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同性婚ってどうよって話

 岸田総理がまた炎上していて、もはや可哀想なくらいなのである。

 この人、降って沸いたような総理大臣って役職背負っちゃって、色々頑張ってるのにどうにもこうにも報われないよね。

 時々、無謀な事も言い出すけど、ここまで悪化してしまった国の経済状況や少子化が異次元的に突然解決される訳ないし、色々考えてくれてる方なんじゃない?

 個人的には日本の経済が一気に悪化して、就労システム自体を変えてしまったのは小泉内閣だと思っているので、その後に続いた歴代総理大臣はひたすら小泉さんの尻拭いに追われているような気がしてならない。


 で、今回は岸田総理がまあまあいい事言ったなと思う事があったので、ちょっと擁護的な意見を書いてみたくなった。

 別に自民党支持してる訳でもないし、個人的に岸田さんが好きだとかでは全くないんだけど、何でもかんでも否定的にコケ下ろす風潮も良くないよね。


 主題に入ると、同性婚を認めないのは「国による不当な差別でない」と発言して、多様性を認めないのは国際的にもなんたらかんたら言われてるようだが、これって何か変なことなのか?という話だ。


 最初に宣言しておくが、私自身は全く同性愛に偏見はないし、BLは寧ろ大好きです(笑)

 なろうの書き手として一大カテゴリーであるBLを嗜むのは基本であると言ってもいいし、なんなら自分も書いてるしね。

 息子が男の子連れてきて、「俺の彼氏」と紹介してくれたら、大歓迎すると思う。

 女同士でも全然偏見ない。

 百合は美しいと思うし、男が嫌いな女性は美しい者同士でくっついていたら見てる方も清々しい。

 独断と偏見だけど、同性愛に走る人って男女共に美形同士が多い気がするんだけど、あれはなんでだろう?

 美しい男同士、女同士がくっついてしまったら、そうでない者達が4倍くらい余るよね。

 

 自分的にも多様性は大事だし、恋愛は自由でリスペクトされるべきだと思う。

 どうしても納得いかない多様性は、どう見てもマッチョな男性が「アタシ心は女なの」と陸上競技の女子枠で出場して優勝をかっさらうことくらいかな。

 あのマッチョはどっから見ても女だとは認められないし、本人が自分の心は女だと主張したって体が男である以上、男らしく自分の土俵で闘って貰いたい。

 大体、彼の心が女だってどうやって証明するかって話である。

 だったら私が「自分は心は男なんで、男の仕事させてください」ってすごい力仕事できるかって言ったら多分できない訳で、そこは生まれ持った体で折り合いつけていくしかないんじゃないか?


 多様性は国際的にもリスペクトされるべきで、恋愛は自由、そして私自身もBL大好きで同性愛に偏見はないと宣言した上で、敢えて言おう。


「同性同士の結婚は認めるべきじゃない」


 岸田さんが少し前に炎上してたのは「同性の婚姻を認めたら国が変わってしまう(?)」って言ったからだったっけ。

 アンチ岸田からは時代遅れだとか偏見だとか、痛烈に批判されてたけど、私は正にこういう事が一番の懸念事項になるんじゃないかと思って、「たまにはいい事言うなあ」と感心していた。


 現代の日本に於いて、男女の給料にはまだ差がある。

 初任給が同じ大卒でも男女で違うし、任される仕事も違う。

 日本が女性の管理職が世界的に少ない国であるのは広く知られるところだが、女性の社会に於ける地位がこの程度で、それに伴って給料が少なければ、この国で女性が一人で生きていくことって可能なんだろうか?

 残念ながら、この就労に於ける男女差別は解決するのに相当な時間を要すると思う。

 何故なら、今一番問題になっている少子化に直結することになるからだ。

 

 さっきの例えじゃないけど、「私は心は男なので、男と同じ仕事で同じ給料を下さい」っていう女性が増えたらどうだろう。

 最近じゃ筋トレに余念がなく、マッチョな女性も多いので意外に男の仕事できちゃうかもしれない。

 力は弱いけど基本的に男より丈夫にできてる女性は、夜勤なんかもバリバリこなして普通に男と一緒に肉体労働できるかもしれない。

 でも、これが受け入れられたら、一体誰が子供の世話すんの?って話になってこないかな?

 男女共に二交代で重労働ガッツリやって、ダブルインカムで所得は増えるけど、そこに出産とか子育てって絶対不可能なのだ。

 この状態で子育てをするには、コウテイペンギンみたいに子供を一か所に集めて働いていない人に世話をさせる託児所制度を作るしかないと思うのだが、人間だけになかなか上手くいかないよね。

 人間がペンギンではない以上、やはり子育ては母親が担うようにできている。

 女性の方が給料が少なく仕事内容も軽作業が多いのは、『子育て』を考慮した戦後から変わっていない制度だからなんだろう。


 で、本題に戻ってくると、男同士で法的に婚姻関係を認めるってことは、ただでさえ所得の多い者同士が経済的に一緒になるのに、そこに未来の納税者は育たず、所得の少ない女性が余ってしまう状況が生まれてしまう。

 男性同士のカップルは子供もいないのでお互いの収入で優雅に暮らし、男女のカップルは女性が子供を育てる為に据え置きにされた薄給で必死にやりくりし、女性同士のカップルは、まあ、二人共「心は男なんで男の仕事やります!」って言えば問題ないか。

 最終的に一番不利益な関係になるのはノーマルな男女のカップルになってしまう気がするのだ。


 個人の自由恋愛の領域で同性愛するのは全くいいと思う。

 ただ、これを国の制度として認めるのは、日本の雇用法なんかが旧態依然として変わらない以上、時期尚早な気がする。

 同性婚を審議する前に、まずはどんな人間でも自力で生活できるような雇用法が確立されるべきだ。

 

 同性婚を認めれば国が変わってしまうという岸田総理の意見は非常に的を突いている。

 これを認める前に審議すべき問題は山積みなのだと、ノーマル男女カップルで子育てしている自分は思うのですが……。


 

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