暴君
火がパチパチと音を立て、煙が梁の間へと立ち上っていく。ゴブリンたちの騒がしい話し声と動き回る音が、洞窟のような広間を満たしている。壁は頑丈だが未熟な木材で作られ、かすかにきしみ、まるで自らの重みで今にも崩れ落ちそうに見える。頭上には、まるで侮辱のように、この巣穴にはあまりにも荘厳すぎるシャンデリアが吊るされている。
その光が部屋を深く不均一な輝きで洗い、長い影を落とし、空気を重く不吉なものにしている。
広間は広く伸び、中央の通路の両側にベンチが並んでいる。その端には玉座がそびえている――もしそれをそう呼べるならば。それは形とギザギザの角度が混沌とした塊で、一見無秩序だが、その中に精密な秩序が内包されている。
その玉座に、オークが座っている。
タイロクス。
13フィートの、硬化した肉体。その体は、まるで自然そのものが鎧を鍛え上げたかのように装甲されている。その体は疲労にたるむことも、警戒に張り詰めることもない。彼はただ座っている、永遠に、その姿勢そのものが警告だ。顔は石に刻まれたかのような睨みに凍りついていて、生命の唯一の証は、その目の中で明滅するかすかな赤い光だけだ。
角は上向きに湾曲し、巨大で、獲物を容易く串刺しにできるだろうが、彼はめったにそれを使わない。そのような一撃のために体を曲げるという不便を嫌っているからだ。
彼の周りでは、ゴブリンたちが慌ただしく走り回り、料理の皿や水の入ったバケツを運びながら、彼が言葉を発する前になんとか機嫌を取ろうと必死になっている。彼の沈黙こそが、十分な命令だった。
オークは本来、こんなふうに生きるようには作られていない。
彼らの種族の大半は群れを避け、孤独に生きる、彼らが無思考の蛮族だからじゃない、知性という呪いを背負っているからだ。ゴブリンの血と理知的種族の肉から生まれるということは、自覚と嫌悪の両方を受け継ぐということだ。人間のように考えながら、獣の皮の中を歩く生き物。大半は追放を選ぶ、自らの姿に恥じ入らずに済む静けさを求めて。
だが、タイロクスは違った。
彼は、デーモンの母とゴブリンの父から生まれた。彼の幼少期は、ヴォラリアン帝国の軛の下で過ごされ、混血と奴隷のための収容施設に留め置かれていた。母は近くに留まり続けた、義務と恐怖に縛られながら。父は檻の中で暮らし、家畜も同然の存在に成り下がっていた。彼が外に出されるのは、餌を与えられるときと、交尾のときだけだった。
幼い頃から、「強さ」という概念は、タイロクスの人生における輝かしい光だった。おそらくそれは、本から、あるいは混血たちの間の雑談から――彼ら自身も混血でありながら、彼らを縛る偏見の鎖に立ち向かった、強力な個人たちの物語から得たものだったんだろう。彼らをこのような状況に追い込んだのは理知的種族たちだった、彼らを戦争の道具として扱いながら。
もちろん、彼は彼らに対して激しい憎悪を抱いていた。
その時から、彼はそのような存在へと変貌したいと願った。誇り高き英雄へと。
『俺は力を手にする、俺を奴隷として扱った者たちに復讐するために』
タイロクスは一度、ゴブリンの居住区に迷い込んだことがあった。彼はそこで、父がネズミを殺すのを見た、歯が筋肉を引き裂き、肉が血まみれの糸となってほどけていくまで。それを見ながら、少年の中で何かが動いた。嫌悪ではなく、認識だった。
『俺は、道徳に縛られない生物から生まれた。必要なものを奪う獣。自らの安全を顧みず、より強く、より強い敵に挑み続け、力を追い求める生物』
彼のような子供の大半は、自分の中のゴブリンの血を拒絶し、思考を選んで野蛮さから逃れる。だがタイロクスは……タイロクスは、母を見た、脆く、怯えていて、周囲の視線に恥じ入りながら生きている母を。そして、鼻で笑った。
『あの女は、自分を制限している。他者の視線に屈している。だが、この世界は恥じ入る者たちのものじゃない、殺す者たち、耐える者たちのものだ。あの女は、自分を覆う「人間性」という偽りのシーツのせいで、自らの力を制限している。これは力じゃない、あの女は弱い』
その夜、彼の道は定まった。
力。いかなる代償を払ってでも。
彼は自分の理性を、感情を拒絶した。獣に自分を飲み込ませた。
この新たな信条の最初の行為は単純だった。彼はレンガを見つけた。眠っている母の頭蓋骨を、それで陥没させた。
朝が来ると、彼は父を解放し、荒野へと逃げた。
彼らは苦しんだ。血を流した。時折、父自身が彼を襲うこともあり、危うく殺されかけたが、タイロクスはそれを必要なことだと信じていた。それぞれの傷は、獲得した力の証であり、剥ぎ取られていく弱さの証だった。彼はすべてを不平ひとつ言わずに耐え忍び、まるで信仰の影のように父の隣を歩いた。
より高次の生命体が、より低次の生命体の後を追う。
だが、ある日、その信仰の影は消え去った。
そのゴブリンは、彼が挑む勇気を持ってしまったコボルドのアルファに、肩から頭を綺麗に引き裂かれ、叫びながら死んだ。すべては、その獣が彼の獲物を奪ったせいだった。
タイロクスは、頭のない死体を見つめた、土に溜まっていく血を。悲しみは何も感じなかった。ただ、明晰さだけがあった。
『本能が父をこの地点まで導いた。明らかに、越えてはならない閾値というものがある。それは何だ?』
そうしてオークは、自分の道を歩き続けた、「力」の形を追い求めながら。年月が這うように過ぎていくにつれ、彼の体は膨張し、より厚く、より硬くなっていき、肉が鎧のように形作られていき、ついには人間というより要塞そのものになったかのように見えるようになった。もはや人型を思わせるものはなく、ただそれの残響だけが残っていた。かつて感情に満ちていた顔は、フェイスプレートに似た形へと成型されていった。
放浪を始めておそらく10年、あるいは20年が経った頃、タイロクスは幽谷の中で、自分の倍の大きさの獣と対峙していた。歯と爪で戦う、双頭の怪物だった。
戦いは長く、あまりにも長かった。彼の鎧は割れ、血が自由に流れた。だがついに、彼の棍棒が一方の頭を肩から粉砕した。ようやく、その生物はよろめき、弱った。
勝利が見えていた、オークが最後の頭上に棍棒を掲げたとき。
だが彼は、そこで止まった。
その谷からそう遠くないところに、人間の集落があった。手出しできない。二人のセヴェラント使いと一人のタウマイトによって守られていて、その力は彼をも上回るものだった。もし彼らを攻撃すれば、間違いなく迅速に処刑されていただろう。混血は、パターンを分析する才能に欠けることで知られていた、獣じみた能力を扱うことしかできなかった。
彼は、その弱った獣を見下ろした。その力は生々しく、飼い慣らされていなかった。もしかしたら……手なずければ……あの人間どもを圧倒するのに十分かもしれない。
彼は棍棒を下ろした。袋から、自分用にと持っていた肉の塊を取り出し、その怪物の前に投げた。それは瞬く間にその贈り物を平らげた。
それが彼の意志に従うようになるまでに、数日を要した。だが、屈した。
時が来ると、タイロクスとその獣は、人間の集落に襲いかかった。それは虐殺だった。悲鳴が空気を切り裂き、鋼が骨とぶつかり合い、人間の壁が腐った木材のように崩れ落ちた。彼は戦士も、女も、子供も同じように打ち殺した、その血が土に飛び散る中、彼のペットが体を藁のように引き裂いていった。
そして、その虐殺の真っ只中で、啓示が彼を打った。
『これが、力だ』彼は考えた、棍棒が男の頭に叩きつけられ、血が体に飛び散り、彼を深紅に染めていく中で。『理知的種族の知性をもって、獣を操る。野蛮さを利用しながら、決してその中に溺れない。支配するのだ、堕ちるのではなく』
それは本能ではなかった。理性でもなかった。その両方が、より高次の何かへと鎖でつながれたものだった。
その日から、タイロクスは決して一人で戦わなかった。盲目的に戦いに身を投じることもなかった。彼は他者を自らの意志に屈させ、獣もゴブリンも同じように、自らの生存を切り開くための道具へと磨き上げていった。力は、もはや彼の肉体だけのものではなかった。
力とは、支配だった。
今、現在、そのオークはギザギザの秩序でできた玉座に座り、巨大な片手を持ち上げる。指を鳴らす。その音が雷鳴のように広間に響き渡り、ゴブリンたちが凍りつく。すぐさま一体が前に進み出る、頭上に座る対極の悪魔の前で激しく震えながら。腰には短剣がぶら下がっているが、目の前の山のような存在の前では哀れなものだ。
タイロクスの睨みが、その者に穴を穿つ。彼の声が響き渡る、空気を震わせる深い唸り声。
「オルトロスから連絡は?」
ゴブリンは大きく唾を飲み込み、声を震わせる。「い、いえ、閣下。まだ、何も」
オークは体をもたれさせ、「顔」に開いた二つの穴から息を吐く、その嫌悪感が、空気を窒息させるほどに重い。怒りが部屋に染み込んでいくが、彼は一筋の筋肉も動かさない。
キュロス。
あの害虫は追放された、そうだ、だがタイロクスは一度たりとも彼を過小評価したことはなかった。あのゴブリンは、あの谷であまりにも多くを変えてしまった。彼の狡猾さ、彼の閃き。それは危険だった。だからこそ、オルトロスであるライロスが派遣されたのだ。
帰還の考えが形をなす前に、キュロスの喉を引き裂くために。それは数時間で終わるはずだった。だが、数日が経過していた。この静寂は、あまりにも大きすぎた。
「境界に弓兵を送れ」タイロクスが唸る。「動くものはすべて殺せ。残りは好きにしろ」
ゴブリンが慌てて走り去り、影の中へと消えていく。その速さは、ゴブリンの基準から見ても驚くべきものだった。タイロクスは自分の思考とともに一人残される、巨大な手が玉座の肘掛けを握りしめている。
「忌々しいゴブリンどもめ」彼は呟く。「お前らは害虫にすぎない。俺の階級の最下層で腐っているべきなんだ。それなのに、俺は今、お前らを自分の手足として使わざるを得ない」
彼の信頼は、ライロス――彼の獣――だけにあった。ゴブリンたちの有名な偵察能力など、彼にとっては何の意味もなかった。彼らはあまりにも小賢しく、あまりにも軟弱で、あまりにも簡単に揺らぐ。今、ライロスはいなくなった、あるいは死んだ、そしてタイロクスは、支配の縁がすり抜けていくのを感じていた。
だから彼は決意した。もしゴブリンたちが文明化しすぎ、大胆になりすぎるなら、彼はそれを剥ぎ取ってやる。彼らの家を焼き、彼らの避難所を壊し、生存だけが彼らの知るすべてになるまで、彼らを土の中へと追い戻してやる。文明は彼らの中から叩き潰される、彼らが自分たちの本来あるべき姿――動物であることを思い出すまで。
そして、もしキュロスが生き延びていたら? もしあのネズミがまだ息をしているなら?
タイロクスは歯を剥き出しにし、唸った。
「忌々しいゴブリンめ」




