第40回 わらしべ 4
おじいさんのありがた~い おはなし。
小学生レベルの漢字を使ってます。
さて、又八が、21日目のお参りをすませて、ほんどうから、なが~い通路を下っていると、一匹のあぶが、ぶんぶん飛んでくる。あまりしつこいので、手で何度も追い払おうとするが、追い払えない。そのうち、とうとう、又八は足をすべらせて転んでしまったそうな。ところが、通路は急で、なかなか止まらない。ごろごろごろごろと転がっていって、とうとう山門の階段の下で、何かにぶつかって止まったそうな。
「痛い、何してるの?」
又八はどうやら、若い ないすばでぃな娘とぶつかっていたようだ。
「いたた、ん?」
かんのんさまのおかげなのか、又八は傷一つなかった。そして、むいしきににぎっているものがあった……。
「しっぽ……。」
またはちの手には、りっぱなしっぽが……。
「なにさわってんの。えっち! この人ちかんです。」
「いやいや、おら、又八っていうだ。」
「だから、さわらないで!」
「さわる? おおっ、かんのんさまが『最初にさわったものを大切にするんじゃ』といってたなぁ。」
「ずっと持ってろっていってないんでしょ。ん? かんおんさまのお告げ?」
「んだ。昨日の晩、かんのんさまがいってただ。えんむすび、わんちゃんだって」
「わんちゃんって わたし?」
「わんちゃんか?」
「うん。きづいたら、このすがたになってた。」
「わんちゃんか。」
「変なやつが、ちょんまげをななめにした男と、こっちみてなんか言ったら、こうなってた。まあ、かみついてやったけど。」
「ちょんまげをななめにした男……。金さんか?」
「とりあえず、手はなしてよ。にげないから」
「かまないか?」
「かまないよ。かんのんさまのえんむすびでしょ。」
というわけで、二人は又八の家まで帰ることになったそうな。
「でも、なんでここにいたんだ?」
「なんか、わんちゃん、わんちゃんって、呼ばれている気がして」
「そっか。で、名前は?」
「ぽち」
「まあ、わんちゃんだからなぁ。」
「でも、なんかへんだから、考えて」
「うーん?かーちゃんが、すぎだから、まつ?、うめ……、さくら!」
「さくらがいいなぁ。」
「んじゃ、さくらということにしよ。」
というわけで、又八と、元「ぽち」あらため「さくら」は、なかよく、おすぎかあちゃんのいる家に帰ったそうな。
【ごきょうくん】
おじいさんとのやくそくだよ。
いぬはちゅうせいしんのつよいどうぶつなんだ。
とりとちがって、すぐにはわすれないぞ。
【ごきょうくん】が大事
基本ひらがな書きです。
子孫が寝る前におはなししてあげてください。
「ぽち」ってあれですか?
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