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おじいさんの ごきょうくん  作者: Kengosan
第4章 わらしべ
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第41回 わらしべ 5

おじいさんのありがた~い おはなし。

小学校レベルの漢字を使ってます。

 又八とさくらは、なかよく、お杉がーちゃんのいる家に帰りついた。

 

「かあちゃん、ただいまー。」

「おう、よくお願いしてきたかい。」

「わんちゃん見つけた。これが、さくらだよ。」

 又八の後ろから、さくらが顔を出した。

「はじめまして、さくらです。」

「おお、なかなかよさそうな娘だねぇ。又八、どこでこんな娘を?」

「かんのん様が夢に出て、わんちゃんと、えんむすびだと」

「わんちゃんと?」

「わたし、前は『ぽち』っていってたんです。それを又八さんが、さくらってつけてくれました。」

 さくらはうれしそうにしっぽをふっている。

「ん?しっぽがあるじゃないか?」

「ああ、おらがつかまえたんだ。」

「しっぽを?」

「かんのん様が、大切にしろって。」

 

 それから、3人(?)はいっしょにくらすことになったそうな。さくらはいつもうれしそうにしっぽをふって、又八だけでなく、お杉の言うこともよく聞くので、

「となりの鳥娘より、はるかにできた、よめがきたもんだ。」

と、よろこんでかわいがっていたそうな。



「よひょう、ごはん」

「今から、おいしいもの食べに行くから、それまでこれ。」

 よひょうは、つうと外に出かけるために、あめ玉やちょこれーとをかばんにつめて、あるいていたそうな。これで、3歩で忘れることもなくなったそうな。

「おっ!となりの又八じゃないか。はせ寺にお参りにいったときいたが……。」

「おーい、又八!帰ったんか?」

 畑に出かけようと、いつものように、手伝いについてくるさくらを連れて、又八がやってきたそうな。

「おお、よひょう! おらにも わんちゃん、よめができただ。」

「ほう。それはよかったなぁ。ん? なんか見おぼえが……。」

 さくらは、よひょうをにらんで、「ううう」と、うなっている。

「さくら、どうしただ。いつもはいい娘なのに。」

「又八、その娘、どうやって知り合ったんだ?」

「かんのん様が、わんちゃん、えんむすびで 最初にさわったものをたいせつにしろって」

「で、その娘にさわったのか?」

 さくらは、今にも、よひょうにとびかかりそうにしている。

「門のところで、しっぽにぎった。」

「しっぽ?」

 見ると、さくらのおしりには、りっぱなしっぽが……。

「あっ!まさかあの時の?」

「又八さんにへんなことしたら、またかむわよ。」

「あっ、やっぱり。」

 よひょうは、たけぞうとしてしゅぎょうしたときに 何度ものらいぬと戦ってきたので、犬のなかではひょうばんが悪かったのだそうな。

「あのときは、悪かった。でもこうして、又八としあわせそうでよかったな。」

「うん、おら、しあわせだ。」

「又八さんに ひどいことしたら ゆるさないから」

 さくらは、とりあえずおとなしくなった。

「それで、よひょうは、そんなかっこうで どこいくだ?」

「つうが、すずしくなるまでは、北に行きたいっていうから、しばらく出かけるだ。」

「それは、気をつけてな。」

といって、二人は畑にいったそうな。

「よひょう、ごはん」



 又八の畑のわきには、大きな木が一本あったそうな。

「又八、この木は枯れてるの?」

「いや、むかしはきれいな花をさかせておったんだ。ここ数年、花も咲かなきゃ、葉っぱも出ないようになったんだ。」

「何の木なの?」

「このあたりでも ひょうばんのきれいなさくらの花を咲かせる大きな木だったんだ。」

「わたしと同じ名前なんだ。らいねんは、咲くといいね。」

「そうだな。さくらにもみせたいなぁ。」

と、又八が言うと、ふいに、さくらが大きな木のまわりをまわって、何かをさがしているようだった。そして、なにかにとりつかれたように

「ここほれ、わんわん!」

「ん?」

「ここほれ、わんわん!」

「どうしたんだ?さくら。」

又八が、さくらのかたをゆすると、

「私、いま、何か?」

「どうしたんだ。」

「なんか、へんな感じがして、ここほれって」

 又八は、もってきたくわで、さくらがいったところをほってみたそうな。

 すると……。土の中があかるい。

「竹?」

 なんと、土の中には、光る竹の形をした竹づつが何本も……。

「ん?これは、なんか旅のとちゅうで見た気がするなぁ。」

 とりあえず、掘り出した又八は、その竹づつを手に取ったそうな。

「なんか、重そう。」

「うん、中に何か入ってるだ。」

 そこで、又八はその竹づつを割ってみると、なかみは全て、金だったそうな。


 それから、又八の家は、大金もちになったそうな。



【ごきょうくん】

おじいさんとのやくそくだよ。

うらのはたけでポチがなくと、

おおばんこばんが、さっくざっく、ざくざくじゃぞ。


【ごきょうくん】が大事

基本ひらがな書きです。

子孫が寝る前におはなししてあげてください。


このパターンは悲劇になるのか?



読んでいただいてありがとうございます。

みなさんの高評価が創作の励みになります。

いいね、ポイント、感想 よろしくお願いします。


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