第10話「映画を観に行った」
ピンポーン
「はーい。今出まーす。」
「宅配便でーす。キサラギさーん。」
「いつもお疲れさまでーす。」
どうやら宅配便が来たようだ。ここの宅配便は空から来る。正確には天使が運んでくるのだ。いや、天使のように可愛いとかそういう洒落とかを言ってるわけではないですよ?本当に羽を生やして空を飛ぶ天使が働いて届けてくるのだから…!
そんな天使の人はまた後日取り上げるとしてことね達は何が届いたのかと聞いた。
「前に抽選で新作の映画のチケットがもらえるっていうのを見てね。ホラー、コメディ、恋愛、青春の四つの中からもらえるっていうの。しかも家族人数とかもかけばその家族分までもらえるって言うから送ったらあたったんだよね。さて、何が当たったかな…おぅ…」
手にあったのはホラー映画だった。
「ホラーかぁ…私は大丈夫だけど皆はどう…?」
皆は嫌だと答えるかと思ったキサラギだったが…
「せっかく皆で行けるんだしいこうよ!」
「皆さんがいるから怖くても大丈夫でしょうし…!」
皆満場一致でいくと行った。
「よしじゃあ行こうか!!」
「…」「…」「…」
「「「「「「「「こ、怖かった……」」」」」」」」
くるみ以外の全員が震えて劇場から出てきた。
くるみは「迫力が凄かったし臨場感は過去最高だった!」と言っていた。悪霊側にも入れる魔族だからこそ面白かったみたいだ。
その夜…「ことねちゃん…いっしょねよ…」
けーみが震えながらことねの部屋に来た。その夜は雨と雷がひどかったのでより皆怖がっていた。
ピッシャーンゴロゴロ「…」「…」
「Kundkoの部屋に行く?」「う、うん…行こうか…」
そうして三人で一緒の部屋にいたが寝付けなかったためキサラギの部屋に行ってみると…くるみ以外全員が揃っていた。
「皆キサラギのところにいってたの?」「あはは…やっぱり怖くてね…」
そして皆で集まって寝ていると心が落ち着いてきていた。すると…
トン…トン…トン…「キサラギ…ミンナ…ドコ…?」
廊下側からか細い声と歩く音が聞こえてきた。
恐る恐るドアを開けると…泣いているくるみがいた。
「く、くるみ?」
「皆いたぁ…気がついたら皆の気配が無くなってたから寂しくて…よかったぁ…」
くるみからするとホラー映画とかの怖いものよりも私達と出会う前の一人でいたときの方が怖かったみたいだ。
さすがに狭かったので皆でリビングで集まってお昼過ぎまで寝てしまっていた。
「なんだかこのおかげでみんなの距離が近づけたみたいだね。」
「それならよかったよ…でも映画はしばらくはいいかな…(汗)」




