開発区域、ホテル龍神エントランス~病院
「まさかね~真穂ちゃんの言ってたお姉さんにあうとはね、びっくりしたよ」
誠二がホテルマンを縛り上げながら事のいきさつを話す。
「そんな事があったんですかぁ、妹も助けていただいてありがとうございます、とりあえず無事でよかったです~」
この緊急時気の許せる人間が2人もいるからか緊張がとけていつもの口調に戻る。
「いやいやこっちも助かったよ、あの明るさはこの緊急時には救いだったよ、あぁそれとコッチは無事だから先に避難してくれって言ってたぜ」
そうこうしゃべっていると、避難所に指定されている病院につく。
喧騒の中、病院には様々な人がケガの手当てをされていたり、疲れを癒すために廊下に座りこみ壁にもたれながら救助ヘリに乗り込む順番をまっていた。
誠二が近くの派遣されてきた自衛隊員にホテルマンを引き渡すと「んー、これはヘリに乗れそうににないなぁ」ポツンと呟く、すると夏美が不安そうになって「そんな事いわないでよぉ!」とツッコミを入れる。
そんな中爆音が轟き、病院の窓ガラスをビリビリ震わしヘリがきたことを告げる。
隊員が「慌てないで、ケガされてる方優先です!」といいながら自分で動けない程の負傷者を優先で担いで乗せていく。
すると予想通り3人の前で規制が、かかり誠二が「もう乗れないんですか?」と詰め寄る。
「詰めればなんとか2人は入れますが・・・」隊員がそう答える。
「2人か・・よし!隊員さんすまないがこの2人乗せてってくれ」
「かみぃはどうするの!?」夏美が心配そうに言うと、「俺はもう1つの避難所にいってみるよ、確か反対側の学校がそのハズだからな」と答える。
「大丈夫だって心配そうにみるなよ、バッチリ避難するから」そう言ってガッツポーズをとってから隊員にお願いしますと頭を下げる。
それを見て隊員が2人に語りかけドアを閉める、するとヘリの羽が爆音と共に回りはじめ機体が浮きはじめる。
それを遠く見えなくなるまで見送ると「とりあえず病院の中で休むか」とつぶやき中に入っていくのであった。