【エピソード 045】 テレビのスタジオ収録(6)「simile」では笑わない。「%」っぽい記号。シンコペーションで、ホルストが木星の上で立つ巨人。ラグタイムの演奏。
【前書き】
当作品は、楽典をアニメで表現することを目的としています。文字を読んでアニメを想像する手間があります。楽典以外は余談ですので、次々とストーリーが続くジャンルではありません。
なぜ記号だらけの楽譜を見て、音にできるのか?
初心者向け楽譜の謎解きエンターテインメント。
▼ 登場人物
ハル、ミッツ、ステラ、ショージ …… 同じ中学校の生徒。
ヤッ子 …… 理科教師。プライベートでジャズピアノ。
楽譜の読み方「楽典」を、アニメ脚本っぽい形で説明します。
「一方的に教えるのではなく、疑問に応える」「アニメ表現を利用」です。
オリジナル『ガクテン』または『ガクテン♪ソフト版』から、「余計な物語りは不要、要するに音楽の話だけ」の需要に応えた、楽典に特化したものです。
そのため、ドラマチックな「キャラの魅力」「ラブ要素」「ジョーク」は無くなりました。
唐突に音楽の話になる「教育アニメ(エデュテインメント)」となりましたから、ストーリーには違和感があります。
「再放送や、Blu-rayの、長期的な繰り返し需要の視点から、web小説よりも、アニメで説明したい」という気持ちが強いです。
人間ドラマも含めたもの、アニメ化に向けての自由度(情報の取捨選択、話数変更など)は、オリジナル『ガクテン』または『ガクテン♪ソフト版』を、ご覧願います。
ここでは、人間ドラマなどが無く、音楽の情報だけが、連続している。レトロSFの宇宙食のように、味気の無いものです。
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【エピソード 045】 テレビのスタジオ収録(6)「simile」では笑わない。「%」っぽい記号。シンコペーションで、ホルストが木星の上で立つ巨人。ラグタイムの演奏。
▼ 場面変更
司会(ショージ)「面白い質問が届きました。「楽譜に「スマイル」と書いてあったので、笑ったら、「笑うな!」と叱られました。」」
司会(ショージ)「これは、ヤッ子先生、お願いします」
ヤッ子「まずは、その楽譜を見せてくれないか」楽譜。「simile」と書いてある。
ヤッ子「なるほどな。これは「スマイル」ではなく、「シーミレ」なのだよ。意味は、同じパターンの繰り返しだ」
画面の上段に楽譜。8分音符の全部がスタッカートのパターン。8分音符のいくつかにアクセント記号のあるパターン。
ヤッ子「これら、スタッカートの点を、全部書いていたら、書くのも読むのも大変だ。書くのが大変なのは当然だが、読む方だって、どこかに特別に違う箇所があるのかと、確認するからな」
ヤッ子「だから、「simile」で代用しているのだ」画面下段に、「simile」の例。
司会(ショージ)「簡潔な回答、ありがとうございます」
司会(ショージ)「では、次のご質問です。「楽譜に、「%」に似た記号があるのですが、何ですか?」」
ベースの演奏が聞こえる。ロックンロールの「ド、、ミーソラソ」の反復。
プレスリー。格好良く、一言ごとに、ポーズ。「これは、、、、前の小節と、、、、同じだ、、、、って意味だ」楽譜を表示する。聞こえているベースの楽譜で、ロックンロールの12小節。
プレスリー「この中で、、、、、前の小節と、、、、同じなのは、、、、、これダッ」楽譜。前と同じ小節に色付け。
プレスリー「色付けの、、、、ショーせつに、、、、この記号を、、、、書く。カモン!」楽譜。色の付いた小節に、「%」の記号が飛んで来て、ピタっとはまる。
プレスリー「この記号は、、、、2小節でも、、、、使える」楽譜。2小節の例。1小節目が「ドレミファ」、2小節目が「ソラシド」で、3小節目と4小節目も同じ。
2小節以上で使える例は、無くても良さそう。
プレスリー「特に、、、、ドラムス、、、、ギター、、、、、で、、、、だいカッチャく」
司会(ショージ)「だいカッチャく?」
プレスリー「だいカッチャく」背景に「大活躍」と、そのフリガナ。
司会(ショージ)「良い子のみなさん、「だいカッチャく」ではなく、「だいかつやく」が正しいのですよー」
プレスリー「だいカッチャく」楽譜を表示する。ドラムスの例。ギターは、ストロークの、コードネーム付きで。「コードは変わるが、リズムは同じ」と添える。
プレスリー「ストロークでは、「%」の記号だが、コードが変わる」
プレスリー「この記号の、、、、名前は、、、、、「simile(シーミレ)」だ、、、、、グッバイ」
司会(ショージ)。溜息。「ちょっと、疲れました」
ヤッ子「交代しようか?」
司会(ショージ)「頼みます」
▼ 場面変更
司会(ヤッ子)「司会者が変わりました。鍵宮靖子です」
▼ 場面変更
司会(ヤッ子)「「シンコペーションって、何ですか」という質問です。ホルストさん、お願いします」
BGMが、『木星』。25小節目のファンファーレっぽい「ソファードーミレー」の部分から。巨人を見上げるような角度でホルストが腕組みしている。カメラがズームアウトすると、巨人かと思えば、ホルストは床に寝そべっている。
ホルスト。寝そべったままで。「はい、わかりました」背景に、『木星』の楽譜の、「ラシーソーシラー」からの7小節。
ホルスト「シンコペーションは「移勢」とも呼び、手拍子と違うタイミングで音が出始め、次の手拍子の時刻でも、そのまま鳴り続けます」『木星』の楽譜を、手拍子の楽譜を添えた2段にする。
司会(ヤッ子)「あのー、申し訳ありませんが、起きていただけますか?」
ホルスト。寝そべった姿勢のまま、重力を無視して立つ。床から少し浮いている木星の上に立っている。
ホルスト「シンコペーションの音符は、これらです」該当する音符の玉に、音価を表す長方形を付加する。音価を長方形で表現するのは、第2話でミッツの説明以降、何度も用いている。
ホルスト「ここで示した音符はどれも、手拍子と違うタイミングで音が出始め、次の手拍子も鳴り続けます」
曲の音価を表す長方形の下に、手拍子の音価の長方形を並べる。曲と手拍子の長方形で、ずれていることを示す。字幕の「次の手拍子でも、音が鳴り続いている」も表示する。
ホルスト「手拍子と違うタイミングで鳴り始めても、次の手拍子までに音が鳴り終わるのは、シンコペーションではありません」楽譜の、該当の玉を強調。
ホルスト「以上っ!」
司会(ヤッ子)「ありがとうございます」
司会(ヤッ子)「補足しますと、もう少し、ルールは緩いようです」
司会(ヤッ子)「『ラグタイム』というジャンルは、このシンコペーションを多用しているのが特徴です」
アップライトピアノ(ホンキートンク)に、スコット・ジョプリンが座っている。『メープル・リーフ・ラグ』のBメロ(メロディが半音下行進行する)を演奏する。速すぎない。
ピアノの上では、小さなピエロや妖精が、惑星をお手玉するなど、ジャグリング。
演奏が終わって、会場の拍手。
司会(ヤッ子)「ありがとうございます」
司会(ヤッ子)「ラグタイムは、手拍子とのズレというより、左手の刻みとのズレが特徴ですね」
司会(ヤッ子)「改めて、ジョプリンさんに、盛大な拍手を!」会場の拍手。
次回は …… 【エピソード 046】 テレビのスタジオ収録(7)歌も演奏も下手だが、拍手が欲しい。練習が嫌いになったのは、「エベレスト山頂からの景色を見たい」が嘘ではなくても。作品番号。モーツァルトに一喝。
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