっ!いい眺めだな!」

そういや、この世界に来て始めての編隊飛行だ。………………

変態じゃないよ。変態なのは作(ry


その後は、地上目標に対する機銃掃射や、敵航空機との銃撃戦(飛ばした巨大風船を撃ち落とす。)の実演だった。あれが大量に大空を舞う光景はきっとやばいだろうな。

まぁ、操縦者育成も進んでないし、いつになるのやら……(笑)


「隊長機より着陸始め!!」

バザッバッバサッバサッ!

「進路よしっ!隊長機着陸します!!」

手旗信号で合図を送ったらしく、隊長機(1番機)がゆっくりと地上に下りてきた。


ザスッ!


小気味いい音と共に地上に戻ってきた隊長機。

「君が隊長か?」

「はっ!私が第1航空戦闘隊隊長、保科正殷(ほしなまさたか)飛行少佐であります!!」

「保科?房総の辺りではないか?」

「はっ。確かに自分は上総の生まれであります!!」

「やはりそうだったか。なに、上総県の知事が保科姓だったからな。もしかしたらと思ったのだよ。」

「片田舎の知事まで覚えていて下さるとは……正殷、感激の至りであります!!」

「そ、そうか。(なんだ?知事が父親だったりするのか?)」

「それでは、私はこれで。失礼します!」

そして保科正殷(ちょいなぞなやつ)は去っていった。

その後も、七六戦のちょっとした話を堀越技士から聞いたりしていた。(そういや、堀越技士に会うのも久しぶりだな。)

まぁ、戦闘機自体、七五の時から大幅に変わったわけでもないから、話もすぐに日常会話になったけどな(笑)






と、いいつつも、ヤバい話も1つあった。

「えっ?聞き間違いか?」

「いえ、本当です。」

「んな訳」

「あるんです。」

「Oh…………」

「というか何で持ってるんです?そんな物。」

「偶然ですよ。資料として借りてきたとこを…………」

「ああ。なるほど…………」

「ええ。納得していただけましたか?」

「ええ。ですがね。

いきなり、九九艦爆と九七艦攻があるって言われても困るんですわ。」

「「ある」ではなく「作った」ですがね。」 

「同じです。話戻しますが、早すぎです。戦闘機のパイロットさえ育成できてないのに艦爆艦攻なんて無理でしょ。」

「まぁ、そこは…………なんとかしてください。」

「はぁ………………相変わらず無茶言ってくれますね。」

そう、俺の前には九九艦爆(あしがかわいい)と九七艦攻(三号)が1機ずつ置かれている。

「無茶はお互い様ですよ。いいじゃないですか、遅いよりも。」

「そりゃそうですが…………」

「これは隠しておくんで、余裕が出来たら使いましょう。それまでは計画作りだけにして、七六戦の製造を優先しますから。」

「ええ。頼みますよ?」

「大丈夫ですよ。大船に乗った気でいてください。」

(何か意味違う気が…………)

「陛下~。そろそろ出発致します。」

「ああ。分かった!

では、また今度。」

「ええ。次の計画書。楽しみにしといてください。」

「計画書だけですからね!」

「分かってますって。それでは。」

「ええ。また。」




「陛下。堀越技士と笑っておられましたが、何か面白いことでも?」

「ああ。凄く面白かったよ。また話したいね。にしてもどうしたんだ?いきなり。」

「いえ、陛下が笑ってらっしゃるのは久しぶりでしたので。」

「そうか…………確かに笑ってないな……」

「陛下?」

「いや、大丈夫だ。問題ない。」

『ほんと、笑ってないな、この頃…………ま、おいおい笑うだろ。』

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