第39回 わらしべ 3
おじいさんのありがた~い おはなし。
小学生レベルの漢字を使用しています。
さて、やっとのことで、又八は、「はつせ」にたどりつくことができたそうな。
「はせでら」までの長い参道には、いろいろな食べ物やや、おみやげを売る店がならんでいて、「わらしべまんじゅう」、「わらしべせんべい」、「わらしべなりきりきっと」、「わらしべちょうじゃのわら」、「ぼくとう」などが売られていたそうな。
入り口の門から、ながーい通路を登って、やっと、ほんどうにたどりつくと、又八は、それからずっと、祈りつづけたそうな。
夜になって、お寺のお坊さんが、
「熱心なことですなぁ、しかし、今日は閉山です。おかえりなさい。」
「おら、21日お祈りを続けなければ、ならないんだ。」
「ほう、感心なことだ、三七日まいりですね。」
「だから、ここから帰るわけにはいかねえだ。」
「いえいえ、また明日いらっしゃい。21日間、一日も欠かさず、来るんですよ。」
「おらの家に帰ったら、明日までにもどってこれねえだ。」
「ふもとまで、おりれば、宿はありますよ。とにかく、今日は閉山です。」
といわれて、しぶしぶ、又八は帰ったそうな。
それから、又八は毎日欠かさず、入口の門から、なが~い通路を登って、ほんどうでお参りをしたそうな。すると21日目の夜、又八のまくらもとに
「これ、又八、おきなさい。」
「ん?なんだぁ。」
「わしは、かんのんじゃ。」
「おーっ!かんのんきたー!」
「さわぐな。おまえは何をのぞんでおるのじゃ。いまいち、よくわからんのじゃ。」
「おら、えんむすびくいてえ。」
「えんむすびは、くえんのじゃ。」
「くえんのか。わんちゃんあるって、かーちゃんがいってたんだ。」
「わんちゃん?」
「わんちゃん、よめさん来るって」
「よめさんか?おお、えんむすびじゃの。」
「それから、わらをこうかんしろって。」
「それの。あれはうまくいったがのう。あの後『わらしべちょうじゃ』が、はやってのう。みんな同じことをねがうんじゃ。」
「そっか。みんなちょうじゃになったんか?」
「そんなことはないのう。さいきんではみんなおみやげに買っていっちょるわい。そもそもわしは『最初にさわったものを大事にもっていなさい。』って言ったんじゃがのう。」
「こうかんはなしか?」
「ああ、貴族の娘とくっつけてやろうと思ったんじゃ。それが、自分が着とった『わらみの』のわらをひろってのう。あせったが、うまくやったもんじゃ。」
「それ、かんのんさまのおかげじゃないんか。」
「ああ、わしはえんむすびが、専門じゃ。」
「おお、えんむすび、わんちゃんか。おらそれがいい。」
「よしよし、それでは明日、ほんどうで参って、門から出て、最初にさわったものを大切にするんじゃぞ。」
というわけで、又八は、よく朝、喜んで寺にむかったそうな。
【ごきょうくん】
おじいさんとのやくそくだよ。
かんのんさまのおつげは、まもろうね。
【ごきょうくん】が大事
基本ひらがな書きです。
子孫が寝る前におはなししてあげてください。
確かに「最初に触ったものを持ってろ」で、「交換しろ」ではないですよね。
読んでいただいてありがとうございます。
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