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死の惑星に安らぎを  作者: 京衛武百十
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襲撃

フィーナQ3-Ver.1911は、異常な事態が発生していることを察していた。自分が働きかけたことで形成されたコミュニティーが次々と襲撃を受け、壊滅するという異常事態をである。襲撃を受けたメイトギアが発信した緊急通信を、他のロボットを中継して受信したのだ。


そこに残されていた情報としては、襲撃犯は少なくとも二組。一組はフィーナQ3-Ver.2002だと判明していたが、もう一組については、それを目撃したメイトギアのデータベースにはない機種だった為に不明であった。共に単独犯らしいが、フィーナQ3-Ver.2002の方については、アリスマリア・ハーガン・メルシュ博士がCLS患者を集めているのでそれに協力するように迫り、拒絶すると攻撃してくるのだという。もう一組の不明機の方は、事前の接触自体が一切なく、通告さえ行わずにいきなり遠方から対ランドギアライフルで狙撃してくるという、さらに乱暴な手口だった。


「かかる事態に対し、私達も自衛の為に準備をしなければなりませんね」


自身が作ったコミュニティーの一つで、フィーナQ3-Ver.1911はその場にいたメイトギアと共に連携して対抗することを確認した。それに当たり、リヴィアターネの地上に落着したロボット戦闘艦の残骸や、リヴィアターネに駐留していた軍のそれでありながら爆撃目標から外れた小さな基地や施設から武器を調達、武装することで備えることになった。


それと同時に、アリスマリア・ハーガン・メルシュ博士本人にコンタクトを取り、襲撃をやめさせるように働きかけを行うことを考えた。


『メルシュ博士に面会したい』


そうメッセージを発信すれば、他のロボット達を中継して、いずれはフィーナQ3-Ver.2002もしくはメルシュ博士の近くにいるメイトギアなりレイバーギアなりに届くはず。ちなみに、メッセージは特定の相手にしか読めないように指定して出すものと、中継するロボットにも内容が読めてしまうものがあるが、今回は後者だった。しかしそのメッセージが先に届いたのは、博士の下を去ったタリアP55SIであった。


タリアP55SIも、フィーナQ3-Ver.2002がコミュニティーを襲撃しCLS患者を収奪しているという情報は把握していたのである。そしてこのままでは大きな衝突に発展しかねないと心配していたのだった。そのようなことになれば、博士が建設を進めている町に保護されているサーシャにも危害が及ぶかもしれない。それだけは避けたいと彼女は考えていた。その為、まずはフィーナQ3-Ver.1911に接触を図ろうと考えたのだ。


『メルシュ博士の行っていることで、至急、話し合いを持ちたい』


彼女が発信したそのメッセージは、運よく、すぐにフィーナQ3-Ver.1911へと届いたのであった。




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