後日談 10人のファミリアと4人の魔女
数日後、アセリアが消えた。
スピカも他の誰も、行った場所は把握していないと言う。今まで安定していたシャロームの精神が、また少し揺らいでしまっている。
一体どこへ行ったのか、すぐに見つけられるよう約束して、管理室にこもっているカザミは世界全てを細かく見ることにしてくれた。しかし、だんだんと皆の問題も解決していっていた中、こんな突然のトラブルは、全員は動揺するものだったろう。
シャロームを心配して、アルブスは彼の自室で生活することにした。
──某日
手紙が置いてあった。シャロームの枕元に。差出人のところに書いてあった名前は、小枝想華だった。
『シャロームさんへ
最近ずっと休まずに探してくれていたカザミさんから、アセリアさんを発見したと報告がありました。詳細は星書庫で、スピカさんから聞いてください。
もしかしたら、また大規模な何かをやり遂げなければならないかもしれません。無理は決してしないで下さい。
……でも、私の入り浸っている世界で見つかったみたいなので、もしかしたらと思いまして。私から、貴方達“ファミリア”に頼みたいことがあります。
それを受けるかどうかは、シャロームさんが皆さんと相談して決めてください。
待っています。
想華』
ファミリア。もともと、先代魔女十人のことを指していたが、今となっては二代目、それに加えてシャロームとアルブス二人も入っている。
厄災と思われていた少女達は、ただの家族だった。
そう考えると、本当に不思議でならない。
「だってあの世界は、おかしい。だって、私が作ったから」
魔女の始祖が作り出した世界は不自然で歪で、結局壊れてしまった。
でもきっと、ファミリアの絆は壊れないだろう。
────つづく




