第2話「はじめまして?」
翌朝。私は、いつも通り登校する。
学校に着いてから、光と、来海に
「ねえ、奏磨って子知ってる?」
私は、ただ聞いただけなのに2人は持ってたものを落とした。
「は?なんだ?あいつのこと知ってんのか?」
そう、私に聞く光の隣で来海が一生懸命首を縦に振る。私は、不思議に思いつつも、
「昨日、保健室で会っただけだよ。」
光と来海は目を合わせ頷いてから、
「なーんだ。そういうことか。遥は、知らないの?希夜くんのこと。」
一拍おいてから、
「うん、知らない。」
と答えた。
「希夜くんはね、2年B組のちょーイケメンで、頭がいい人だよ。でも、口数は少なくてちょー態度は冷たいんだよねー。」
来海が言ったのに追加するように、光が
「そうそう、でもあいつほんとは優しいんだよな。心許してるだけにしか、笑わねー奴だし。ちなみに、俺、奏磨とともだちー。」
そうなんだ。そう、心で思いながら、次の授業の準備をした。
キーンコーンカーンコーン
そして、昼休み。
「ねーねー、遥。ご飯一緒に食べよ?」
来海が、授業が終わるやいなや、速攻で遥の元へ来た。後ろから、光が遅れてやってきた。
「わりぃ、少し遅れた。こいつも連れてきた。」
まさか、と思いつつ光の後ろの方をみると、あの希夜奏磨がいたのだ。
「…!光!? あ、えっと、昨日は申し遅れました。香織 遥です。」
パニックになっていたら、奏磨がペコリと頭を下げた。
そこからは、あまり覚えていない。あっという間に、放課後になっていた。
帰る準備をしていたら、
「香織さん、これ頼めるかしら?」
先生に呼ばれ、プリントを渡された。先生いわく、家庭科室に持って行ってほしいとのことだった。
不思議に思いつつも、家庭科室へ運んでいく。家庭科室について、扉を開けると、そこにいたのは、希夜くんだった。
「あの、帰らないんですか?」
そう、問うと
「…帰りたくないだけ。それより、香織さんは何をしに来たんですか?」
言葉を濁されたが、
「先生に頼まれプリントを運びに来ました。」
と、答えた。
「そう」
たった一言だけだった。でも、綺麗だ。茜色の夕日が希夜くんを照らしていた。
私は、急いでプリントを机に置いて家庭科室を後にした。




