tactics coffee
皇「おい杏子。コーヒー。お前んち、コーヒーないのかよ?」
瀬能「ありますよ。紅茶もありますし、緑茶もあります。」
皇「別にいいんだよ、そういうのは。私は、コーヒーが飲みたいんだ。」
瀬能「知りませんよ。瑠思亜の都合なんか、私、知りませんよ。」
皇「・・・・・そりゃそうだ。お前の言う通りだ。おい、コーヒー、出せよ」
瀬能「言い方。あのねぇ、家人に対する、ものの、言い方じゃないですよ?それは。」
皇「ほら、客人に、コーヒーだせよ。ほら。」
瀬能「・・・・・態度が悪い客ですね。」
皇「ああ、うまいコーヒーが飲みてぇ」
瀬能「バラバラマンですか?あなたは?
・・・・・まあ、いいですけど。・・・・・・じゃぁ、おいしいコーヒー、淹れますから、待ってて下さい。」
皇「お前、おいしい、コーヒー、淹れられるのか?」
瀬能「馬鹿にしないで下さい。私、これでも、スタバで、macを持って、二、三時間、ねばる女ですよ?」
皇「ああ。いるよな。何しているか分からないけど、mac、置いて、なんか、やっている奴等。なんなんだよ、あいつ等?」
瀬能「スタバに行くには、macが、チケットみたいなもんで、あれがないと、入場できないんですよ?」
皇「うそつけ。」
瀬能「私は、マインスイーパー、やってますけど」
皇「邪魔だから、帰れよ。店に、迷惑だろうが? 家でやれよ、マインスイーパー。わざわざスタバでやるな!」
瀬能「他の人も、マインスリーパー、やってんじゃないんでしょうか そうじゃなければ、あんな所で、パソコン、広げていないですよ?」
皇「知るか」
瀬能「そんなスターバックス歴が長い私は、ずっと、お店で、観察していたんで、おいしいコーヒーの淹れ方を、見てました。だから、おいしいコーヒーを淹れられるハズです。」
皇「どんな理屈だ。」
火野「また杏子が馬鹿な事、言ってんの?」
瀬能「スタバ大好き人間の、御影!」
火野「スタバなんか行くわけないじゃない。 スタバでmac広げている私、カッコイイって、悦に浸って、SNSのフォロワーの数で、人間の価値を、決める様な連中が、集まる所よ?」
瀬能・皇「・・・・・語弊があります」
火野「私はねぇ、そんなチェーン店、行かないわよ。私は、個人でやっている、喫茶店にしか、行かないの。」
皇「スタバに行く奴より、自分に酔ってるじゃねぇか。」
火野「失礼ねぇ。スタバみたいな所じゃ、落ち着いて、コーヒー飲めないから、ゆっくりできる、喫茶店に行くの。一期一会だし。お店お店で、こだわりとか違うから、楽しいのよ。
スタバに行って喜んでいるミーハー女と一緒にしないでくれる?」
瀬能「失礼ですね! あそこは、雰囲気を楽しむ場所であって、コーヒーは二の次なんですよ!」
皇「・・・・・お前の方が失礼だぞ?」
火野「だいたい何? エスプレッソを、エスプレッソとして、飲まない時点で、あれ、おかしいじゃない? スタバ民は?」
瀬能「・・・民?」
皇「まあ、確かに。スタバにいる奴で、エスプレッソを、正しく、理解している奴、いなさそうだよな? そもそも、日本で、エスプレッソを、エスプレッソとして飲んでいる奴自体、少ないと思うが?」
瀬能「・・・・・・?」
火野「不思議そうな顔しない!あんたは。
あのねぇ。エスプレッソっていうのはねぇ。・・・・・眠気覚ましなのよ。苦~ぃい、濃いめのコーヒーを、飲むことで、今日も一日がんばるぞ!って、ニューヨーカーの、オフィスエージェントが、朝のルーティーンで、やるものなの? 朝は、ミラノサンドと、濃い目のエスプレッソで、仕事に向かう。アリッサ・ミラノとか、ブルック・シールズとか、そういう感じの人が。」
皇「完全にお前のイメージじゃねぇか」
瀬能「ああ。・・・・・・仕事も恋もうまくいっていない、ブロンド美女が、退屈な毎日を送っていると、デンジャラスボーイに、事件に巻き込まれる、アレですね」
火野「そうよ、アレよ」
皇「・・・・B級ハリウッド映画じゃねぇか」
瀬能「あんな、苦いの、飲む人、いるんですか?」
皇「だから眠気覚ましだって、言ってるだろ? ああいうのがカッコイイって思って、エスプレッソ、飲む奴、一時期、いたけどな。」
火野「エスプレッソマシンがかわいそうよ。なんで、苦いコーヒーを、薄めて、甘く、するのよ? あたま、湧いてんじゃない?」
皇「まああれは、日本のスタバが悪いよ。日本人客が飲みやすいように、したら、本来のエスプレッソじゃなくなっちゃったからな。」
火野「だいたい、朝、開いているスタバ自体、少ない。おかしいじゃない? エスプレッソってそういうもんじゃないの?朝、飲ませない才よ?」
瀬能「まあ御影が、相変わらず、ミーハーで、バーカーで、」
皇「・・・・バーカーは悪口だろ?」
瀬能「コーヒーの味も、ろくに、わからないクセに、偉そうに・・・・」
火野「わかるわよ! あのねぇ、いい?じゃぁ、出してあげる! はい。軽井沢の、コーヒー店で、買ってきた、オリジナルハウスブレンド! 言っておくけど、喫茶店じゃないからね! コーヒーしかおいてない、コーヒー専門店だからね。そこで、豆、焙煎して、ひいて、コーヒーで、出している専門店よ!」
皇「お前さぁ。杏子に言われたくはないだろうけど、ほんと、ミーハーだな」
火野「なんでよ! ここのコーヒー、おいしいんだから!」
瀬能「どうせあれでしょ? なにかの、コンテストで優勝した、バリスタが、やっている、個人経営の専門店なんでしょ?」
火野「・・・・・その通りよ!
なんか、よく、知らないけど、・・・・・目黒のお店で、修行して、日本の大会で優勝して、独立して、軽井沢に、お店をオープンさせたんだからね! わざわざ、長野くんだりまで、行ったんだからね!」
瀬能「西武バスで直行便が出ているじゃないですか。そんなに遠くないですよ。」
皇「軽井沢なんて、半分、群馬だろ? 群馬って事は、埼玉だからな。」
瀬能「長野は山梨の、植民地ですよ?」
火野「あんた達、軽井沢に失礼よ?
まあ。いいわ。私が、あんた達に、おいしいコーヒーを淹れてあげる! 覚悟しなさい!」
瀬能「ハウスブレンドだか知りませんが、どうせ、ブルマン、キリマンが混ぜてある、酸味、強めの、コーヒーなんでしょ? 酸味強めのコーヒー、飲んで、私、コーヒー、分かっているカッコイイとか、思っているんでしょ? わかりますよ。瑠思亜はそういうの、大好きですから。・・・・コーヒーの本とか、家に、ありそうですもん。」
皇「スタバでマインスイーパーやる奴よりかはマシだと思うがな」
火野「はぁい。・・・・・じゃぁん!これ、豆、煎る、網でぇす!」
皇「お前、豆から煎るのかよ? 飲むの、どれくらい時間、かかるんだよ? せめて、焙煎してある豆、買って、来いよ?」
火野「バカね! 自分で豆、煎らなきゃ、香りの調節、出来ないでしょ?」
皇「絵にかいたミーハー野郎だな。お前は。じゃ、なにか、焙煎からの道具、用意したのか?」
火野「そうよ?
けっきょくコーヒーっていうのはね。自分の好みに調整してこそなのよ。好き好きがあって当然。だから、自分の好きなコーヒーを、作るのよ。その為には、豆から。」
皇「ああ。そうかよ。・・・・・じゃ、やってろよ。好きなだけ。出来たら、声、かけてくれ。」
火野「おいしいコーヒーを飲むには、手間が、かかるのよ? バカねぇ。」
皇「手間がかかり過ぎだ。」
瀬能「じゃぁ、私が、おいしいコーヒーを淹れて差し上げましょう!」
皇「お前も豆からか?」
瀬能「ノンノン! ちゃんと、もう、引いてある粉でぇす! 私がコーヒーを、何十種類、飲み比べて、辿り着いた、コーヒーです!」
火野「あんた、そんなにコーヒー、好きだったっけ?」
瀬能「ええ。一時期、コーヒーにハマった事がありまして。それで、売っている、コーヒー、買って、飲んでみたら、いやぁ、まったく、クセが違うっていうか、コーヒーに違いある事に気が付きまして。
最初、コーヒーなんて、どれも、一緒だろう?って思っていたんですが、そんな、自分を、なぐってやりたい」
皇「スタバでマインスイーパーやっているお前を、まず、殴れよ」
瀬能「UCC、KEY、AGF。あと、よく知らないメーカーの、奴とか、なんでしったっけ?あの、大型商業施設に入っている、輸入コーヒー店のコーヒーだとか、有名な、チェーン店のコーヒーとか、買える、コーヒーは全部、買って、試しました。」
火野「・・・・・スーパーで買える奴ばっかりじゃない」
瀬能「別に私、有名なバリスタが淹れたコーヒーとか、田舎の更に山だか海だかの先っぽで営業している困難店にまで、行って、飲みたいとは、思いませんし、
だいたい、味がわからない女が、そんな、特別なコーヒー飲んで、分かるんですか?」
火野「分かるわよ!」
瀬能「御影は、自分に酔ってるタイプの女ですから。コーヒーなのに、酔っているとは、これ、いかに」
火野「うるさいわよ!」
瀬能「コーヒーなんてものはですねぇ。庶民の飲み物なんですから、独断、高い豆、特別な豆を、買う必要なんてないんですよ。市販品で十分です。
ただし! その市販品のコーヒーであっても、淹れ方次第で、化けます! 私は、断言します!
さて。コーヒーですが。ハンドドリップと、コーヒーマシン、どちらが、おいしく、コーヒーを淹れられると、思いますか?」
皇「うるせぇよ。早く、コーヒー、飲ませろよ!」
火野「ハンドドリップに決まっているじゃない! コーヒーはねぇ。生き物なのよ? 機械で淹れたコーヒーがおいしいわけないじゃない!」
瀬能「甘い!甘いです、浅く煎じたコーヒー豆くらい、甘いです!」
火野「うまい事、言わなくていいから!」
瀬能「下手な人間が、淹れるハンドドリップよりも、正確に、マシンが、淹れたコーヒーの方が、百倍、おいしいです!」
皇「それは一理あるな。せっかくの豆を、台無しにする奴、いるからな。・・・・・お前みたいに。」
火野「台無しになんか、してないわよ!」
瀬能「最近のマシンは性能が良くてですね。十万も二十万もする、専門のマシンよりも、二千円ちょっとで買える、単純なコーヒーメーカーの方が、おいしく、コーヒーを淹れられる事が、独自の調査で分かりました。」
火野「家電評論雑誌のレビューの、受け売りでしょ?どうせ」
瀬能「確かにそれもあるんですけど。私、前から、思っていた事があって、トラさんマークのコーヒーメーカーと、ゾウさんマークのコーヒーメーカー。あれ、なんか、クセがあるなぁって思っていたんです。本来のコーヒー以外の、臭いがするなぁって。コーヒーを抽出する過程で、コーヒーのコクとか、香りとか、殺しているんじゃないかって、ずっと、思っていたんです。
でも、ほら。日本の歴史をみると、コーヒーメーカーって、二台巨塔で、トラさんか、ゾウさんじゃないですか。どっちも、魔法瓶メーカーだけど。」
皇「まぁ。・・・・お湯を、沸騰させて、上から、流しているだけだからな。」
瀬能「水を入れる容器っていうか、あのタンクの、プラスチックの変な臭いが、コーヒーに、移っているんじゃないかと、私は、疑っています。それに、コーヒーの粉を入れる量も、いい加減で、いや、ほんと、ただ、コーヒーを飲めればいいっていうだけの機械なんですよ。だから、あのコーヒーメーカーで淹れるとおいしくない。
ところがですね。別のメーカーの、コーヒーマシンで、飲んでみたら、違ったんです。いわゆる流行のジェネリック家電メーカーが作る、コーヒーメーカー。もっと、メカが単純になって、部品の数も少ないし、部品の数が少ないって事は、メンテナンスも行いやすいって事なんです。
シンプルな構造で、サイフォンを、アルコールストーブで行うのではなく、電気に変えただけっていう感じのコーヒーメーカー。価格も二千円です。それで淹れたら、まぁ。コーヒーの味が、変わる変わる。
目から鱗でした。」
火野「・・・・・その、コーヒーメーカー、貸しなさいよ!」
皇「お前、さっきまで、ハンドドリップが最高とか、のたまっていたじゃねぇか!バカか?」
瀬能「そんな私ですが、凝り性なので、すぐに、ハンドドリップで淹れたくなりました。」
皇「お前も、たいがいバカだな?」
瀬能「ええぇ?だってぇ。・・・ハンドドリップで淹れた方が、カッコイイじゃないですかぁ?」
火野「あんた、人の事、イチミリも言えないわよ?」
瀬能「それで、色々、道具、揃えて、現在の形に、落ち着きました。・・・・・V60でぇす!円錐型! ハードオフで、二百円で見つけました!いやぁ。これ、二百円で買えるって凄いですよね?」
皇「新品ならその十倍の値段、するからなぁ。」
瀬能「コーヒーの歴史を辿ると、ドリッパーは、ネルが一番、良いと、言われています。」
皇「それは好みの問題だろ?」
瀬能「いいえぇ、今の主流は、ペーパードリッパーですが、それは、パルプを精製して、紙が、使えるようになってからで、しかも、安価に、大量生産が出来るようになってから。コーヒーの歴史も、産業革命と共にあるのです。パルプの紙が高価だった時代は、やはり、フランネル。すなわち、綿で、濾すのが、一般的でした。ネルは、使い回しが利きますからね。ペーパーフィルターが高価だった時には、使い勝手が、良かったわけです。
そういう時代の背景もありつつ、ネルのドリッパーは、ペーパーに比べて、油分を、適度に、通してくれる事です。その為、ペーパーに比べて、コーヒーのコクを、抽出できるのです。」
火野「じゃぁ、あれはどうするのよ? ステンレスのフィルターは? あんなの、油分なんか、そのまま、垂れ流しじゃない。」
瀬能「そうですね。ステンレスは、吸着するものがありませんから、ダイレクトに、水分、油分を、カップに落としてしまう、という特徴があります。そこら辺の課題は、ステンレスフィルターの、網目の模様で、抽出速度や成分が、多少変化しますが、特徴として、ステンレスは、油分、多め。コク深めという、コーヒーになります。
安価で、使いやすいという意味では、ペーペーフィルターが、一番なんですけどね。」
皇「円錐型のペーパーフィルターなんて、それを作っているメーカーの、一社のしか、ないだろ?」
瀬能「V60はV60のペーパーを使うのが、一番、適しているのは、これは、間違いありません。しかも、白いやつ。高いほうの奴。・・・・あの、安い、コーヒー色の方のフィルター、使ったんですけど、ペーパーの質が、違く手、高いのは、高いだけの事はあります。驚きました。おいしいコーヒー飲みたいなら、白い、ペーパー。高くても、買う、べきです。やっぱり、油分の、通し方が、違いますね。
あ、ちなみに、100均でも、円錐型ペーパーフィルターは売っています。売っていますが、あまり期待しない方が、良いかも知れません。
そしてぇ、コーヒーカップは、深め。・・・・いわゆるマグカップってやつです。」
皇「・・・・? え? 普通だろ?」
瀬能「違います。・・・・・いいですか?皆さん。」
皇「・・・・うぜぇ」
瀬能「コーヒーカップと、ティーカップを、間違えている人、いるんですよ?」
皇「間違えるかよ?」
瀬能「あれです。相棒で、右京さんが、飲んでいるカップが、ティーカップ。紅茶を飲む、カップです。だから、ティーカップ。ティーカップは、その特徴からして、上が広く、下が、小さい形状をしています。」
皇「口が、広い方が、冷めやすいからな。」
瀬能「その通りです。本来、紅茶は、熱々で、飲むものではありません。そして、なおかつ、器の厚みが、薄いのも、特徴のひとつです。これも、熱を、逃がしやすい為、こういう厚みをしています。ですが、コーヒーカップは、まったく逆です。捕まえた、熱を、出さないようにする為、厚みが、あるのが特徴です。いわゆる、アメリカンスタイルって奴ですね。
コーヒーに限らず、料理というものは、鍋から器と、移動させると、その分、熱が、逃げてしまいます。本来、百度、あった料理も、器に、移されれば、九十度前後、熱が、奪われてしまいます。これは、器自体が、冷えている事もありますが、空気に触れた瞬間、熱を逃がしてしまう、物理現象から来ています。もちろん、料理には、料理に適した温度があります。コーヒーにも、コーヒーに適した、温度、というものがあります。
せっかく、ドリップした時点で、適した温度でも、口に入れる為の、器の温度が低いため、冷やされてしまったら、適温が、台無しです。その為、飲む、コーヒーカップは、あらかじめ、保温しておく、必要があります。
私の場合、使う寸前まで、カップを、湯煎に、かけておきますが、人によっては、リンスする時に、その、使ったお湯で、カップを、温めれば、一石二鳥。という人もいます。」
皇「・・・・・リンス?」
火野「あんた、リンスも知らないの? 偉そうな態度、しているクセに。」
皇「お前らみたいな、暇人コーヒーバカじゃないんだよ!」
瀬能「まあまあ瑠思亜さん。偉そうなのはオッパイだけにしておいて下さい。」
皇「・・・・・・・。」
瀬能「リンスっていうのは、ペーパーを、ゆすぐ事を言います。これは、ペーパー独自の臭いを取るのと、ペーパーを、ドリッパーに馴染ませる、二つの意味があります。ま、あと、さっき話した、カップを温めるっていう人もいますけどね。」
皇「そんな変わんねぇだろ?」
火野「変わりますぅ!」
瀬能「円錐型ドリッパーは台形型ドリッパーと違って、穴が、ひとつしか、ありません。加えて、逆、円錐型ですから、嫌でも、注いだお湯が、重力に従って、下に、降りてきます。穴が、ひとつしか、ありませんから、渦巻き状に、抽出されたコーヒーが落下していきます。台形と違って、コーヒーが、だまにならず、素早く、落ちてくれます。その為、円錐型ドリッパーは、濾す速度が、自然な為、より、自然に近い、本来のコーヒーの味を、楽しむ事が可能です。」
皇「・・・・。」
瀬能「円錐型も、いろいろあるんですけど、陶器タイプよりも、完全に、型で、加工されている、一番、安い、透明のプラスチックタイプが、なんだかんだ言って、安定していますね。ハズレがない。陶器は、個体差がある印象です。それを良しとするか、不安定とするかは、人それぞれだと、思います。」
皇「ごたくはいいから、早く、コーヒー、淹れろよ、バカ!」
瀬能「コーヒーっていうのは、そういう、うんちくを、楽しむものなんですよ?」
皇「はいはい。じゃぁ、お前等に、うまいコーヒーを飲ませてやる。」
瀬能「インスタントじゃないですか?」
火野「あんた、さんざん偉そうなこと、言って、インスタント、飲んでんの?」
皇「お前等、バカにすんなよ? 今のインスタント。なめんなよ?」
瀬能「別になめてはいませんけど。・・・・・違いが分かる。あれ。じゃないですか?」
皇「日本人に合う、最高のブレンドだ。もう、何十年も、売れている。むしろ、日本人のコーヒーのスタンダードだな。この味が。でも、私は、これの、深入りが、好きなんだ。」
火野「最近、あの会社、いっぱい、種類、出してるもんね?」
瀬能「キットカットとゴールドなブレンドだけかと思っていましたけど。」
火野「独自の、コーヒーマシン、出してるから。あの会社。ポーションタイプのコーヒーとかさ。」
瀬能「インスタントの最大大手ですよね。」
皇「オフィスコーヒーの、最大大手だ。
言っておくけどな。インスタントは、昔に比べて、フリーズドライの質が、格段によくなって、最高の味を、そのまま、フリーズドライにしてあるんだ。
お前達が、手心を加えて、試行錯誤して、うまいコーヒーを淹れようと努力しているが、そんな、必要はない。完全な、うまい、コーヒーを、お湯を注ぐだけで、飲めるんだ。最高だろ?
どっちが、うまいか、一目瞭然だろう?」
瀬能「じゃ、味勝負しましょうよ!」
火野「・・・・・ミスター味っ子か!」
瀬能「えぇえ、じゃぁ、私は、ハンドドリップで、市販のコーヒーの粉で淹れた、コーヒーです」
火野「私のは、コーヒー専門店の、独自ブレンドを、豆から、ここで、焙煎して、ひいて、淹れた、ハンドドリップコーヒーよ!」
皇「違いがわかる、インタントコーヒーだ。」
瀬能・火野・皇「・・・・・・。」「・・・・・。」「・・・。」
・・・・・・。
瀬能「私・・・・・・・・・・違いが分かってしまいましたぁ。・・・・・・・悔しいです。インタントが一番、美味しいですぅ。」
火野「ぐぬぬぬぬ・・・・・・」
皇「おら、どうした? どのコーヒーが一番、うまいか、言ってみろよ?」
火野「私はぁ、認めないわよ! こんな事ぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!!」
瀬能「そうですよねぇ。・・・・・お湯、注いで、この味で飲めるなら、インタントで、十分ですよね。はぁ。・・・・・・・・おいしい。」
皇「しょせん、お前は、ミーハークソ女なんだよ、はっはー♪」
瀬能「凄い楽しそう・・・・・」
火野「覚えてなさいよぉ~、こんど、もっと、おいしい、コーヒー、飲ませてやるからぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
皇「お前、そんな事いって、どうせ、コンビニのコーヒーがうまいとか、言ってるクチだろ?」
火野「・・・・・・コンビニのコーヒー、バカにすんなコノヤロー!」
瀬能「おいしいですよね、アレ。」
※全編会話劇




