異常能力対策管理局監視記録
異常能力対策管理局 特異者記録
特異者識別情報
氏名:逆瀬 遥真
コードネーム:逆時計
分類:時間操作系異能保持者
危険度評価:B(潜在的A)
異能概要
本特異者が保持する異常能力(以下「異能」)は、発動条件を満たすことで「自身が視認した被影響者の時間を巻き戻す」ものである。巻き戻し時間は通常10秒で固定されており、これまでの観察記録の大半において変動は確認されていない。ただし、過去一例のみ、約1時間の巻き戻し事象が記録されている(※記録No.RD-05-7)。当該事象は観察開始以前に発生しており、原因は不明である。
発動条件
1.特異者が懐中時計を所持していること。
2.当該懐中時計が「5時10分」を指している状態であること。
懐中時計は通常、5時10分を指したまま針の動きが停止しているが、異能行使後には針が一時的に動き、その後再び5時10分で停止する。行使間隔は概ね30分程度である。
聴取の過程で、特異者に「5時10分」である必要性について質問を行ったところ、著しい情動反応を示し、以降の聴取は不能となった。この反応から、当該時刻に起因する重大な心理的外傷の存在が推定される。
確認されている副次的能力(便宜上「仮能力」と呼称)
発動条件を満たさない状態においても、特異者は「一定範囲内の被影響者の時間を最大10秒間停止させる」現象を引き起こすことがある。この現象は本来の能力とは別系統の作用である可能性があり、詳細は未解明である。
関連物品記録:懐中時計
製造元:不明(既存のいかなる製造記録にも該当せず)
構造:通常の時計機構とは異なる不明材質を含有
特異性:常時5時10分で停止、異能行使後のみ一時的に作動
補足:懐中時計が手元にない状態における特異者は錯乱状態に陥る事例が確認されている。
備考
本特異者の能力は、対象の行動・攻撃・被害を事前に無効化しうる特性を持つため、条件次第では極めて高い危険性を有する。特に、発動条件に関わる懐中時計の異常性と心理的外傷の関連は、今後の調査において優先的に解明すべき事項である。
特異者識別情報
氏名:羽瀬 悠翔
コードネーム:共感覚
分類:模倣系異能保持者
危険度評価:B
異能概要
本特異者が保持する異常能力(以下「異能」)は、発動条件を満たすことで「被影響者の異能を模倣し再現する」能力である。模倣の再現度は高く、オリジナルの能力に若干劣る程度である。特異者と被影響者の関係性が密接であるほど、再現度が向上する傾向が確認されている。
模倣に際しては、対象異能の発動条件も引き継がれるため、使用には双方の条件を満たす必要がある。模倣した異能は一度きりの使用に限らず、上書きされない限り継続して使用可能である。
発動条件
1.模倣対象の異能を知っていること。
2.対象の身体の一部に接触すること。
複数の異能を同時に模倣可能であることも確認されており、現時点で最大3種の異能を同時出力する事例が観察されている。
確認されている副次的能力(便宜上「仮能力」と呼称)
被影響者の五感に対し、共感覚現象を誘発する能力が確認されているが、詳細は未解明である。
関連物品記録:該当なし
備考
本特異者の能力は複数異能を同時運用できる点で汎用性が高く、関係性によって再現度が左右されるという特殊性を有する。模倣能力に伴う発動条件の複雑化は運用面での制約となるが、継続使用可能な点は潜在的な危険性を示す。今後の詳細調査及び監視を推奨する。
特異者識別情報
氏名:天城 澪
コードネーム:等価交換
分類:反射・反撃系異能保持者
危険度評価:A
異能概要
本特異者が保持する異常能力(以下「異能」)は、発動条件を満たすことで「特異者に向けられた物理的および精神的攻撃を同等の力で反射・返還する」能力である。物質的攻撃に関しては、特異者が所持する武器を媒介にして返還を行う。精神的攻撃(殺意等)に関しては、特異者自身が同等の殺意を感知し返す形となる。
発動条件
1.武器を所持していること。
2.隙を見せること。
返還される力は被影響者の技量および力に依存し、強力な攻撃ほど増幅される形で反射される。特異者の精神状態に関係なく、必ず同等の力で返還されることが観察されている。
確認されている副次的能力(便宜上「仮能力」と呼称)
仮能力として同様の反射現象が確認されているが、返還される力は特異者自身が有する力に限定され、被影響者の力量は影響しない。
関連物品記録:該当なし
備考
本特異者の能力は高い反射性能を有し、被攻撃者の力を基準として返還するため、戦闘能力として極めて強力である。発動条件に「隙を見せる」という一見不利な要素が含まれるものの、反射能力により攻撃者への大きな牽制力となっている。今後も精神状態および武器所持状況の管理を厳重に行うことが望ましい。
特異者識別情報
氏名:神無月 朔
コードネーム:月喰い(つきぐい)
分類:高危険戦闘系異能保持者
危険度評価:A+
異能概要
本特異者が保持する異常能力(以下「異能」)の発動条件は■■■■■■■■■■に限定される。
異能の内容に関しては■■■■■■■■■■■■とされているが、特異者が語る以外に確認例がなく、被影響者が帰還しない事象が一貫して報告されているため、確実性には疑義が残る。
発動条件
非公開(特異者の証言による情報のため確定されていない)。
関連武器
特異者は斧を主たる武器として使用しているが、斧自体に異常は認められず、錯乱の兆候も観察されていない。別途、斧以外の武器を使用した例もある。
確認されている副次的能力(便宜上「仮能力」と呼称)
副次的能力として「身体強化」が確認されており、強化率は極めて高い。最大強化の計測は困難を極め、特異者自身も最大強化の使用に対し否定的態度を示していることから、何らかの代償が存在すると推察される。
追記
特異者が何かを探している様子が頻繁に観察されている。該当時には接触を控えることが推奨される。
また、副次的能力発動時に被影響者の死亡事故が発生しており、当該被影響者は人型を留めないほど崩壊した状態であった。
備考
本特異者の異能は極めて危険性が高く、発動条件の詳細及び能力内容の実態把握は喫緊の課題である。被影響者の安全確保と特異者の精神状態の継続的監視が必要とされる。




