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【エピソード 034】 ロックは岩じゃない。ダイアトニックコードのうち、3つが主要三和音。主要三和音をセブンスコードしたスリーコードは、ロックンロールやブルースで。ヤッ子は理科の先生。

【前書き】

なぜ記号だらけの楽譜を見て、音にできるのか?

初心者向け楽譜の謎解きエンターテインメント。


▼ 登場人物

ハル、ミッツ、ステラ、ショージ …… 同じ中学校の生徒。

ヤッ子 …… 理科教師。プライベートでジャズピアノ。


楽譜の読み方「楽典」を、アニメ脚本っぽい形で説明します。


「一方的に教えるのではなく、疑問に応える」「アニメ表現を利用」です。




オリジナル『ガクテン』または『ガクテン♪ソフト版』から、「余計な物語りは不要、要するに音楽の話だけ」の需要に応えた、楽典に特化したものです。


そのため、ドラマチックな「キャラの魅力」「ラブ要素」「ジョーク」は無くなりました。


唐突に音楽の話になる「教育アニメ(エデュテインメント)」となりましたから、ストーリーには違和感があります。


「再放送や、Blu-rayの、長期的な繰り返し需要の視点から、web小説よりも、アニメで説明したい」という気持ちが強いです。




人間ドラマも含めたもの、アニメ化に向けての自由度(情報の取捨選択、話数変更など)は、オリジナル『ガクテン』または『ガクテン♪ソフト版』を、ご覧願います。


ここでは、人間ドラマなどが無く、音楽の情報だけが、連続している。レトロSFの宇宙食のように、味気の無いものです。



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【エピソード 034】 ロックは岩じゃない。ダイアトニックコードのうち、3つが主要三和音。主要三和音をセブンスコードしたスリーコードは、ロックンロールやブルースで。ヤッ子は理科の先生。


ヤッ子。シャッフルに使えるテンポで、左手は「ド」を単調に鳴らす。右手は、「ドを左手と同時」、「ド、ミを繰り返す」、「ド、ミ、ソを繰り返す」、「ド、ミ、ソ、ドを繰り返す」と進む。


ミッツ。ヤッ子の演奏に合わせて、黒板に音符を書き足す。最上段に、4分音符を1つ。その下に、8分音符を2つ。その下に、8分音符を3つの3連符。その下に、16分音符を4つ。符桁を使った書き方。


ここでは音価の説明なので、「ドミソド」の音高は無視し、音符の玉は横並び。


ヤッ子の演奏が終わる。


ミッツ「詳しい、書き方の規則は、第8話で教えるから、今は、シャッフルに「慣れるだけ」にすること。ハルの得意な「気になったから、尋ねる」はしないように」


ハル「わかった」ちょっと、不満顔。


ハル。ヤッ子に向かって。「これが、スウィングの……、じゃない、シャッフルの、一般的な書き方なんですね」


ヤッ子「そうだ。ついでに言えば、ロックって何だ? 早坂君」


ハル「石のように、あ、「石」は「ストーン」か。えっと、岩のように、硬い意志がある音楽。あ、これは駄洒落じゃなくて」


ヤッ子。微笑んでブザー音。「そう思っている人も多いと思うが、ブッブー、違うんだ。まあ、駄洒落はいいが、ロックは岩じゃなく、「揺れる」ってことだ」


ミッツ「岩が揺れる?」床にある、ボウリングのボール程度の石が動いている様子を、両手で表現する。スカートの中が短パンだと、はっきりわかる。


ハル「岩だから、もっとでかい」


ミッツ「じゃあ、これくらい?」立ち上がって、着ぐるみの岩になる。男梅( )ノーベル製菓)のCMや、漫画『Dr.スランプ』( )集英社、週刊少年ジャンプ、鳥山明)のニコチャン大王のように、岩の全体が顔になるのでも良い。


ミッツ「岩が揺れるんだ」ゆらゆら揺れる。


ハル「オカルト。超常現象」


ヤッ子「だから、岩じゃない。ロッキングチェアがあるだろう、揺り椅子だ。スペルは同じで、音楽のロックは、聞いているだけで、体が揺れるってことだ」


背景にロッキングチェア。「ROCKING Chair」の「ROCK」の色を強調。「揺れる椅子」と添える。


背景に「ROCK」「ロック」「岩」「揺れ」と、「LOCK」「ロック」「鍵」「固定」を表示する。


ミッツ「じゃあ、石巻市をロックンロールって言うのは、間違い?」


ヤッ子「間違いというより、言葉遊びを用いて楽しもうという気持ちを汲みたいな」


ハル「ロックとロックンロールは、違うの?」


ヤッ子「ああ、そんなに質問続きは、疲れるぞ。音楽のジャンルは、明確な境界線は無くて、境界はぼんやりしている。ロックンロールのスリーコードは、主要三和音が使われている」


ハル「スリーコード? 主要三和音?」


ヤッ子「先に言っておくが、スリーコードは、ロックンロールの特徴のひとつであって、定義ではないからな。ブルースのスリーコードだって多いぞ」


ヤッ子「そこで、スリーコードだが、調によって、基本的によく使われる3つの和音は、「主要三和音」なのは知っているな」


ミッツ「主和音、属和音、下属和音ですね」


ハル「なんじゃ、そりゃ」


ヤッ子「音階スライドで、主音、属音、下属音があって、それぞれを根音とした和音だ」


ミッツ「音階スライドのうち、特に大切な和音があって、その根音に使われる音ってこと」


ハル。考え込む。「根音って……、聞いたことがある。あっ、コードネームのスロットマシンだ」背景に、第3話のスロットマシンを表示する。「根音」「和音の種類」「補足の数字」のうち、「根音」が明るく点滅。


ハル「根音から数え始めて、音符の玉を積み上げるんだ」ここで思い浮かべるのは、音符の玉が3つ、積み重なったもの。


ヤッ子「その通り。よく思い出せたな。頼もしい」


ヤッ子。ピアノを弾いて説明。ハ長調の音階を1オクターブ。ドを鳴らして、主和音を鳴らす。ドレミファのファで止まって下属和音。ドレミファソのソで止まって属和音。


ヤッ子。主和音、下属和音、属和音の順に、2回鳴らす。


ヤッ子。『きらきら星』を、左手で和音だけ演奏。右手のメロディを加えて演奏。


ここまで、背景に楽譜。


ミッツ。黒板に、ハ長調でダイアトニックコードを書き、主要三和音をそれぞれ四角で囲む。


ミッツ「ハルが理解しやすいように、音階スライドを、ハ長調に合わせたつもりで説明するよ」


ハル「ハ長調って、「C」の鍵盤に、音階スライドの「ド」を合わせるものだな」


画面に、「ハ長調」を、日本語、英語、ドイツ語で、並べて表示。英語とドイツ語には、カタカナでフリガナを添える。日本語、英語、ドイツ語の、「ハ」「C」「C」を囲み、単語が同じ意味だとわかるようにする。


ミッツ。黒板に追加。「ド」に差し棒で「主音」、「ファ」に「下属音」、「ソ」に「属音」と書く。主要三和音に、それぞれ差し棒で「主和音」「下属和音」「属和音」と書く。


ミッツ「これって、見たことが無い? ダイアトニックコードっていうんだよ」背景に「ダイアトニックコード」の文字を表示する。


ハル「ああ、どっかで見たことがあるが、単に音階があって、その上に和音になるように積み重ねているだけだろう。何の謎解きにもなっていない」


ヤッ子「では、原子の周期表はどうだ?」


ハル「あれこそ、意味不明です。時々、壁に貼っているのを見ますが、行と列の表になっている国語の五十音表と比べたら、分類ではない並び方をされている「いろは歌」のようです」


ヤッ子「生徒がそのように答えるのは、理科の教師としては、喜べないな」ヤッ子に指し棒で「理科の先生。専門は化学」と表示。


ハル「あ、ごめんなさい。そういえば、ヤッ子先生は、理科の先生でしたね。理科室や、自分の教室なら、理科の先生だと思い出しますが、ここ、音楽室にいると、音楽の先生のように、勘違いしてしまいます」


ヤッ子「しかも、私の専門は化学なのでな。まあ、まだ原子の周期表は習っていないからな。実は、あれも、縦と横の並び方には、理由のある分類がされているのだよ」


ミッツ「この、ダイアトニックコードも、説明も無く見せられても、意味不明だよね」


ミッツ「ダイアトニックコードは、よく使う和音を見せたもの。だって、和音ってどっさりあるから、その中で「よく使う」があると、便利でしょ」


ハル「あ、そうか。また「よく使う」のお知らせか」


ミッツ「その中で、「特によく使う」のが3つあって、それが「主要三和音」なの」


ヤッ子「特によく使うから、名前があると、会話に便利だ。漢字が苦手なら、カタカナの方を覚えるのもいいな」


ヤッ子。指をパチンと鳴らすと、黒板の「主和音」「下属和音」「属和音」に、それぞれ「トニック」「サブドミナント」「ドミナント」が付加される。


ヤッ子。再び『きらきら星』を弾く。左手で和音をジャーンと弾き、その後にメロディという順番で弾くことで、和音の説明であることが強調される。


ミッツは、ヤッ子の演奏に合わせ、黒板のダイアトニックコードの、主要三和音のどれが鳴っているかを指しているが、ハルはヤッ子の手元を見ている。


ミッツ「ハル。ねえ、ハル。こっちを見なさい」


ハル「え? ああ、そっち?」


ミッツ「今、どの和音を弾いているか、指すから」


ハル「あああ、わかった」


次回は …… 【エピソード 035】 シャッフル記号の「=」は、なぞなぞの「が」。「シ、ド」も「ド、シ」も汚いが、「ミ、ソ」を加えて綺麗になるのは、和音のツナ缶効果。形式は、初心者が楽しむために利用。



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